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101話・緑色の宇宙


宇宙の彼方まで…

機械巨人アベルを投げ飛ばし。

その後を、幼女魔王が追跡してゆく。


 アベルの巨体が、宇宙空間を漂い。


そして…

悠人(魔王ハルバート)も「宇宙」に到達。

幼女の瞳で、無限大の領域を見渡した。


 悠人は、この宇宙を漂いながら。

自分のイメージ(想像)と、この宇宙(唖然)の違いに唖然とする。


 なぜなら…

「一般的」な宇宙とは、暗黒の宙域なのだが。

今、この場にある「宇宙」は、全く異なる領域だった。


 重力の存在しない「無重力空間」は共通しているものの。

共通点は、ソレ(無重力)くらいで…

一般的なイメージにある、暗黒や闇などは無かった。


 この宇宙には…


「深緑色」に「ターコイズ」


「うぐいす色」に「エメラルド」


そして…「グリーン」


 上下左右…360度。

緑色を軸とした、豊かな色彩たちが永遠と広がっていた。


 永遠と星々たちが並び…

無数の恒星が、宇宙の彼方で輝いている。


 当然、ここに「酸素」はなく。

緑色の色彩は美しくとも、温度が永久的に低下してゆき。

その温度は、零度の域よりも、更に下がり続ける。


 ゆえに…

この宇宙「緑色の宇宙」で、生物は生存できない。


 この環境は、異常なまでに危険だが…


「今」の悠人…魔王ハルバートであれば。

何の弊害もなく、さも当然かの如く…余裕で活動できたので。

緑の宇宙を、縦横無尽に飛行してゆく。


 この宇宙は、きっと。

悠人の世界(宇宙)とは、かけ離れた「別次元」の世界(宇宙)。


 鈴木悠人には、複雑な事柄は分からない。


だけれど…


 今、果たすべき役目に集中し…

無我夢中に、緑色の宇宙を突き抜けてゆく。


 幼女の体が、光速の次元を超越。

そのスピードは、まさに「理不尽」そのものだった。


 そんな悠人の背後には…

たった一つだけ「地球」に似た、惑星が漂っていた。


 この惑星は、青い輝きを放ち。

外見も大きさも、悠人のいた世界(地球)と類似している。


 だが、しかし。

この惑星は地球ではなく…

宇宙(外)から見た「グリモワーツ」の姿だった。


 悠人は、エメラルドの宙域を飛行しながら…

「惑星グリモワーツ」の全貌を見通す。










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