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(2-16)弓魔法の練習2(ワガママなちびっ子)

よろしくお願いします。

(2―16)ワガママなちびっ子


「すげぇな、その弓って、そんなに強弓だったのか?」

「ハッシュ、お前が渡したんだろ、お前が言うな!」


「俺にも使わしてくれよ」


 ハッシュに弓を渡す。


「うわっ、重っ! ナギ良く引けたな」

「気合だよ! だけどその弓は狩りでは使えない、ハッシュと同じ位の弓を貸してくれ」


「判ったよ」


 ハッシュが弓を射る。自分の時と同様に、一直線に矢が的に向かって行った。だけど的を外した。


『これなら、さっき射ったのは不審に思われないな。ハッシュの矢がもっと山なりになってたらバレてしまう所だったと思う』


「チッ、外したか……」

「左腕が保たないんだよ、ブルブル震えるだろ?」

「ああ、そうだなこの弓は左腕が耐えれないな。これで獲物を狙うのは難しい」


「俺は左でも刀を振れるように訓練してるから、なんとかなったんだけど、やっぱ狩りでサクッと矢が使えないのは駄目だ」



「ハッシュも、ナギも凄いな、じゃあ俺もやって見る」


 マーヴェイ殿下の弓はもっと軽く引き易い弓だ、その分威力は無い。弓を引き絞るが、かなり上の方を狙っている。まあ届かないって判っているんだろう。殿下が弓を射る。距離的には問題無かったが、的からはかなり離れていた。


「マーヴェイ殿下。こう言うのは、何度も練習して、距離感を体で覚えないと駄目なんですよ」

「そうか、そうだよな。王城で練習するよ」


『いや、しなくて良いでしょ、それより勉強の方が重要ですよ』


 と思ってるけど、やる気になってる所にこう言うのは良くない。


「ぼくも、ゆみ、する! にいさま、かして!」


 えっ? アルフォンシーノ殿下。レスフィーナ様と侍女さん達でピクニックしてたんじゃ? なんか足音聞こえなかったぞ? 忍者か?


 それはさておき、流石に、マーヴェイ殿下の軽い弓でも引けないよ。だって力もだけど身体のサイズ的に、アルフォンシーノ殿下より弓の方が大きいもん。


「アルフ(アルフォンシーノ)は無理だよ!」

「やだ、やだ、やだ、ぼくも、ゆみ、する!」


 ですよねぇ、子供ですもん、やりたくなったら泣くまで騒ぎますよね。


「アルフォンシーノ殿下、じゃあやって見ますか?」

「うん!」


 マーヴェイ殿下から弓を借りる、まあ無理だけど、一応やらせないと、終わらないからね。


「ゆみ、おっきい」

「大きいですね」


 これで諦めてくれれば良いんだけどな。


「ナギ、どうすれば、いいの?」


 ですよねぇ、絶対に弓を放つまで止めないって判ってましたよ。仕方無いので、アルフォンシーノ殿下の腰の所を持って抱えあげ、弓よりも高くなるようにする。


「ハッシュ、手伝ってくれ。矢を弓に」

「おう」


 ハッシュに手伝って貰い、弓を引けば矢が放てるようにする。


「アルフォンシーノ殿下、弓を引いてください、凄く力が入りますよ。思いっきり引いて下さい」


 と行っても、殆ど引けない。


「こう?」

「ええ、良いですね、じゃあ弓を放ちましょう、良いですか、三、二、一、ハイ!」


 弓は、二メルト位の所に落ちた。まあこんなもんだよね。


「あれぇ……なんで」

「アルフォンシーノ殿下は、もう少し大きくならないと、弓を使うのは難しいみたいですね」


 うーん。困った。アルフォンシーノ殿下を下ろす。


「ハッシュ、剣で模擬戦をしようか。アルフォンシーノ殿下の興味がが弓から剣に移ると思うから」

「判った、良いぜ」


 小声で会話をした。弓は何処(どこ)に行くか判らないし、当たると痛いってのも判って無いだろう。剣も怖いけど、未だ重くて持つ事も出来ない筈だから。


「アルフォンシーノ殿下、弓も良いですけど、剣も良いですよ。少し見せてあげます」


「ハッシュ、軽くだからな、本気を出すなよ、俺が死ぬから!」

「良く言うよ、俺の方が死にそうだろ!」


 マジで止めてくれ、軽くだからな!


 少し離れて、お互い剣を抜く、俺の場合は刀だけど。


「それが、ナギの剣か、凶悪な見た目だな、戦の時は暗くて良く見えなかったんだよな」


 そう言うハッシュの剣も、業物だって判る。多分、鋳造剣では無いだろう。お互い構えて、打ち合いを始めた。


「ハッシュ、軽くつったろ!」

「軽くだよ! お前だって、軽くねえだろ!」


 何度も、打ち合う、取り敢えず刃こぼれが心配なので峰側で。まあ軽くは無いけど、超本気でも無い。なのでお互いちゃんと受けれるし避けれる。一〇分位模擬戦と言うか剣舞をして見せた。


「アルフォンシーノ殿下、どうですか剣も良いでしょう?」

「うん! ぼくも、けん、する!」


 ですよねぇ、知ってた。鞘に剣を戻す。


「持ってみますか? 持てなければ剣は出来ませんよ」

「うん」


 鞘を装着した状態で、刀を持たせてみる。

「おもーい!」


 残念ながら、ちびっ子には無理みたいだ。両手で刀自体は持てるけど、柄を持って構える事は無理だった。


「残念ですが、アルフォンシーノ殿下には、未だ剣は無理みたいですね。身体を大きくしないといけませんね。身体を大きくする方法を知りたいですか?」

「うん! おしえて」

「それは、好き嫌いなく沢山食べて、沢山身体を動かして遊んで、沢山寝るんです。そうすると大きくなりますよ」


「ほんと?」

「ほんとうです。じゃあラビッシュあにうえは、たくさんあそんだの? マーヴェイあにうえは、あんまりあそんでないの?」


 ラビッシュ王太子殿下は見た事無いんだよなぁ、でもかなり大きいんだろう。


「そうですね。マーヴェイ殿下が小さいのは、沢山勉強をしてるんでしょう。でも勉強はとっても重要なんですよ。どっちが正しいって事はないですから、アルフォンシーノ殿下も沢山遊んで、沢山勉強をすれば良いと思います」


「うん。わかった! ナギ、またあそんでね!」

「はい、判りました」


 取り敢えずなんとかなったかな。アルフォンシーノ殿下はレスフィーナ様の所に駆けて行った。


「ナギ。お前、良くアルフ(アルフォンシーノ)を説得出来たな」

「そうでも無いですよ」

何時(いつ)もは泣きわめいて寝るまで待たないといけないんだぜ」


「まあ、それが普通だと思いますよ。完全に駄目とかじゃなくて、少しやって貰えば良いんじゃないですか?」

「ちょっと俺には出来なさそうだよ。アルフ(アルフォンシーノ)はワガママだから」


 再度、ハッシュから別な弓を借りて、普通に練習した。まあハッシュと同等位だと思う。マーリンさんの所で訓練した甲斐が有ったと思う。








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