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28話・アンノウンな存在


「いいぞ。素直なチビだ」


凶悪な兵器(超光波ブレード)を見せつけながら…フェルゴールが、脅しにかかる。


 だが、幼女に動じる様子はなく。

正直な所、悠人自身…これらの展開に実感を得ておらず。

「反応できない」と言う方が近い。


 そんな幼女に、フェルゴールは異質な感覚を抱き。

たとえ、相手が米粒みたいなチビでも。

一切の慢心なし、全出力で切り掛かっていく。


 光波ブレードが、幼女(悠人)の左肩に圧しかかり。


ズッ!ザァアアアアアアッ!


バッサリと…電の一閃が、空間を切り裂いた。

この衝撃によって。

網目のような亀裂が、床と天井に走り。


 後ろにいるミュウは、その格の違いに戦慄した。

どう見ても、黒髪幼女の安否は絶望的。

もはや、幼女の肉体は、木端微塵だろう。


 だが、しかし…

次の瞬間、目を疑うような…あり得ない光景があった。


 そう、そこには…

黒髪幼女(悠人)が、平然と佇んでいたからだ。


 瞬間、フェルゴールの思考に、電気のような衝撃が走る。


 確かに「直撃」した筈なのに。

この幼女には、傷どころか…埃さえもついていない。

幼い表情は、微動だにせず。

ただひたすら、チョコンと…ロボット騎士の前に立っている。


 悠人自身「攻撃された」のは、何となく自覚できた。

それでも、相手フェルゴールの攻撃は、痛くも痒くもなく。

正直、悠人だって訳が分からない。


 一つだけ、ハッキリしているのは…

この幼女の体が「頑丈」だと言う事くらいだろうか?


ズッ!ザァア!

ズッ!ザァア!ズッ!ザァア!


 何度も何度も…

超光波ブレードの斬撃が、チビ幼女に襲いかかる。

 そこまでしても。

悠人(幼女)はケロッとしたまま、掠り傷すらも負わない。


「なんだ!このロリはッ?!」


 この幼女は、まさしく正体不明アンノウンであり。

未知の恐怖を前にして、フェルゴールの声(電子音)が揺れた。


 やがて、超光波ブレードは、悠人の頭上へ振り下ろされ。


フェルゴールの斬撃は、光りの速度(光速)にまで達する。


 無論、普通の「生物」ならば、フェルゴールの攻撃は視認不可能。

それにも関わらず、幼女(悠人)の目には「すべて」見えており。

フェルゴールの挙動が、まるで静止したかのように映った。


 ゆえに、光波ブレードを捉えるなど造作もなく…


 ちっこい幼女の手で、チョン…と。

ブレードの刃先に、軽く、軽く、触れてみせた。


瞬間…


ドォオオオオ!ガァァアアアァン!


 震え渡る爆発音…機械のパーツが、四方八方に爆散。

フェルゴールの右腕どころか。

右半身そのものが、ゴッソリ損失した。


右半身が吹き飛び、先頭不能に陥るロボット騎士…


「こっ…これは…」


 フェルゴールは、全出力だった。

なのに、この正体不明(黒髪幼女)は、蚊を払うように…ロボット騎士をあしらった。


 想像も常識すらも凌駕した「幼女の力」に。

フェルゴールは衝撃を受け、唖然と立ち尽くした。







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