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(2-09)ペンを作ろう5(ハッシュ様、カンニングして終了)

よろしくお願いします。

(2―09)ハッシュ様、カンニングして終了


 ハッシュ様が、陛下と宰相からの質問に対処出来るように質疑応答対策書類を作った。って言うか、そう言えばなんでこんなのが必要なんだっけ? 普通に説明すれば良いんじゃね? と思ってしまう。


 まあ今更言っても仕方無い事だ。


 翌日、ハッシュ様が、陛下と宰相に明日アポが取れたと言って来たので、書類を渡した。


 じゃあねって戻ろうとしたら、引き止められてしまった。


「ちゃんと教えてくれ!」

「書いて有りますよ」


「どんな質問が来るんだ?」

「それも、想定している物は書いてあります。先ずは読んでください」


 無理やり資料を読ませた。


「ナルホド。そう言う事か、判った。ナギ感謝する」


「ちゃんと自分で考えたって言うんですよ。そうすればハッシュ様もミグラス伯爵家も評価が上がります。そうすればミグラス伯爵家は安泰です」


「おう、判った! 任せておけ!」


 ハッシュ様、ホントに判ったのか? 陛下と宰相に成り代わって質問してやろうかと思ったけど、時間が勿体ないので止めた。ちゃんと頑張って来てくださいよ。お墨付き貰うんですよ。


 なんかかなり不安だなぁ。


 翌日、ハッシュ様が、王城に向かった。これは何時(いつ)もの事だけど、今日は陛下と宰相に説明しに行く日だ。かなり不安だけど子供じゃ無いんだから大丈夫だと思いたい。



 と思っていたらロテック商会のリウットさん(商会長)が、振り子時計の納品に来た。一日早いような気がするけどまあ良いか。


 ハドック(家宰)さんと一緒に応接室で対応する。振り子時計は五台。うちスケルトンが三台。外装付きが二台だ。


「ハドックさん。やっぱ陛下には外装付きの金文字盤が良いですかね?」

「そうですね。高級感が有りますよね。だとすると、宰相には、スケルトンタイプの銀文字盤が対照的で良いんじゃないでしょうか。注文を受ける時にも、外装有り無し、文字盤金、銀って指定出来ると思います」


 そうだよね。四つバリエーションが有れば十分だって思える。自分のは、余っているスケルトンを貰う事にするつもりだけど、ハッシュ様がどれを選ぶか判らないのでペンディング。残りの一台は後からリウットさんに渡そう。共同開発者として色々と手配して貰ったからね。


 そんなこんなで、五台の時計が動くのを見て時間を過ごして行った。


「振り子時計の音って落ち着きますねぇ……」

「そうですねぇ」


 確かにそう思える。メカ部分が木製だからなのかも知れない。カチカチ動くクォーツの壁掛け時計はそんなに良い音だとは思えないけど。これは良いな。


「ナギさん。それではまた何か有りましたら宜しくお願いします」


 そう言って、夕刻前にリウットさんが帰って行く。


 さてこの振り子時計は、ハッシュ様に、いつ献上しに行って貰えば良いかな……。今日、ペンを持って行ったから一週間後位が良さそうな気がする。


 と思ってたら、ハッシュ様が何時(いつ)もより早く帰って来た。ちゃんと出来たと思うんだけどな。お墨付き貰えてるよね?


「若旦那様、お帰りなさいませ。今日は早いですね。でも何時(いつ)もと違って陛下と宰相様が相手ですし、お二方は忙しいでしょうから早いのも当たり前なのでしょうね」


「な、ナギ! 失敗した!」

「ハァ? なに言ってるんですか? ハッシュ様、自信満々だったでしょう。何処(どこ)に失敗する要因が有るんですか? ()しかして質疑応答の内容忘れちゃったんですか?」


「そ、そんな事は無い!」


 なんか嘘くせぇ!


「ハッシュ様。初めてのお使いも出来ないんですか? それにミグラス伯爵家の評判が落ちるんですよ」


「ち、違うんだ。ちゃんと陛下と宰相閣下には、判って貰えた……と思う。だけど……俺が全部考えたってのが信用して貰えなくて……。ちゃんと質問された時は、紙を見て間違い無く答えたんだ! なんだけど信用して貰えなくて」


 こいつバカだ。カンニングしてたらバレバレだろ。


「それで、見てた紙を取り上げられて……」


 完全な現行犯逮捕じゃん。停学させられるぞ! でもこの場合は再度謹慎か?


「それでどうしたんです?」

「これを考えたのは、ナギだって答えてしまった」

「ハァ? なんでそんな事言うんです。ハドックさんって答えれば良いでしょ」

「最初は、ハドックって言ったんだけど、色々突っ込まれて結局ナギってバラしてしまったんだよ」

「それで、結局、今後はどうなるんですか?」


「えっと、明日ナギを連れて来いって言われた」

「俺、陛下や宰相閣下と会えるような身分じゃ無いんですけど……」


「俺もそう言ったんだけど、それでも連れて来いって。だから、明日朝食後に王城へ行くぞ」

「偉そうに言うな! もう少し申し訳無さそうにしなさい!」

「悪い、でも仕方無いじゃんよう!」


 ハッシュ様もう良いです。ほんとに仕方無いですよ。まあ殺される訳じゃ無いだろうし。








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