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(2-13)魔法について考察3(レベル10,000について再考と新魔法検討)

よろしくお願いします。

(2―13)レベル10,000について再考と新魔法検討


 魔法に付いて考察したが、ふと思ってしまった。


 何かと言うと、魔補(マホ)ちゃんによるエネルギー生成が出来るって事は、カロリーが必要な時に、魔補(マホ)ちゃんから供給して貰えるのでは無いかと思って来た。


 レベル10,000が、無茶苦茶大食らいで、〝ウ○コ〟しまくりだと思っていたけど、魔補(マホ)ちゃんから体にエネルギー供給して貰えば、食べなくても平気なんじゃないかと思える。完全に食べないで生きて行く事は出来ないと思うが。食糧危機になる事は回避してると思う。


 この推測が当たってるとすれば、通常生活で必要なカロリー以外を魔補(マホ)ちゃんから、他の世界では魔那(マナ)ちゃんから得る事で、普通の一般人と同じ生活が出来るだろう。でも意識的に魔那(マナ)ちゃんを使うのをキャンセルすれば、美味しい物を好きなだけ沢山食べる事も出来るし、大食いで食費無料とか賞金ゲットも可能だと思う。


 多分、他の異世界では、魔那(マナ)ちゃんが居るのが普通で、こう言うのは誰にも言わなくても判る一般常識なんだろう。でも世の中、自分みたいに無知な人間もいるんだから〝ウ○コ〟事情はやっぱ書いていて欲しい。全然判んなかったよ。異世界に来たから判った事だもんな。


 と言っても、レベル10,000の人が強烈に怖いのは変わらない。寝ている時に、少し力を開放したりして、気付いたら宿が崩壊してるなんて有りそうだから。生活するのは大変そうだよね。だけど少し安心する事が出来た。


『だとしたら……』


 レベル10,000なんて絶対に倒す事が不可能な人だと思えたけど、魔那(マナ)ちゃんキャンセラー(友達解除)が出来れば、急遽空腹になって倒せるんじゃね? なんか弱点を知ったかもしれない。そっちの世界に行く機会が有れば試してみたい感じ。誰かに試して貰いたいですね。






『んん? 待てよ……()しかして、魔法で水を出した時に、魔法発動を意識。体力エネルギーを消費して、魔補(マホ)ちゃん呼び出し待機って処理にしたけど、こっちでも自分の体内に消費されたエネルギーを戻す事も出来るのか?』


 と思い付くが、そのうち時間を見て考えて行こうと思った。推測では無理な気がする。出来たら完全に対価無しで魔法が使えてしまうから。何か制約が有りそうだと思う。







『一つ、作っておきたい魔法が有るんだよな。必要になら無い方が良いんだけどさ』


 紙に、魔法の動作フローを記述して行く。系列的には、風魔法系プラス通常の移動魔法だ。


 ちょこちょこ修正を加えて行き完成する。


『さて、何処(どこ)で試そうかな……。このミグラス伯爵家も大きいけど、これでも広さが足りないもんな。やっぱ街の外に出た方が良いよな』


 と言っても、外に出るには、徒歩では辛い。馬車か馬を借りないといけない。他にも借りるモノが有る。


『ハッシュに頼むか』


 翌日、朝食前にハッシュに相談する事にする。王城に出かける前ならば少し時間が取れると思う。


「ハッシュ。頼みたい事が有るんだけど」

「丁度良い所に来たな、こっちから呼びに行かせようと思っていたんだ」


「何か用事が有る?」


「今日、朝食後、まあ大体十時位に、マーヴェイ殿下がいらっしゃる。ナギは、マーヴェイ殿下の従者だから、側で控えておけ」

「判った」


 なんだよ、急だな。でもこれは仕方無いか。でも時計の読みが判るようになって来てるな。今迄だと、朝食後半刻過ぎとか、大雑把だったし、マーヴェイ殿下にも振り子時計が渡されたのかも知れないな。


「昨日、急に言われてな、厨房も大忙しだ、夕食もここで召し上がって行くそうだ。まあ殿下にとっての姉上もいるからな久しぶりに顔を見せる意味も有るんだろう」


 ああ、そうか。確か腹違いらしいけど、ハッシュの奥方のレスフィーナ様がいらっしゃるもんな。


「で、ナギの用件は?」

「まあ、今日は無理なんで、近いうちに、馬を借りたいんだけど」

何処(どこ)かに行くのか?」

「街の外で、弓の練習をしたいんだよ。ずっとやって無いからさ、腕が(なま)るだろ」

「判った、なんなら王城の兵の訓練所を使うか? 頼めば使わせて貰えるぞ、普段からマーヴェイ殿下と一緒にそこで訓練してるからな」


 いや、あんまり見られたいもんじゃ無いんだよな。試したい事が有るだけなんで。


「かなり広い所が良いんだ。五〇〇メルト位距離を取りたいんだよ」


「そんなに、矢が届く訳ないだろ」

「まあ、そうなんだけど、風に乗ったりすると何処(どこ)行くか判んないだろ」

「判った。馬は貸してやるよ。だが俺もお前の弓の腕前を知りたいから一緒に行く。剣の腕が立つのは判るけど弓は見た事無いから」


 今日は、駄目だけど、明日行けば良いかな。まあハッシュが付いて来るのは想定外だけど。


 賄いさんから貰った朝食を摂り、従者の服に着替え屋敷の方でマーヴェイ殿下が来るのを待つ。一〇時前位にマーヴェイ殿下達が到着した。大人数なのは、まあ王族だから仕方無いのだろう。


「ようこそ、マーヴェイ殿下……アルフォンシーノ殿下」


 えっ? アルフォンシーノ殿下? なんで? よく見たら下の方に侍女に手を繋がれたちびっ子が居た。何歳なんだ?


「ああ、ハッシュ。此処(ここ)に来るのは久しぶりだな」

「ハッ。そうですね」


「あねうえ!」


 ちびっ子が、ハッシュの奥方の奥方のレスフィーナ様の所へテトテトと駆けて行く。レスフィーナ様がアルフォンシーノ殿下を抱き上げた。


「アルフ(アルフォンシーノ殿下)大きくなったわねぇ。随分重くなったのね。何歳になった?」


 アルフォンシーノ殿下は、手を広げて指を五本見せる。


『五歳? にしては小さくないか?』


「いつの間にアルフ(アルフォンシーノ殿下)は五歳になったの?」

「さんさい!」


『三歳かよ! なんで五本出した?』


 すげぇ年の差が有る姉弟だなぁ。普通にレスフィーナ様の子供に見える。


 そのまま、客室へ向かう。面倒だけどマーヴェイ殿下の従者なので、後ろに控えて行く。他にも王城努めの従者が来ているが、自分に任された感じだ。これは仕方無いので、ゆっくり休憩してください。


 客室では、ハッシュとレスフィーナ様(抱いているアルフォンシーノ殿下付き)が並んでソファーに座り、背後にハドック(家宰)さんとレスフィーナ様の侍女、アルフォンシーノ殿下の侍女。二人の対面にマーヴェイ殿下が座り背後に自分が付いた。


『王族とか貴族って面倒くせぇ』


 アルフォンシーノ殿下は、レスフィーナ様にテーブルの上のお菓子を食べさせて貰っている。


「ナギ、文句を言う奴は居ないから、お前も座れ」

「いえ、そう言う訳には行きません。従者ですから」


「マーヴェイ殿下、今日はどんな用件で来たのでしょうか? いつ来ても全然大丈夫なんですけど」


「ん。ああ、そうだな、陛下と宰相がさあ、最近……。昔からだけど、煩いんだよな。最近は、何かナギの事を気に入ったみたいで〝お前の従者なんだから王城勤務になるようにして来い〟って。んで来たんだ」


 勘弁してくれ。


「難しそうな話しになりそうだから、私達は部屋を出てるわね。アルフ(アルフォンシーノ殿下)も眠そうだし」


 レスフィーナ様が、アルフォンシーノ殿下を連れて部屋から退出して行った。


「で、どうよ、ナギ」

「それは勘弁して欲しいですね。堅苦しそうですし。無理にと言うので有れば、借金はそのうち無くなると思うので、この国から出て行こうと思います」


「だよなぁ。陛下と宰相がさ、やっぱそれを危惧してるんだよな。最悪隣のカッセルブラッド王国に行かれたら困るって思ってるんだ」


 実は、そこから来たんだけどね。まあ戻るのは、今の所無いかなぁ……。ここだと自由に出来るし。


「で、何をすれば王城に来てくれるんだ? 爵位も駄目だったって聞いたぞ」

「諦めて下さい。でもまあ、偶に王城に行く位ならば我慢しますよ」


「そっか、じゃあそう伝えておく」

「マーヴェイ殿下。(たま)にって言うのは、毎日では有りませんよ。一週間に一回でも無いです。月に一回位だと伝えて下さい」

「それは、滅多に王城に来ないって意味じゃ無いのか?」

「違います。(たま)に行くです。後は用事が有るなら呼んで下さい、そうすれば行きますから」


「そうだ、マーヴェイ殿下。明後日は空いていますか? 明日はお互い宰相に呼ばれていますから」

何時(いつ)もと同じだ。ハッシュが来るなら、大臣と勉強だし、来なければ、一人で大臣と勉強だ。他の用事を入れれば空く事になる。今日みたいにな。出来れば用事を入れてくれ」


「じゃあマーヴェイ殿下、明後日も来ませんか? 何度も来ればお互い大臣と勉強しなくて済みますよね」

「良いのか?」

「ハッシュ、それは、マーヴェイ殿下を助けてるんじゃ無くて、お前が勉強したく無いように聞こえるぞ」

「ちげーよ! ナギ! お前が、弓の練習をしたいって言ったんだろ、だからマーヴェイ殿下も一緒に行けば良いんじゃねって思ったんだよ」


「行くいく! 俺も弓は苦手だから練習する! 場所は何処(どこ)だ? 王城は嫌だぞ。連れ戻されるから」

「街の外に行こうと思います」

「判った、明後日も同じ時間に来るようにする!」


 二人共勉強嫌いだなぁ……。まあ普通の勉強じゃ無く統治の勉強なんだろうけどさ。人数が増えるのはこの際仕方無いか。それなりに楽しそうだし。









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