表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

55/75

(2-42)トマトが食べたい3

よろしくお願いします。

(2―42)トマトが食べたい3


◆気球使用料請求


 硫黄採取が一応終わった。帰って来てから自室で色々と纏めないとゴム作りも始められない。パーソナル・デバイス内に保存した情報を探してゴム作りの資料を纏めて行く。何処(どこ)でゴム作りをしたら良いのか判らないのでその辺は相談する事に。


 それと陛下からお金を分捕る為に今回の気球使用料を計算して行った。


 資料を纏めて、翌日、朝食後、宰相の所へ向かう。元々行く予定になってたので、どうせいつものように陛下も居る筈だし。実際、宰相の執務室には、陛下も既に居た。やっぱ陛下の執務室に行くよりはこっちの方が気楽だ。


「ナギ殿、ご苦労さまです。今日は、ゴム作りの件ですな」


「はい、そうなんですけど、ガメついって思われるかもですが、先に今回の気球使用料について話しをさせて頂きたく」


「フム、それは構わんぞ。言い値で払うと言ったからな。で幾らだ?」


 言い値は良いけど、想定外の金額だと陛下は怒るでしょ? なので金額の根拠(良い加減)も作って来ましたよ。


「では、言い値は、値引きサービスして、大金貨三九枚(三千九百万ネィ)です」


「判った、国庫からちゃんと払う。ボニート手配してくれ」


「はい、判りました」


 えっ? 良いの? 結構ふっかけてるんだけど……。


「えっとですね。一応、この紙に、今回の輸送費用の見積もりと言うか、要求金額の内訳になります」


 気球使用料を書いて来た紙を見せる。


 まず移動距離と移動時間から、大体の金額を決める事にした。移動距離は大体、東京から九州位かなと思われる。


 まず、最初の兵士さん達一〇人分の輸送費。少し高いとは思うけど、一人5万ネィ(5万円位)。往復で十万ネィ(十万円位)。十人で百万ネィ(百万円位)。


 追加で送った兵士さん達四十人の片道。三倍の高速移動したので、値段は三倍にしておく。なので、千二百万ネィ(千二百万円位)


 それと、宰相も高速移動だったので、往復料金は、三〇万ネィ、ガンバさんも同様で片道一五万ネィ、それと捕らえた盗賊、ロヘドロ家の兵士達、女性達、料理人達、計百七五人分も、同様に高速三倍移動だったので、片道十五万ネィで合計二千六百二十五万ネィ。


 トータル、三千九百二五万ネィ。値引き二五万ネィで、大金貨三九枚請求。


「フム。なるほどこう言う計算をしたのか」

「特に問題無いかと、もう少し高いかなとは思っていましたからね」


 えっ? そうなの? 全然金銭感覚が判んねえ。


「一ヶ月掛かる距離を、一日数往復だからな。普通に兵士を一ヶ月掛けて送れば、一人十万ネィ以上は余裕で掛かるし、兵士の給料も一ヶ月分発生する。それを考えれば、この位は安い方だろう」


「ですな、遠距離ならば、ナギ殿に、一、二週間掛けて貰って兵士を運んで貰った方が、安く済みそうですな」


「それは、ちょっと勘弁してください」


「まあ緊急事態でも無ければ、普通に兵士を行軍させるから、心配するな」


 いや〜。それはそうだろうけどさ、普通兵士を送るって事は緊急事態でしょ? つまり兵士を送る必要が有れば頼むって事じゃん。百人、二百人位なら良いけど、千人以上はパスだよ。でもまあ五〇人乗りのゴンドラを作って貰った方が良いのかも。




◆トマトが食べたい。


「そう言えば、こちらからも、伝えて置く事が有ったの」

「なんでしょうか?」


 なんか、有るっけ? 良く判んないな。


「以前、お主が、話しを持って来たトマトの件じゃが」


 あっ、そうだ! そう言えば一ヶ月以上過ぎてるな。と言う事は、毒じゃ無かったんだよな? まさか食べてる途中で死んだって事は無い筈。


「〝パンの耳のみで〟生かしてた犯罪者に、お主が言ってたようにトマトを食べさせたんじゃがな……。看守からの話しでは、兎に角、毒を食べさせられて死刑になるって半狂乱だったそうじゃ。まあ看守も毒を食べさせると思ってたようでな、可哀想に思った看守が、最後の晩餐じゃ無いが、態々(わざわざ)高級なマヨネーズも一応出してやって、なんとか食べたそうだ。死ぬ思いで食べたようじゃが一応は美味かったらしいぞ。〝パンの耳のみ〟だけの食生活だったからだと思うがな……。一食で三個も食べたらしい」


「そうかもですが、本当に美味いんですよ」


「それで、毎日々々、トマトを出して一ヶ月経ったが、全然死ぬ気配が無いとの事じゃ。それと不思議な事に健康そうになって来ていると言っておる。なので、お主が言うように、トマトには毒が無いのであろう」


「では、王家からの安全宣言を出して頂けますか?」


「ああ、安全宣言を出そう。王城で栽培したトマトの種を配る事にする」


 良かった。これで俺も安心してトマトが食べれるな。実際に市に並ぶのは来年かな? ()しかしたらもう一回位収穫出来るかな? どっちにしてももう(しばら)くすれば出回るだろう。


「それで、ナギよ、聞いておきたいのじゃが、ロヘドロ伯爵家の者達は、どう処分するのが妥当じゃと思う?」


 ええっ? 死刑一択で良いんじゃないの。他の選択肢なんて無いと思うけどね。でも陛下は違う意見を聞きたいんだろうね。


「そうですね……。死刑以外の選択肢は無いと思いますが、死ぬにしても役に立って貰った方が良いと思います。森にはキノコが沢山生えてますから、既に毒キノコだって判っているのは良いですけど、()しかしたら食べれる可能性の有るキノコも有るかも知れませんので、食べて貰えば良いんじゃ無いですか? 他にも野菜は……あんまり無いか。後は木の実とかも」


「なるほど、確かにな。それなら確かに役に立つな」


 犯罪者の使い道なんて、何処(どこ)の世界でも、そんなもんでしょ。アボカドなんて人間以外食べれない強力な毒だしね。この気候なら森に生えていても不思議じゃ無いもんな。見た事は無いけど。自生してたとしても周辺の土壌は痩せてしまうだろうから、ぽつんと立ってるかもね。










筆者モチベーションアップの為に下記をお願い致します。


・面白かった

・続きが気になる


と思っていただけましたら、ブックマークや評価をぜひお願いします。

評価は【☆☆☆☆☆】をタップすれば出来ます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ