71話・ノドの地制圧作戦
混乱する黒騎士の様子から…
聖天使アベルが、彼らの脅威である事が分かる。
しかし…一同(黒騎士たち)の反応に構わず。
カイルは、淡々と言葉を綴ってゆく。
「アベルの朝は、もうすぐですよ」
その意味(台詞)はつまり…聖天使の「復活」を意味していた。
聖天使が、どうなるのか?
黒騎士たちは、それぞれの疑問を、彼女にしてみるけど。
緑髪の悪魔は、一言も答えてくれない。
ここで、ロボット騎士フェルゴールが「別の疑問」を気にかけた。
フェルゴールは、彼女の背に忍び寄ると。
カイルの耳元で「一つ」問いかける。
「なあ、マックストーン」
「魔王さまは、どうした?」
実際の所…
この場で、魔王を信頼しているのは、フェルゴールだけだった。
「おいおい、ロリを『様付け』かよ?」
「ま…いても、使えねえけどなあ」
「いいんじゃね?使えねえ、糞ガキじゃん」
議論の話題が、聖天使からロリっ娘(魔王)へ移り。
総じて皆が、愚痴を零してゆく。
ここまでくると、もはや八つ当たりで。
魔王への悪口が、飛び交ってゆく。
こんな部下の様子を、頭のガイアは黙認していた。
どうやら、彼((ガイア)も、幼女魔王を嫌っているらしい。
そして、ガイアは、声を尖らせながら「一つだけ」カイルに問う。
「なぜ、魔王は…勇者を殺さない?」
そんな、率直な問いかけに…
カイルは、ポーカーフェイスのまま…
「貴方は、ダニを、潰しますか?」
いとも当然に、平然と答えた。
あまりにも冷酷な返答に…
騒がしかった会議室が、凍りつくように沈黙してしまう。
「まっ!まあ、とりあえず」
その沈黙を遮るように、フェルゴールが「今後の作戦」を語り始めた。
「次の目的地は『ノドの地』になるだろう」
「きっと奴らは、アレと接触するつもりだ」
フェルゴールは、次々と作戦を解説して。
「決まりだな…」
次の行先は「ノドの地」。
ターゲット(目的)は、勇者の排除。




