side-B かかった!
「来ました!数は約30人程です」
ようやく出てきたか…それにしても数が少ないな…内側の部隊の制圧を優先させたのか?それとも北門から向かうつもりか?
「北門を見張っている部隊から連絡は?」
「定時連絡のみです。最後の連絡も異常無しと」
戦えないゴブリンを北門から逃がすかと思ったけれど、それもなし…か、やっぱり町の中に入り込んだ部隊を制圧して守りを固めるつもりだろう。それなら出てきたゴブリンは一体何なんだろうか?斥候にしては多いし、戦うつもりなら少ないよな…まぁどっちにしろこちらのやることは変わらないか。
「打って出てきたゴブリンを殲滅する!各員手はず通りに」
「わかりました!」
そう言うと報告にきた男は元の場所へ走っていった。
森の前で待機していた部隊を使い出てきたゴブリン達を牽制、その後森の中に逃げるように入り、追ってきたゴブリンに横から弓の一斉掃射。
200を超える矢に過半数は死亡、残りも放っておけば死ぬほどの致命傷だ。もう戦えるものは残っていない。弓矢を担当していた部隊に命令して、亡骸を木に張り付ける。
「王様、なんでこんなことをするんですか?」
「味方が張り付けられてたら助けようと来る可能性が高いからな。いつまでも町に籠っても居られないだろうし、ここで足が止まれば数が多くても奇襲でどうにかなる」
「このまだ生きてるゴブリンは?暴れるので張り付けるのは難しいです」
何故かとどめもささずに木に括ろうとしているから、そいつの持っていた剣を受け取りゴブリンの胸に突き刺す。
「そんなの殺せば良いだけだろう?わざわざ生きたまま張り付ける必要はない」
少しどよめきが起こるが僕が睨み付けると、他のゴブリン達にもとどめをさしていった。
剣を刺したときの筋肉の抵抗、命を奪うことを躊躇するかとも思ったけれどそんなことはなかったみたいだ。ゴブリンの命なんて僕にとっては家畜とそんなに変わらないようだ。




