(2-43)ゴムを作ろう1
よろしくお願いします。
(2―43)ゴムを作ろう1
続いて、今日の本題。ゴムの件。
先ずやらないといけない事。ゴムの樹液採取。ゴムの樹は見れば判ると思うけど、知らない人に採って来てと言って集まる物でも無い。なのでコレは要相談事項。
次に、何処でゴムを作るか。そもそも上手く作れるのかも判らない。ある程度教えて職人さんに試行錯誤して貰わないといけないと思ってる。で、この職人さんは、多分だけど王城にも居るとは思う。武器の修理や何か新しいモノを考えてる人達が。だけど王城の職人さんは色々と沢山仕事を持っているのではないかと思われるので、やっぱ王都内の工房に頼んだ方が良いかなと……。
と言う話しを先ずした。
「フム。樹液採取に関しては、先ずは、お主が兵士達を案内してくれれば、それ以降は、こちらで上手く孤児院に伝えるように何とかしよう」
だよね。それしか手は無いかなとは思っていた。
「工房の件は……どうするかの……。ボニート何か考えは有るか?」
「二段階で進めるのはどうでしょうか? ナギ殿には、少し手間が掛かる事になりますが」
「どうすると?」
「先ずは、ナギ殿に王城の工房でゴムの作り方を教えて貰い、王城の工房はそれでゴム作りを始める。直ぐに成功する訳では無いでしょうから、その後で各商会配下の工房に、王城へ集まって貰い、再度教えると言うのはいかかでしょう?」
「それならば、一回で済ませたら良いのでは無いか?」
「確かにそうですな。では、先ずは各商会を呼んで、工房を手配するように伝え、集まる日時を決める。それ迄に、樹液採取をしておく、そして王城の工房と、王都の工房に同時に作り方を教える。ゴムが作れるようになったら、その作り方のレシピを、各領地の領主に無料で知らせる。各工房にはレシピの秘匿を認めない事にする。王国全てに安価な靴を広めるのにはそうした方が宜しいかと……。あとは各領主にも孤児院の子供達に、樹液採取の仕事を適正価格で依頼する命令を王家から出すと言った所でしょうか?」
「ウム。それで良いのでは無いか? どう思うナギ?」
「はい、特に問題無いかと思います。追加ですが、樹液採取には、バケツやナイフも必要になりますので、それも無償で孤児院に配布して頂きたいと思います。それと季節限定になりますけど、トマトが生っていたら食べても平気だと伝えるようにお願いします」
「確かにな。それは王都内は、こちらで手配しよう」
大体方針は決まった。次は、何時樹液採取に向かうかだけど、多分一日有れば採取する事は出来るだろう。なので、先に各商会経由で工房が集まる日が決まってからで良いかな。王家からの命令であれば、工房さん達も直ぐに集まるだろう。
「あっ、もう一つ追加でお願いします」
「なんじゃ?」
「工房には、ちゃんと開発費を支払ってください。命令であれば無償で開発してくれるとは思いますけど、後からレシピを取り上げるんですから、多めに払って欲しいと思います。じゃないと不参加の工房が得をしますから」
「判った。確かにお主の言うとおりじゃな。余計に払って開発して貰う事にしよう」
と言う事で、ゴム開発が進む事になった。今日の目的は終わったので、宰相からロヘドロ伯爵家対応の報酬大金貨三九枚を貰って、そのうち一九枚を借金返済の為、陛下へ渡して貰う事に。報酬の一〇パーセントちょっとの大金貨四枚を税金として宰相に渡した。
「国からの依頼の仕事ですから、特にナギ殿が、商人みたいに税金を払う必要は無いですよ」
「そうかも知れませんが、今回の支払いは国庫からですから、ちゃんと管理されていますよね。なので誰かが前例を作っておけば、後から同様のケースで税金徴収出来ますよ。直ぐには無理だとは思いますけどね」
「確かに、そのとおりですな。感謝します」
これで借金も無くなったし、手持ち資金も増えたので、他の事をするのに、借金せずに出来るかな。




