間章12:イギーラのため息
ちょっとエッチぃ章です。
私はイギーラ。そもそもはデモントの片隅で生まれ、路地裏で育った浮浪児だった。親の顔は知らない。
見目が良かったからか、飢え死にする前に人攫いによってデモント教団に売られ、その暗殺者となる為に養育された。単なる暗殺者ではなく、デモント教団に敵対的な存在を籠絡し、情報を抜き取り、時期が至れば(用済みになれば)標的を殺す為の。
正直、デモント教の教えそのものにあまり執着は無かった。そのつもりだった。自分を将来の為の技術を磨かせるという名目で、自称聖職者達に体を好きな様に弄られて育ってきたせいもある。教団の裏側を誰よりも見てきたとも言えるし。
それでも、自分が生まれて育ってきた事の意味を、教団の連中が与えてくれてた。そのままなら路地裏で野垂れ死ぬか、育ったとしても娼館に売られてそこで使い潰されていたろうし。
そんな自分だからこそ、教団の命に従って命を使いそこで果てる事を受け入れ、その日が来るのを楽しみにしてさえいたんだけどね。使命を得る事で教団の外に解き放たれ、使命を果たした時にこの難儀な生も終わりを告げる。文字通り解放される、と。
でも、とんでもない美形で組織内でも目立ってたプーテを庇った事もあるせいか、その行き連れとなってしまい、カケルという神敵の元に居着く事になってしまった。実際には、彼こそが神の使徒であり、神の意思の具現者でもあった訳だけど。
カケルの元に連れて来られて、すぐにアザーディアとラガージャナに別の場所へ、訓練場の様な殺風景な場所に連行されて、二人に尋ねられた。
「カケル様によれば処置済みらしいけれど、カケル様やその奥様になられる方々に害を為すつもりは無いのですね?」
アザーディアはポーラの専属メイドだった。きっちりとメイド服を着込み、隙の無い佇まいで、私がどう暴れようと対応できるギリギリの間合いを保っていた事からも、それなりに出来る相手だという事がわかった。
まあ、そんなことを試すつもりも無いので、聞かれた事にだけ答えた。
「無いよ。その動機?みたいな何かをバッサリ切られちゃったみたいだし」
「それで、あなたはプーテの従者として連れて来られた様ですが、実際はどうなのです?」
「元同僚ってだけ。カケル・・・様の予防措置とやらを受けて、教団も使命もどうでも良くなってたとこにプーテに声かけられてついてきたの。他にする事も無かったから」
ラガージャナは、アザーディアよりも鍛えられた体格をしていた。よりごついって訳じゃなくて、修練を積んでるのが伝わってきてた。ここで下手な動きをすればそのまま切られるって圧迫感まで感じた。おっかないね。
ラガージャナは、私がどの程度使えそうか目処を付けたらしく、私から視線は外さないままアザーディアと相談を始めた。
「どう思う、アザーディア?」
「使えなくもなさそうですし、プーテをカケル様が受け入れたというのなら、このイギーラもここに受け入れない理由は無くなります。予防措置が万全なものなのかどうか、間近でその効果を確かめられる訳ですし」
「ふむ、そうだな。イギーラ。お前にその意思があるのなら、主な任務はプーテの付き人兼護衛にもなるだろうが、その他の奥方様達の護衛もいずれ任せる様になる。やるか?」
「・・・やる。他にやる事も無くなったし、生活の面倒くらいは見てもらえるんでしょう?」
「ふふ。たぶん、世界中でここ以上に高待遇な場所なんて無いでしょうね」
「それじゃ、どれくらい出来るのか見ておきましょうか」
という訳で、カローザの第一王子の妾として扱われていた筈のラガージャナにボコられた。あのアルフラックの次女という肩書きは伊達では無かったらしい。
一応治癒魔法をかけてもらってから、アザーディアさんとも立ち会った。この人ならまだ食い下がれるかもと思ったけれど、積んできた修練の桁が違ったらしい。殺される事の無い手合わせで無ければ何度死んでいたか分からなかった。その強さの秘密を聞いてみたら、強くならなくてはならない理由があったらしい。
・・・つまり、キゥオラの闇は深いというか、最悪の事態への備えはきちんとしていたって事みたい。怖いね。
それからの毎日は、メイドとしても仕込まれたし、衛士としても鍛えられる日々が続いた。
カケルは大王となり、次々に妃を増やすだけでなく、神による祝福も絡んで子供と妊婦も増やしていった。
プーテには、思い直すなら今のうちだと何度か提案してみたが、
「どうして?ここには、私よりも美しい誰かがいても普通に暮らせているし、有象無象な連中に煩わされ無いで済む。美味しい物も食べられる。一日の大半は自由に過ごせる。ここは正しく地上の楽園よ。私にとってはね」
「まあ、そうかも知れないが、いずれはあの大王に組み敷かれるんだぞ?お前も散々話には聞いているだろう。とんでもない逸話の数々を」
「ん〜、まぁ、そういう事の為に私もあなたも育てられてきたし、体を弄られてきたのもあるから、逆に楽しみにしてるの。どれだけすごいのかなって。みんなね、体験するまでの話に聞いてただけのと全然違ってたって言うの。薬とか魔法とかを一切使わないでも、ずっと達せられて、それがもっとずっと気持ち良くなっていって、狂ってしまうかもって心配になるくらいなんだけど、狂えないんだって。すごそうじゃない?」
「まあ、私もアザーディアさん他から聞いてるから知ってはいるが」
「イギーラだって望めば混ぜてもらえるんじゃない?相手は誰でも良い訳にはいかないけど、補充が追いつかないってみんな心配してるし。ピージャさんなんて、自分一人でもって意気込んではいたけど、三日も持たなかったし、最後の方は少し壊れかけてしまったらしいわ」
「それはそれでどうかと思うぞ」
自分も体験するかも知れないそんな話を嬉しそうに語るプーテも少しおかしかった。
ピージャ様は、旧ラルクロッハ帝国皇室の末裔だ。やはり戦乱の世に翻弄された一人でもあるが、高貴な血の持ち主として、カケル様を最初は見下し失望すらしていたらしい。それが輿入れを本人が心から熱望するようになり、輿入れした後は、下品な物言いにはなってしまうが、ズッポリと嵌められて、カケル様に惚れ抜いてしまった。まぁ、夫婦仲が良いのは良い事だ。カケル様の絶倫ぶりから、お妃の誰も彼を独占はできないと誰もが理解している事もあり、お妃様の間の関係も悪くない。
黙って考えを巡らせていた私の気持ちを誤解したのか、プーテは言った。
「産後数日を置いて、ポーラさんとリーディアさんが待望していたカケル様との交合に臨んだけど、以前より全然上手になっているんだって。最初の頃は二人の内片方でも相手を出来ていたんだけど、しばらくして二人でも厳しくなってたのが、最近だと、ピージャさんとニャウノとワーナとを合わせて五人でやっとというくらいらしいわ。
これでその内の一人か二人か三人が妊娠して欠ける様になったら、イドルさんが加わっても厳しくなるでしょうね。だから、イギーラも我慢しなくていいんだよ?」
「無理に勧めるな。我慢もしていない」
興味が無いと言えば嘘にはなるが。
そんな私の心情を見透かした様に、プーテはくすくすと笑っていた。
そして、ポーラ妃とリーディア妃の出産から一ヶ月後、猫人族のニャウノが妊娠した。
さらに一月経って、イドルが妃となるまでにはワーナも妊娠した。
私はその頃には、後宮(身内では内宮と呼んでいたが)警備隊の新入りの教官的な役割を担わされていたが、ピージャが輿入れした時と同様に、イドルもカケル様を心身が保つ限り独占したがったが、カケル様がだいぶ加減しても二日しかもたなかった。
それから、イドル・ポーラ・リーディア・ピージャの四人で回していたが、エフィシェナの出産を迎える頃には、ピージャの懐妊が判明。ニャウノやワーナ達と同様、彼女の子供も祝福を授かった事に心底安堵していた姿が印象的だった。
まぁ、その頃になって改めて、アザーディアさんから、私に、打診があった。ラガージャナさんには、カローザの第一王子エリックとの間にあった事に配慮してカケル様は誘いをかけてないし、当人は声をかけられればとは言ってるものの妹さんの事もあり身を引いてるらしいのだが、私は・・・。
迷った挙句、体だけの関係で良いのなら、そして他の妃達の穴埋めとしての存在で良いのならという条件で、承諾してみた。
護衛対象の皆さんの体験談だけを山の様に聞かされて、体験してみたくなったのが一番大きな理由だった。
そして・・・。
奥方達も妊娠するまでは、当然、月の物があり、数日間以上出来なくなる時期が発生する。いろんな要因で時期や期間が前後したり伸びたりもするので、複数人のタイミングが重なる事もある。カケル様もそういう時には無理にしないようにしていたが、ある時、イドル様が一人で相手をする時に介添として呼ばれたので、覚悟を決めていってみた。
イドル様は、傾国の美姫という呼称を嫌がってはいるが、その儚げな容姿も、完璧なプロポーションも、他のどの奥方よりも大きな胸などもあって、カケル様もついはりきり過ぎてしまう事があるらしい。この時も開始三十分も経たない内に二度三度では済まないくらい達して、気を失ってしまった。
それからカケル様に声をかけられた。
「どうする? する?」と。
「はい、お願いします。その、徐々に、で」
「ん、分かった」
本当に分かってくれたのかは怪しかったけれど、普段のイドル様の落ち着いた常態からは想像もできないくらいの乱れぶりを見れば、私も平静ではいられなかった。幼い頃から、ずっとお預けを食らっていた状態でもあったのだから。
カケル様は私の体の隅々まで触れていって、反応を探りながら、だんだんと動きを早めていった。私の体を玩具にしていたデモントの坊主どもの誰とも違う、優しくて、そして振動を伴った手つき。断続的に要所に加えられるその刺激に私の体の熱は高まっていって、カケル様と繋がった後は、体の内側からも外側からもずっと「キモチイイ」が続いて。
長年の訓練で、ある程度の免疫というか耐性がある筈なのに、その防壁の高さや厚さや弱みを把握された後は、ただひたすらに大波に翻弄される小船の心境だった。
どれくらい時間が経ったか分からないまま、失神寸前で解放された時には、復活してたイドル様が私の事をじっと見つめていた。
気恥ずかしくなって顔を逸らした私に、イドル様は言った。
「ふふふ。ニャウノやワーナも凄かったから、私もそんなに引け目は感じないで済んだけれど、あなたみたいな落ち着いた感じの子でもそうなるのを見れて、少し安心したわ」
「あれは、反則です・・・。想像してたのよりも、ずっと」
「そうよね!」
とか二人して盛り上がっていたら、水分補給して戻ってきたカケル様が絡んできた。
「そう言われてもなぁ。ぼくは、自分だけじゃなくて、相手にも気持ち良くなってもらいたいし。その為に出来る事はなるべくしようとしてるだけだよ」
「その心意気はもちろん嬉しいのですがっ!もっと、こう・・・んぅううっ!」
「もっと、どうしたらいいの?」
「だかっ、らぁぁあああああっ!?」
うん。ここでつぶさに表現するのは差し控えておくが、きっと、もっと穏やかなのをイドル様はお望みだったのだろう。けれど、カケル様はそうしているつもりでも、されている相手の方が程なく高まってきてしまうのだ。今も目の前でイドル様がまた乱れ始め、というか先ほどに輪をかけて、立て続けに達していた。
まあ、悪さをしてる要因は明らかなのだ。カケル様の体の一部、腰や指先などがぶれて見える事が頻繁にある。ユニークスキルの派生のサブスキルの一つの効果らしいのだけど、ちょっとやんちゃし過ぎてるので、口出し手出ししてみる事にした。
私やプーテの教官には、当然だけど、娼館の売れっ子や元売れっ子が来る事もあった。そこで聞かされた要注意人物達の一種が、ある意味カケル様みたいなタイプだ。経験を積んだりして、実際に上手かったりして、それで図に乗ってしまう連中の一人にカケル様はなりかけていた。
カケル様の立場や功績その他諸々の事情とかもあって(王族とかの身分に該当する人達は特に早めに子供が欲しかっただろうし。それも特別な)、諌められなかったし止められなかったんだろうけど、私はあまり特別な感情を持ち合わせてないからね。
それでも、注意する際の注意点を、デモント選定侯領でも大手の娼館経営者という大ベテラン娼婦から私は聞いていたので、私はやんわりと彼の手首に触れながら言った。
「カケル様、もっと、ゆっくりで大丈夫ですよ」
「えっ、そうなの?」
「はい。今の1/10、いえ、1/100くらいに落としてみましょうか」
「1/100だとほとんど普通の動きに近くなっちゃうよ?」
「それでいいんです。そこから、緩急をつけながら、ゆっくり、むしろ焦らす感じで」
カケル様は、半信半疑な表情をしながらも、ブレる速度の動きを止めて、常識的な範囲の速度で動いてくれた。
それでようやくイドル様は呼吸と意識を取り戻せた感じになって、まだ息も絶え絶えという感じだったけど、視線でお礼を言われた。
「カケル様は、たくさんのお妃達を満足させながら、お子を授ける為にも張り切ってらしてきたと思いますが、特別なお子は最初の一人だけで、イドル様以外はもう全員授かったのですから、もう、焦る必要は無いんです」
「焦る? そんなつもりは、無かったつもりだったけど、そうだったのかな」
「私には分かりません。けれど、ついさっきまでのカケル様は、確かにお相手をより気持ち良くしようとされて、それは成功されていたでしょう。しかしそれはほとんど一方的な物でした。イドル様も私も、他の皆さんも、もっとカケル様を気持ち良くして差し上げたかった筈ですよ」
カケル様も少しは自覚があったのか、黙り込んでしまったので、好機とばかりに、私はさらに手出ししてみる事にした。先程の娼館主から教わった、特に二人以上で一人を相手する時の、男性を責める手管だ。彼の背筋を舐め上げながら、玉々を掌の中で転がしてあげると、
「ひゃぁっ!?」
と可愛い声を上げてくれた。刺激が強かったのか、また動きが早まってイドル様が乱れ始めてたので、握力を強めてブレーキをかけたけど、声もかけた。
「そのまま、ゆっくり、止まらずに。というか、これまでも複数の方を一度にお相手してきたにしては、反応がウブ過ぎません?」
「みんなから責められる側に回った事が無い訳じゃないけど、多勢を一度に相手にする時は、だいたい早く動いてる事が多かったからね」
という訳で、私が物理的に介入するまでよりは十倍以上の時間をかけて、イドル様とカケル様は同時に達する事が出来た。その後で私も直接繋がりながら、いろいろ叩き込まれたあれこれを試す機会を得て、それらはそれなりの反応を得られたのは良いのだけど、結局時間をかけながらも、この人は上手かった。ユニークスキルやその派生スキル頼りなだけじゃないんだなぁ、とこんな場でも分かってしまった。
それからは二人だけでも十分に余裕を持ってカケル様の相手は出来たのだけど、最後はカケル様のお礼という事で、二人同時に、カケル様のほぼ全力全開というのを味わわされてしまった。私のお節介に対する感謝でもあり、意趣返しでもあったのだろう。
でも、あれは大人気ない。カケル様はまだ青年くらいの歳だけど!意識が飛ぶという表現されたりもするけど、自分の意識がここではないどこか、光の海に溶け込む様な・・・。狂うなんて生優しいものではない、もう戻ってこれなくなるかも、でもそれでもいいかもと思えてしまう恍惚感に全身全霊が満たされてしまうのだ。
カケル様の姿が二人かそれ以上に増えていた気もするけど、きっとそれだけの速度でいろいろしてくれたのだろう。あれはもう封印するようキツく言っておかないとダメかも知れない。
次に気が付いた時には、もう朝になっていて、カケル様を中心に、私とイドル様とで彼を挟み込んで寝ていた。
カケル様はまだ眠っていたけど、いつかリベンジしてやると心に誓った。
同時に、これ以上深入りするとヤバい事は自覚出来た。
もう手遅れかも知れないけど。
みんなで起き出して朝食後の報告会をお妃達とで話し合った時に、イドル様は盛大に私の功績を宣伝してくれたのだけど、私はまだ通じたばかりのアマチュアだ。教わるなら本職本物の方が良いという事で、プーテやクレイジオさんの口添えもあり、元教師の人に話はついた。
先方の娼館は上玉を取り揃えていたのに、カケル様の予防措置で普通に営業できないくらいの治安悪化があり、治安がまだしも安定してたダイチ大公領都に移転した際の営業損害賠償金なども吹っかけられたらしいが、軽く払われてしまって、娼館主で元超高級娼婦で、私やプーテの元教師な人もホクホク顔だった。
人間ならとうに老人の筈の年齢と聞いていたが、まだまだ客を取れそうな雰囲気さえある恐ろしい人でもあった。
彼女、サヴェージ・ニッキーさんは、私達の事を覚えていたらしい。事情が許せば引き取りたかったそうだけど、教団相手では無理だろうと諦めていたと。私からも事情を直接聞いたサヴェージさんは、カケル様を叱り付けて懇々と説教した。官僚団のトップになるだろう宰相候補達も一緒にだ。彼らも(女性も一人混じってはいたが)大人しく叱られてたのが、この国の良いところだろう。これがデモント教団のトップや他の国の貴族なら、幾つ首があっても足りなかっただろうし。
サヴェージさんは、実践教師として、売れっ子のトップ3を連れてきていた。その内の二人は世間一般なら手の届かない存在として如何にもな雰囲気だったが、もう一人は醜いとまではいかないが、外見はかなり見劣りがしたものの、それでも彼女は大人気らしい。他の二人よりも引き抜きや身請け・嫁取りの対象として客同士の争いになるくらいには。
カケル様の奥方の大半は妊娠してる状態だったので、イドル様と私が生徒役。ポーラ様とリーディア様はまだ生理中で見学側に回った。売れっ子現役娼婦三人が介添兼教師役として、サヴェージさんが監修役として立ち会い、カケル様や私達にいろいろ指導してくれた。特に、女性が多数で男性が一人の場合に出来る事で、男性側が絶倫な場合に効果的な対処とかだ。そういった客はやはり時折現れるもので、娼館側としてもそれが上客な場合もあり、対処一つで経営が上振れも下振れもする要注意事項だそうだ。
内容の濃い授業で、私達カケル様の相手を務める側も少なからぬ学びを得たが、カケル様が最も多くを学び、上達してしまった。売れっ子三人は、お金よりも、それだけすごいカケル様の全力を味わってみる事を所望し、サヴェージさんも三人の熱意に押し切られ、避妊用の措置をした上で、それは始まった。
カケル様は学んだ成果を発揮しつつ、徐々にペースを上げていった。三人の側もそれぞれの経験や技術を発揮して途中までは互角以上の戦況を展開したが、それでもカケル様のペースが上がるに連れて、外見がリーディア様に匹敵するくらいの売れっ子が脱落。若い頃はプーテくらいにすごかったかも知れないもう一人も受け手が減った事で負担に耐えきれなくなったのか続いて脱落。最後に残ったのは平凡な外見の一人だったが、彼女が一番粘ったし、なんかもう4、5人くらいに分身してるように見えたカケル様と渡り合い、ギリギリ意識を保ちながら最後は相打ちに持ち込んでみせた。
後で聞いた話だと、平凡な外見な彼女は、そういう用途の異能持ちで、性交渉においては無類の強さを誇り、どんな絶倫相手だろうと即座に撃沈させる事すら可能らしい。その彼女からしてもカケル様の相手は際どかったし、一人でずっとは絶対に身も心も持たないと断言していた。彼女からも、カケル様の全力は普段は禁じ手にするか、使うのであればごく短時間、一夜の交わりの最後にだけ用いるようキツく言いつけていた。あれは危険過ぎると。
サヴェージさんも、そんな二人の果し合い(?)に感銘(?)を受けたのか、これじゃあ思い違いをするのも当然かねぇ、神様も業の深い事をなさるものだ、とぼやいていたし、何なら言い過ぎたとカケル様に謝ってすらいた。
まあ、そんな課外授業があったものだから、閨の活気がますます増してしまったのは不可避な結末だっただろう。私も介添え役として呼ばれる事が増えたし。プーテには、私だけが先に味わえてズルいと言われたりもしたが、それは仕方ない。先に生まれて大人になってた巡り合わせだけだ。
後宮警備隊の女性衛士達も、当然、カケル様に見染められて、そういう関係になりたいと望む者は少なくなかった。私は実体験を元に再考を促すよう諭していたが、なぜかいつも逆効果しか生まなかった。
なぜだ?
解せぬ・・・。
残ストック2・・・。
ブクマ評価感想等お待ちしています~!!




