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134話・絶望する人々


 爆散したSS群は、儚い花火と化し。

明るく、美しく、そして鮮明に…

グリモワーツの夜空を、明るく飾っていく。


 はじまりの街にはもう…殺戮ロボットの巨像はなく。

瓦礫の残骸(金僕フレーム)だけが散乱していた。

 街の至る所に、金属のゴミ屑が散らばって。

ソレを見た人々は「正義の聖天使」の敗北を察した。


 正義(SS)と悪(幼女魔王)の決戦が終わり。


魔王ハルバートが、SS群(殺戮マシーンたち)を破壊した事で…

間一髪…グリモワーツの「生命」が守られた。


 なのに…それなのに…人々は嘆き、絶望してしまう。


正義が敗れて、悪が勝利したという「結末」に。


「そんなァ、アベル様が…負けた………」


絶望する老人に、嘆く子供。


「もう、お終いだァ」


「みんな、魔王に…殺される…」


魔王ハルバートの勝利に「みんな」が口を揃えて絶望する。





「コレは、美しい…」


 ロボット騎士…フェルゴールは、花火を見物しながら感動した。

その視線モノアイは、街中に散らばった「SSの残骸」を見渡し。

あの幼女魔王が、殺戮マシーン共を全滅させた…と察する。


「ハルバート・シュバルツ・ハイツ」


 機械音で、幼女魔王の名を口にした。

ルールも法則も、常識も想像も、全てを超越した…規格外アウトサイダーの名を呼んだ。


「フフフ…」


フェルゴールは、これから待ち受けている「魔王の冒険」に心を躍らせ。


その視界モノアイを、宇宙の彼方へと向けた。


 次の展開に移行する為…

ロボット騎士は、腕の入力装置を操作する。

『飛行システム』が起動…背部のスラスターユニットが展開される。


 そして、次の瞬間。

背中のユニットから、凄まじい勢いでスラスターが噴出され。


フェルゴールは、凄まじきスピードで「緑の宇宙」にへと飛び立った。








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