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神話
金糸の民は舞う
銀糸の民は詩う
宝石の民は輝く
神が愛したこの星に 我らは産まれそして散る
守れや守れ 守人よ
祈れや祈れ 人間よ
命潰えるその日まで
種族亡びるその日まで
神が戻るその日まで
星が枯れるその日まで
われは星の守人なり
神に代わり星を見守るもの
蝋燭の火が揺れれば影も揺れる。
柔らかな布団に包まれて、詩が朗々と部屋に響くのを微睡みの中聞いていた。
「我ら銀糸はね、神様に造られた最初の生き物なんだよ」
布団の上から一定のリズムで叩いていた皺枯れた手が、私の髪を優しく撫でる。
「金糸も、宝石も、それぞれに役割を与えられて産まれたんだ。」
いつもは厳しいはずのその声が、その時ばかりは嫌に優しかった
「忘れちゃならないよ、アノ。どんなに絶望しようと、一人になろうと、銀糸の誇りはいつだってお前の心にあるんだ」




