表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/141

51話・黒のドレスと白の道着


「うーん、幼女の下着は、ないですねえ」


 軍服姿のカイルは、残念そうに首を傾げると。

ボロ雑巾のような幼女(悠人)の元へ歩み寄った。


「ミュウさん。少しいいですか?」


 そこから、ミュウに「退くように」頼むと。

自ら、悠人の後ろに立った。

 

そして…


スルッ、スルスル…


手慣れたテンポ(手つき)で、幼女(悠人)の雑巾のような衣服を脱がしてゆく。


「?」


こうも簡単に、身包みを剥がされてしまい。

黒髪幼女の白い肌が露わとなった。


 唐突な展開に、悠人の理解が追いつかず。

幼女魔王は全裸のまま…ボーっと、椅子に座っている。


 一体、何をするつもりか?

後ろの彼女カイルに、問おうとするのだが。


ムニュ…プ二、プ二ッ


小さな幼女(悠人)の胸を…カイルが背後から揉んできた。


「…………」


カイルは無言で、ひたすら幼女の胸を揉む。


プ二、プ二、ムニュ


「あ、あのさ…」


悠人が声を掛けてもお構いなし。


ムニュ、ムニュ、ムニュ


彼女カイルはどうやら、幼女の胸に夢中らしい。


「カイル?」


 名前を呼ばれて、ようやく…

「……ハッ?!」と、緑髪の悪魔は我に返り、その手を止めた。


そして、幼女(悠人)の耳元へ…囁くように問う。


「何も、感じませんか?」


「?」


 質問の意味が、良く分からないけれど。

言われてみれば確かに、幾ら体を触られても『感覚』が皆無だった。


「なるほど」と、カイルは勝手に推測をする。


「どうやら、味覚だけじゃなく」


「性感帯も、消えるらしいですね」


 味覚と性感帯の消失…

どうやら、黒髪幼女に転生すると『感覚』に障害が起きるらしい。




「さあて…と」


 カイルは次に…

全裸の幼女に「とある選択」を促した。


「好きなヤツを、セレクト(選んで)してください」


机の上にある、衣服の山を指し。

「新しい服」を、悠人に選ばせようとする。


 だが、しかし…

ここにある衣装は全て「女の子用」で、フリフリしたドレスばかり。


「え?えェ…こんな趣味ないよ」


いきなり「可愛いドレスを着ろ」と言われても…流石に混乱してしまう。


「まさか、全裸がいいんですか?全裸魔王…痴女魔王なんですか?」


もはや、言いたい放題。

カイルが好き勝手に、煽り散らしてくるけど。

はい、そうですね…と、ピンクのスカートなど穿ける筈がなく。

黒髪幼女は、裸のまま…黙り込んでいた。


 着替で行き詰まり、カイルも困った様子。


 すると、ミュウが『一着のドレス』を持ってきた。


「ねえ、これは?」


 そのドレスは、床に捨てられていた…地味な『黒のドレス』だった。

ダサい衣装が出てきて、カイルは不機嫌そうに頬を膨らませる。


 だが、悠人にとっては、この「地味さ」が丁度よく。


「う、うん…いいね」


ぎこちなく頷きながら、黒いドレスを受け取った。


 カイルは「可愛くない」と愚痴りながら。

暖炉の方にあった「小包」を持ってきて、悠人に手渡した。


 その小包の中には、とある着物が入っていた。

ソレは、悠人が「東京(日本)」でも、馴染みのあるモノだった。


丈夫な作りの「白色の生地」。


そして「赤色の帯」。


 そう、この衣装は「道着」そのもので。

空手や柔道などで、使われるモノだった。


 白の道着を、悠人に渡してから。

彼女カイルは、懐かしむように言った。


「この道着は、お下がりですが。今の悠人さんに、合うと思いますよ?」


 幼女魔王に「黒いドレス」を着せてから。

お次は「白い道着」を、ドレスの上に重ね着る。

そして最後に、腰を「赤い帯」で結んで完成。


 スカートは、西洋風のドレス…

 上着は、和風の道着…


アンバランスな組み合わせだけど。

白と黒が対比して、それなりの見栄えになった。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ