(2-33)洗濯庫と脱水庫を作ろう4、定番の風呂を作ろう4(なんでこうなった?)
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(2―33)洗濯庫と脱水庫を作ろう4、定番の風呂を作ろう4(なんでこうなった?)
ミグラス伯爵家にも洗濯庫と脱水庫がやって来た。多分宰相が気を利かせて優先割当してくれたんであろう。ハッシュも毎日(かな?)王城に行ってるので、洗濯庫と脱水庫の強制購入の話しを直ぐに聞かされていたと思われる。王都内の井戸にもこれから洗濯庫と脱水庫が除々に設置されて行くでしょう。皆んなが笑顔になると良いよね。
早速、ハッシュに頼まれたので、王城でやった事と同じデモを行った。
侍女さん達も、ビッくらポン。なんか嬉しそうで何より。設計した甲斐があったなって思う。
ハッシュが陛下に感謝するようにとか言ったけど、考えたの俺なんだけどなぁ。まあ全ての権利を渡しているから仕方無いけどさ。こうやって手柄は上司に取られるのが今の世の中なんだよな。
個人浴槽が兵士さんにバレた後、何故か数日で、風呂に入りに来る兵士さん達が増えて行った。今ではほぼ全員が入浴しに来るように。
『ちゃんと燃料買って来てるし、水も汲んで、風呂掃除もしてくれるから良いんだけどさ……俺がゆっくり入る時間が無くなったんだよな、せめて一番風呂は入りたい』
うーむ。なんか皆んな、昼間っから、風呂の準備しちゃってるんだよね。そんなに気に入ったのか? 気に入ったんだろう。
今では、夜になると、皆んな部屋のランプを持って来て、そりゃあもう明るい明るい。
いつの間にか、窯の鉄板で、買ってきたハムを焼いて、酒も飲み始めるようになって来た。全裸で歩き回ってるし、草鞋も購入して履いてる……。湯船のお湯が減ったら、全裸で井戸で汲んで来るし……。目的は風呂に入る事なのか宴会をする事なのか判らない感じだ。
分厚いハムは美味いなぁ。ワンパクでも良いって思い出してしまう。ちょっと遠い目。
だが、全然寛げない。
「おい、お前ら何騒いでる!」
ついにハッシュが登場した。そりゃそうだよな。こんだけ騒いでいれば。
「ハッシュ様。まあ先ずは一杯」
酔ってんなぁ……。
無理やり、ハッシュに酒を飲ませている。
「ハッシュ様も風呂に入った方が良いですよ! ほれ脱げ!」
酔ってんなぁ……。
ハッシュは、酒を飲まされて、無理やりひん剥かれて、風呂に突っ込まれていた。
「ナギ、どうなってんだ?」
「って言われても、俺も良く判んねえよ」
一緒に風呂に浸かりながら話しをして行く。分厚いハムを食べながら。あんまり好きじゃないけど温いビールも渡されて。
「下働きの侍女達が、兵達が夜に全裸で騒いでるって、ハドックに連絡が入ったんだが……。まあ別に苦情と言う訳では無いらしい……。ハドックが言うには、どうも侍女達は、兵達のすてぃんぐ・すてぃんぐを見て喜んでいるようだと、色んなエロエロな妄想をしているみたいだと言っていたぞ」
侍女さん達には腐女子がいるんだろうな。リアルで、すてぃんぐ・すてぃんぐを見てBL的な事を妄想してるんだろう。って言うか俺も、すてぃんぐ・すてぃんぐ見られてたのか?
「ハッシュ。侍女さん達の部屋って何処に有るんだ?」
「表側は、庭に面してるから、俺達の部屋や、執務室、応接室、客間、俺達の食堂が有るが、下働きの部屋は裏側にある」
と言う事は、振り返って屋敷を見上げる。暗いから良く判らなかったけど、こっちを盗み見てる感じがした。
『あそこからなら、モロ見えじゃん!』
マジかぁ……。まあ後の祭りだし、自分一人ならば、ランプも暗いから平気だろう。今はむっちゃ明るいけどね。
「でだな、ナギ」
「なんだ?」
「この風呂って良いな」
『おい、それじゃあ、ミイラ取りがミイラになってるぞ。コイツこんなに簡単に丸めこまれるのか? 地球の現代なら簡単に宗教詐欺に引っかかるぞ』
「……まあな、入りたいならば、入っても良いぞ。但し、炭を結構使うからな炭を持って来いよ」
風呂を沸かすよりも肉(ハム、ソーセージ)焼きの炭になってる感じだけどな。
「ハッシュ様。それと酒と肉を持って来ないと駄目です」
酔ってんなぁ。俺は別にのんびり出来れば良いんだけど。のんびり出来ないんだよなぁ……。
「そうか、酒と肉か。まあ料理長に言えば貰えるだろう」
おい、納得してるんじゃねえよ、ハッシュ、本当に何しに来たんだ?
翌日から、ハッシュも兵士さん達と一緒に裸祭りに参加した。俺は参加するつもりは無いんだけど、身体を洗うのに、湯船のお湯が使われてしまうので、減ったお湯の補充で井戸水が足されるとむっちゃ温くなる。こっそりと温度を上げるのに、付き合っている感じだ。
と言う日々を繰り返していたら、ハッシュの方は毎晩自宅で酔っ払ってるので奥様のレスフィーナ様に怒られたらしい、以後、裸祭りには不参加だ。そんなにストレスが溜まっていたんだろうか? まあ溜まっているんだろう。王城努めは気苦労が多そうだ。
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