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58話・一発逆転は正義の特権


 聖剣ヨハネが、正義の輝きを放つ。

その力(黄金の輝き)こそ…

変革の勇者ヨハネが「人間」を捨ててまで得た力であり。


 左手に盾を、右手に剣を。

今のドラゴは、盾の戦士でなく。

「人類史上最強」の聖剣を得た…無敵の勇者であった。


 圧倒的なドラゴの連撃によって。

地獄の地が引き裂かれ、煉獄の業火が吹き飛ばされてゆく。


 聖剣ヨハネによって。

勇者の力が、桁違いの進化を見せ…

信じられない変化に、黒騎士たちは圧巻していた。


 実際のところ。

頭であるガイアも、この展開を予想しておらず。

 想像以上の相手ドラゴの力に対し、守るので精一杯。

自らの鎧(装甲)が破壊されると共に、焦りを感じていた。


 戦況が急変した事によって、配下の黒騎士たちが加勢し。

瞬く間に、黒騎士の軍勢が、二人の宿敵ドラゴとウェインを取り囲んだ。


 そして、黒騎士の増援に続くように。

ロボット騎士「フェルゴール」も参戦。

スラスターを噴かせながら、荒らされた戦地に着陸する。


「子供相手に、苦戦しているようだな?」


機械の音で、傷ついたガイアを煽るものの…


「ほざけ、これくらい。なんともない」


ガイアは、膝を落としながら。

助っフェルゴールの挑発を受け流した。


 黒騎士の軍勢に加えて、大柄なロボット騎士。

こちらは一人なのに…脅威がどんどん増え。

もはや、ドラゴに余裕はなかった。


 敵側(黒騎士)の戦力は、ゆうに百をも超え。

それに対し、こちらは、たったの二人ドラゴとウェイン

しかも、ウェインの方は、ガタガタ怯えているだけ。


 ゆえに…

この危機を、ドラゴ一人で、打破しなければならない。


 だが、だとしても。

こんな絶望下でも、ドラゴには「勝利のビジョン(可能性)」が見えた。


 聖剣ヨハネから「莫大な力」が溢れ出してくる。

視界に映る黒騎士が全て、アリンコのように感じられ。


 正義の力に選ばれた今…恐怖も不安も、すっかり消え去っていた。


これなら…


これなら…救える…


邪悪な魔王に囚われた「ミュウ」を。










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