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どいつもこいつもアホらしい

 手洗い場にて、顔をブン殴るようにして豪快に洗う俺。

夢なら醒めてくれ…。俺はいつだって平常心を保っていたいのに。


「なぜ、俺がこんな目に…。」


 ガクリと肩を落とし、絶望していると携帯が鳴った。

画面を見てみると、大学の頃入っていたサークルの同級生、蓮からだった。

最近忙しくて、逢えてないしなぁ〜。またあの頃のメンツと遊びてぇ〜!


ピッ


「あ、もしもし〜?久しぶりだな〜。どうしたん?」


「おひさ!いや〜なんかさ、昨日知らん間に不法侵入されてさ〜…」


 彼の言ってる意味が分からん。いや、でも待てよ…?


「あ、あの〜もしかして、もしかすると…招待状ってヤツ?」


「え?!いや、そうやけど…!ってかなんで直樹知ってるん?!」


 やっぱし。


「だって、それ俺んとこにも来たもん。」


 携帯を耳と肩に挟み、ペーパーで顔を拭きながら、

少々連の様子を伺いつつそう言った。


「あ…そう…。なんかさ…怖くね?」


「うん。こわぁい。」


「…もうちっといいリアクションなんかない?」


 フッと鼻で笑う俺ら。怖すぎて笑うしか無くなったんだと思う。


「ま、ほっときゃ良いって〜。どうせ何かされるわけでもあるまいし、

刺されてんならとっくに刺されてるって!」


 ごまかすように、壮大に笑って、俺はそう言った。


「まぁ、そうよな…。わかった。なんか、ありがとな!

じゃあ、来月ここのコンカフェ?っていうの一緒にいこーぜ!」


「それはよせよ!俺は一人で行く主義なの〜!」


「ちぇっ、ツレねぇやっちゃなお前は〜!まぁ良いさ、さっきのは冗談としてまた

遊ぼーぜ!」


「おう!いつでも連絡くれ!」


 最後に挨拶を交わし、携帯を切った。

少し頭冷やせたし、宮先輩のことはほったらかして、仕事戻るかぁ〜。



ー屋上にてー


「.....あいつ、おせぇな」

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