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(2-26)気球作り2(グランデ・ベンティ号)

よろしくお願いします。

(2―26)気球作り1(グランデ・ベンティ号)


 先ずは、気球本体の大きさを計算しないといけない。なんだけど結構難しい、この惑星の気圧が判って無いから。なのでかなりマージンを取った計算をする事にした。


 摂氏〇度、一気圧の理想状態の場合は、ヘリウム一立法メートルで、浮力は1.115kg/立方メートル。気温上昇すると、浮力が下がって行く。取り敢えず外気温が五〇度の時だと、0.915kg/立方メートル。


 気球本体とゴンドラを含め全部で10トンの物を浮かせるには、半径14メートルの球形の気球が必要。


 ビニール素材が有れば、気球は軽くなるけど、布で作るので、相当重いとは思う。


 必要な布面積は、2,400平方メートル。つまり1メートル✕1メートルの布が2,400枚。強度や他色々想定しておくと、倍は必要かな三倍用意したほうが良いかもしれない。


 布地の重さは、結構マチマチだけど、普通の綿のTシャツで、1メートル✕1メートルで約二〇〇グラム。7,200平方メートルで1440kg


 問題なく出来上がれば、だいたい8トン位持ち上がる気球になるって感じかな。生地1メートル✕1メートルが2,000ネィだとすると、1,440万ネィ必要。5,000ネィだとアウトだ。


『ありゃ、()しかして予算足りないかも……足りなくなったら再度陛下に頼まないと……。ちょっと微妙な感じだよな』


 この計算結果を持って、ロテック商会へ行った。直ぐに応接室に通されリウットさんと話しをする。


「リウットさん。この前話しをした気球作りに、必要な布の量を計算して来ました」

「本当ですか? どうやって?」

「それは内緒ですけどね。理屈が判れば誰でも計算できるんですよ」


 で説明をした。生地1メルト✕1メルトを、四千八百枚。(色々考えて、三倍は不要。予備も含めた)。


「もの凄い量ですね、まあ集める事は出来るとは思います。かなりのお金が必要になるでしょう。一〇〇枚二〇〇枚だと、割安になるとは思いますけど、この枚数だと、商人間で噂が出て値上げされかねないですね」


 そう言う事も有るのか……。意外と商人も大変だな。


「一気に生地を四千八百枚集めなくても構いませんよ。一応作るのは、コツコツとなので」


 そう言って、絵を描きながら説明を始める。パーツ単位に作れば良いので、生地1メルト✕1メルトを24枚縦に縫い合わせた物を、全部で192枚(計4608枚)縫い合わせて作り、球になるようにして縫い合わせる。ただ球にするには、カットしていかないといけない。かなりの切れ端の余りが出るだろう。余りの布は、補強にも使えるし、本当に不要になれば、そのまま欲しい人にあげても良いと思う。生地は高いから、切れ端でも縫い合わせて行けば、服になるだろう。


 先ず最初のパーツを縫っていって貰うのに、孤児院、未亡人さん達にお願いしたいと思ってる。当然給料は支払う。


 出来たら、組み合わせるのに場所が必要だ。


「何処か良い場所は無いですかね? かなり巨大なんで」


「そうですなぁ……。貴族様の敷地なら可能でしょうね。でもそれは無理でしょう。屋外も駄目だと思います。だとすると、この王都で一番大きな教会を使わせて貰えれば良いのですが、流石に私では交渉出来ないですね」


「判りました。宰相に聞いて見ます。パーツを作るのも時間がかかると思いますので、時間的余裕はまだありますね」


「そうですね」

「リウットさん、針子さんの募集をお願いしても?」

「はい、任せてください。かなり集まりますよ」

「しっかり給料を払ってください。お金が足りないならば、言ってください。こっちも交渉して確保しますから」


 大体の方針は決まった。早くて三ヶ月位は必要だと思う。


「あっ、そうだナギさん。報告しておきますね。この前の麦わら帽子と草鞋(わらじ)は、取り敢えず孤児院に依頼して、コツコツと作って貰い、少量ですがカラマル商会で売り始めました。まあ売れ行きはソコソコって所ですかね」


 素早いなぁ。売れたら嬉しいんだけど。


「判りました、対応有り難う御座います」





 今日は、その位で。ミグラス伯爵家に戻る。気球本体の設計は良いんだけど、実は魔法は未だ考えていない。まあヘリウムを集めるのなんて、水魔法の延長だろうって軽く考えていたから。なので真面目に魔法の事をと考えようと思った。


「ああっ! 失敗した!」


 俺って超バカだ。なんでこんな事気付かないんだろう。真面目に計算して気球のサイズを検討したけど、超巨大になっている。そのぶんお金も掛かる。


 よく考えたら、もっと小さくても、取り敢えず気球っぽくなるだけで良い事に気付いた。どうせ誰も使えない魔法を使うんだから、気球ごと、移動魔法で浮かび上がらせれば済むって。


「はぁ……。すげぇ借金と無駄遣いした……。今更だしな。仕事を貰える事で生活が楽になる人もいるもんね。このまま進めよう」


 と思う事にする。ちなみに返済計画は、本当に無い。二〇年ローン位な感じだろうか? 従者の給料(月一〇万ネィ)を全部返済に当てれば、一三年で返済出来るか……。他何かお金を稼ぐ事を考えないといけないな。


 それと、気球の名前は何にしようかな……。スポンサーじゃ無いけど陛下にお金貸して貰ったからなぁ……。


 適当で良いか。〝グランデ・ベンティ〟号。まあ知ってる人は多いけど、この世界だと全然平気だよね。王家の名前も入ってるし。文句を言われたら、ヒンブルクデン号とかブルクヒンデン号にすれば良いよな。





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