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(2-37)錬金術

よろしくお願いします。

(2―37)錬金術


 ペンディングしていた火山を見に行きたいって言う話しを陛下と宰相にした。


「駄目じゃ。お前はマーヴェイの従者じゃ、勝手に何処(どこ)かへ行く事は許さん」


「じゃあマーヴェイ殿下も一緒に」


「行かせる訳無かろう」


 ですよねぇ。行けたら良いなって思っただけですよ。じゃあ次の手だ。


「残念です。では、この国でやってた錬金術の資料を見せて貰えますか? もし私が気になる錬金術師がいたら、投資して頂きたく」


「フム。何を考えてるのか、判らんが見せる位は良い。投資するかは別じゃがな。ボニート手配してくれ」

「判りました。ですが全て有る訳では無いですよ、王家では無く他の貴族が投資した錬金術で出来た物は秘匿されているのも多いですから」


 まあそうだよね。そしたらまた他の手段を考えるかな。


 何故か宰相に案内されて、王城の図書室へ。別に他の誰かに案内させても良いんじゃないのかな。


「ナギ殿、この棚が、錬金術師の研究結果になっています。この右側の一部が、まあそれなりの成果の有った物で、左側の方が大した成果が無い研究結果……。結果すら出てないのも多数ですな」


「判りました。後は自分で見ますので……」


 と言っても、宰相は、何処(どこ)かに行く訳でも無かった。見ちゃいけないのも有るのかも知れないけどね。


 必要なのは、ダメダメ研究の筆頭な物。多分有る筈なんだけどな……。


 で、直ぐに見つかりました。何人も挑戦して駄目な物。それの一番新しい物を選ぶ。結果も結構期待出来る感じ。



「宰相、この研究者ってご存命ですよね」

「ん……。そうですね。何を選んだのかと思ったら、金を作る、本当の錬金術ですか……。挑戦しても無駄だと思いますけど……。過去に何人も挑戦してますからな」


『それが良いんじゃん』


 特に、書いている訳じゃ無いけど、完全に、黄鉄鉱を金に変える錬金術のテーマだ。絶対に金が生成される事は無い。なんだけど別なものが出来る。これが良いんです。


 火山に行けば、多分手に入る物。過去に黄色いダイヤと呼ばれた、数の子じゃ無い方。硫黄ですね。時代的に火薬が有ってもおかしく無いとは思うんだけど、未だ鉄砲も無いみたいなんだよね。別に火薬を作るつもりは、全く無いですよ。そのうち誰かが作るでしょう。硫黄だって昔は戦略物資の一つだもんね。国家を上げて採掘してたと思う。今は石油精製過程で取れるみたいだけど。


「この手の研究は、何処(どこ)でも行われているんですよね、まあ金が出来たって事は無いでしょう。でもこの、黄色い粉が欲しいんです。火山に行けば、多分有るとは思うんですけどね。必要量は未だ不明なので、この方に頼んで作って貰いたいんですけど、じゃなければ火山に誰か人をやって取って来て貰いたいんです」


「一旦戻りましょうか、詳しく聞かせてください」


 実は、この前の狩りの時に、トマトだけで無く、ゴムの樹も見つけていた。樹液を採取しても未だ何も出来ないので、なんとか硫黄が手に入らないかなと考えていた。酢を使う事でも良いみたいだけど。もしくは両方使うのが良いのかも。


 作りたいのは靴。草鞋(わらじ)は作ったけど、靴じゃ無いから。もっと安価に靴が出来ればと思っている。色々と危険な物も出来るとは思うけど、それはやらないつもり。


 ゴムは異世界の話しでも定番だとは思うし、まあオーバーテクノロジーでも無いとは思う。


 宰相の後を付いて行ったら、今度は陛下の執務室だった。流石に衛兵さんはフリーパス。サクッとノックして中に入る。


「ボニート、どうした? ん? ナギも居るのか」


『帰って良い? でもな硫黄の件が有るし……』


「ナギ殿が、ダメダメ錬金術で出来る物が欲しいそうです」


「なんじゃ、それは」


 先ずは先程宰相にした話しをする。火山に行きたいって理由。


「で、それが有ると何が出来るんだ?」


 此処(ここ)は素直に言う事に。


「王家の狩場で見つけた樹の樹液に混ぜると、いい感じになって、それを使うと、いい感じの靴が、いい感じに安く出来ます。出来るのはゴムって言います。

 靴は非常に高価ですから、安価に出来ればもっと庶民達が購入してくれると思います。草鞋(わらじ)に似たサンダルも出来るでしょう。サンダルは草鞋(わらじ)よりも長持ちしますよ。草鞋(わらじ)の売上が少し減るとは思いますけど。自分で簡単に作れる草鞋(わらじ)が無くなるのは当分先だと思います。

 でその樹液採取には、孤児達を使えればと思っています。草鞋(わらじ)と麦わら帽子の仕事を依頼していますけど、もっと仕事の支援を与えても良いと思います。気球作りで、食事目当てに孤児達が沢山手伝いに来ていた訳ですから、未だ支援は足りていません。未だ先でしょうけど、樹液採取の途中で森で見つけたトマトも食べれば良いですし」


「フム。そう来たか……。確かにもっと仕事の支援をして援助が少なくてもやっていけるようにはしたいな」


 でしょ? 良い案だと思いません?


「で、一番のメリットが有るのは、軍です」


「ほう、詳しく聞かせろ」


「戦争で、役に立つと言う訳では有りません。ですが、ゴムが有れば防水の長靴が作れます。雨天での行軍で長靴を履いていれば、足が濡れずに行軍出来ます。今のブーツは濡れたら簡単に乾きませんし、臭くなります。履いていて不快ですよね。防御力は無いので、戦場では履き替える必要は有るでしょう」


 弓の弦に使う事も出来ると思うし、巨大なパチンコを作れば大きな石を飛ばす事も可能だろう。何でも新しいものは軍事転用出来るかって考えるのは仕方無い事だと思うから、最初からは教えないよ。誰かが閃いたら勝手に作れば良い。パチンコは一つ作っても効果は無いと思う。戦争で使うなら千機以上用意しないとあまり約には立たないだろう。攻城兵器としては使えるとは思うけど。


「そんな物が出来るのか?」

「はい。出来るでしょう。簡単では無いでしょうが作れると思います。ですがどの位の時間が掛かるのか、どのぐらいの金額が必要なのかが不明です。実際に靴や長靴を作る時は、商会経由で王都の工房に依頼して欲しいですね、経済も回りますし」


「ボニート、バラクポア山迄はどの位時間が掛かるのかの?」

「往復で二ヶ月程かと、実際に山に入って目的の物を入手するには、更に時間が掛かるかと……。三ヶ月以上は見た方がよろしいでしょうな」


 バラクポア山って火を吹きそうな名前の山だな。口からだけど。


「フム。ではナギをバラクポア山に送るのは駄目だな、三ヶ月は厳しい。兵を送る事にしよう。ボニート手配してくれ」

「判りました」


「それでしたら、気球で行けば良いんじゃないでしょうか、一ヶ月位で戻って来れると思います。ゴンドラを大きくすれば一〇人位乗れます。私は場所が判りませんし、空の上から兵士さん達が案内出来るかですが……」


『多分、五〇人位でも持ち上げられそうだと思う』


「そうか、その手が有ったな……。道案内は、まあなんとかなるだろう」


 速攻で、気球のゴンドラ改造をして貰う事に。大きくすれば人は乗れると思うけど、ずっと立ちっぱなしは無理なので、ゴンドラ内には椅子も作って貰う。それと一ヶ月分の食料、テント。まずいけどビール(水の代わり)も。現地で肉が狩れるかもなので、調味料も積んで貰う。本音を言えば風呂も持って行きたいけどそれは我慢する。運が良ければ温泉が見つかるかも知れない。


 ちゃんとゴンドラを吊るすロープは強化(本数を増やす)して貰う。切れるかもしれないしね。まあ切れそうなら無理矢理魔法で浮かせるけど。





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