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うんことカレー

作者: ぽんず

自分がカレーを食べている様子を想像してください

カレーを見つめている時に「うんこ」という言葉を耳にします

あなたはカレーを美味しく食べられますか?


僕は

「うんこみたいな見た目だなー」

と思いながらも美味しく食べられます

スープカレーなら

「下痢の時じゃん!」

なんて思いながらも食せます

しかし、食事中はこの下品な言葉がNGという人もいるわけです

食事中に、男子が

「うんこー!」

と言い、女子が

「ねぇ、やめてよー!」

と言う

こんなやり取りを聞いたことがある人もいるかもしれません

では、どうして「うんこ」はNGなのでしょうか?


食事中に「うんこ」というワードを耳にして怒る人は大きく三種類に分けられると僕は考えます

一つ目のパターンが上品ぶりたい人や、あえて嫌がってやり取りを楽しみたい人のような「演じている人」

(相手の意図に腹を立てている人も含みます)

二つ目のパターンが、本当は食べられるが今までの経験などによる思い込みで不愉快になる「思い込みの人」

三つ目のパターンが「本当に食べられない人」です

この三つ目のパターンについて考えていきます


どうしてこの人たちはカレーが食べられなくなるのか?

当然、カレーがうんこに見えてしまうからでしょう

そう、うんこが食べられないからなのです

今度はなぜうんこが食べられないのかという話になってきます

僕は自分の経験と想像からその理由を考えてみることにしました


一つ目の理由は匂いでしょう

あんな物は鼻の近くで臭いを嗅いだだけで

「おえっ」

となります


二つ目の理由はうんこが汚いと知っているせいでしょう

うんこは言ってしまえばバイ菌の塊みたいなものです

だから、それを口や体内に入れることに抵抗を覚えるのでしょう

僕は腐りかけのものを食べる時の抵抗感がこれに近いのではないかと考えます


以前、表面に小さな黒カビが一つだけ生えた賞味期限切れの肉まんを食べました

少し風味は落ちていましたが、普通の肉まんと大きな違いはありませんでした

しかし、僕は食べることに強い抵抗を感じていたのです

何故食べづらいのか?

理由は明白です

カビの部分を取り除いたとはいえ、バイ菌はこの肉まんにたくさん潜んでいるのではないか?

そう考え、その様子を想像してしまったためです

(おそらくその通りなので、真似しないでください)

この抵抗感は、本能的な何かが働いているのではないかと思わせるような、不自然で強いものでした


以上が僕が考えるうんこをイメージしながらカレーを食べるのが困難な理由です


そしてここからが「本当に食べられない人」にちょっと試してみて欲しいことです


うんこを想像しながら本当にカレーを食べられないのだろうか?

こう考えながらカレーを食べるんです

すると…

おそらくカレーは不味く感じるでしょう

でも、その感覚が逆に面白く思えてくるのではないかと思います

「本当に不味い」

「いや、なんでこんなに不味くなるんだよー!」

なんて思えて、笑えてくるかもしれません


僕は嫌いなものを食べる時に、似たような状況になります

僕は熟す前に調理してしまったアボカドが大の苦手です

匂いが苦手なのだろうと思います

ですが、堅いアボカドを食べている時

「この風味が苦手なのは何故?誰がそんなことを決めたんだろう?これは生まれつきなのだろうか?」

そんなことを考えると自分でも訳が分からなくなってきます

そして、もう一度アボカドを口に運ぶとやはりそれを受けつけない自分がいる

この不思議な感覚が非常に面白いのです


先入観を捨てれば嫌いな食べ物が好きになることがあります

しかし、逆にどう頑張っても好きになれないものもあると思います

ただ美味しい食べ物より、独特な風味や食感を持つ苦手な食べ物の方が面白いと感じる時もあるのではないでしょうか?


僕はそんな瞬間はないと思います


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