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11話・選ばれし者たち


一人は、天使の勇者。


二人は、慈愛の勇者。


三人は、変革の勇者。


四人は、勇気の勇者。


 彼らには「共通点」がある。

それは、彼ら(勇者たち)はまだ…14歳にも満たぬ、子供だと言う事。


 大人たちが、子供に重荷を背負わせる理由。

ソレ(理由)は勿論、聖天使アベルと関係している。


 この世界グリモワーツにおいて。

唯一、勇者「だけ」が、聖天使に触れる事が出来るからだ。


 勇者の「特別な力」で、聖天使アベルを覚醒させ…

「正義の加護」を得る事が、皆(社会)の理想であり目的。


 つまり、一般市民(大人たち)が、勇者を支持するのは。

「聖天使アベルの復活」の為なのである。




 祭りの中心には、円形のステージ。

その上で、一人の勇者が、高々と演説をしている。


 彼(勇者)の名は「ウェイン」


 4人の勇者のリーダー格であり。

役目は「天使の勇者」、アベル(聖天使)に選ばれし特別な少年だ。


 演説台ステージに立ち、自慢げに演説をする。

堂々とした様だけあって、装備も武装も最上級。

白銀の重鎧、神々しく輝く神剣。…攻守ともに、まさしく人類最強。


 どこの誰が見ても。

ウェインこそが、完璧な戦士と呼ぶに相応しい。


 一方、ステージの陰には、二人の勇者。


変革の勇者「ヨハネ」


勇気の勇者「ドラゴ」


 ヨハネの装備は、戦士と言うよりも、魔術師を連想させる。


上質な奇術ローブ、腰には小さな短剣。

また、この短剣には、何やら特殊な模様が記され。

コレ(短剣)は、何かしらの儀式で、使うのだろうか?


 そして、もう一人。

 ドラゴの装備が、最も貧相だった。


 高価な装飾は一切なし。

胴と手足だけの軽量型アーマープレート。

あるのは、安物の防具だけで…武器らしき装備もなし。


 ただ「大きな盾」を、背負っているだけだった。


 だが、しかし…この盾には、謎が多くて。

専門家の話によると、コレ(ドラゴの盾)は。

この世界グリモワーツには存在しない「未知の金属」によって、生成されているらしい。


 まさしく、オーパーツと呼べる盾だが。

本来、この盾は「慈愛の勇者」の装備だった。

それを、彼女(慈愛の勇者)から譲ってもらい、ドラゴの装備となった訳だ。






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