表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/141

59話・勝利の確定演出


 進化した勇者ドラゴを見て。

フェルゴールは、彼の戦闘力を計算してみた。


「ほほう、ほう…なるほど」


 測定された数値は、桁違いに上昇しており。

その力は、ガイアと並ぶ程だった。


「まっ『面白い』に、値するな」


 まるで、傍観者のように、呟きながら。

部下たち(黒騎士群)へ「総攻撃」の合図を下す。

 円盤型の頭部ユニットから、閃光弾(フレア弾)が射出され。

失楽天の上空にて、オレンジ色の光りが拡散した。


 このフレア弾が合図となり。

一騎、また一騎と…黒騎士たちは、それぞれ飛行してゆく。

 上空にいる黒騎士は、百騎以上にも達し。

空の上から、己が必殺技を発動してゆく。


標的はたった一つ、進化を果たした「最強の勇者」のみ。


 黒騎士の技は、気力エネルギーによる「弾幕攻撃」。

それは、まるで…天から降り注ぐ、破壊の豪雨だった。


 頭であるガイアは、真剣勝負を望んでいた。

ゆえに、ロボット騎士の邪魔が、気に入らなかった。


「貴様、プライドはないのか?」


 真っ当な戦士としての台詞だが。

それらのプライドや信念と言うモノは…

フェルゴールにとっては、ゴミやカスに等しかった。


「機械にプライド?ナンセンスだな」


ガイアの戦士道を、機械音で嘲笑いながら。


「それにな…」


「これからが、楽しい実験の時間だからな」


 その台詞はまるで。

もうすぐ参入する「刺客」へ期待しており。

このロボット騎士の期待は一切…黒騎士や「勇者」にさえも傾いていなかった。





 黒騎士たちが発動した「弾幕の嵐」が。

ドラゴ一人に目掛けて、一斉に襲いかかってくる。


 それでも、ドラゴは引き下がらない。

聖剣ヨハネを高々と掲げ、自らの力を集中させた。

勇者ドラゴは、正義の加護を授かり。

迫りくる「数の暴力」に、一切の脅威を感じなかった。


 最強の勇者ドラゴは、華々しい「勝利」を確信。

そして、躊躇することなく。

選ばれし最強の勇者が、聖剣ヨハネの力を解放させた…


 ゴォォオオオオオオオオオオォオオオ!


 荒々しい爆発音と共に。

黄金の火柱が、視界一杯に拡散してゆき。


 ドラゴの放った、最強の力によって。

黒騎士たちの弾幕が、砂のように崩れ去ってゆく。


 聖剣ヨハネによる、神々しき正義の輝き。

黄金の火柱が、天まで昇り。

失楽天の空が、黄金の光りに包まれた。


 上空にいる黒騎士たちに、黄金の光りが襲いかかり。

たちまち、彼ら(黒騎士たち)の鎧を焼き焦がした。


「なんだァ!コイツあ?!」


「ギィヤアアアアアア」


「あぢィイイイィ!」


 混乱する部下の様子に…

頭であるガイアも、すっかりペースを乱していた。


 だが、その一方。

ロボット騎士フェルゴールだけは…


「ほう、ほうほう…」


逆転したこの窮地を、玩具のように愉しんでいた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ