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ゴブリン≧人間な世界のようです
「ここ最近ヒューマンたちの襲撃の頻度が上がっているのだ」
ブーロさんはそう切り出した。
「ハイヒューマンであるクロウにこんなことを頼むのは筋違いだとは思う。しかもこの世界とは元々関係のない者だしな」
「待ってくれ、人間…いやヒューマン達がゴブリンを襲うのか?ゴブリン達から攻めているわけじゃなく?」
俺がそういうとブーロさんは顔をしかめる。言い方が少し不味かったかもしれない。まだ少ししか暮らしてはいないがここにいるゴブリン達は皆親切だし、好んで戦いを求めるような人達でもないとは思う。
「すまん、言い方が悪かった。俺の世界の創作、まぁ妄想の類いだとゴブリンは知能が低くて人間を襲うような生き物として扱われることが多いんだ。俺が実際関わってきてそんなことをするとはもう思っていないけど、先入観が有ることと認識の違いが有ることは判ってくれ」
先程の失言のフォローを含めてそう言うと、ブーロさんは分かってくれたようだった。
「あぁ、世界が違うんだからそこら辺の説明を先にするべきだったな…クロウが居た世界は魔法もないんだもんな」
そう言ってブーロさんは衝撃の発言をした。
「この世界にいるヒューマンはな、ほとんど会話も出来ないくらい知能の低い野蛮種なんだ」




