格の違い
「今貴方達にゴブリン達を攻撃するように言っているのはそのハイヒューマンだけなんですか?」
「はい、私達は食料が足りないことを相談したのですが、王様がそれならゴブリン達から奪えば良いと」
「そんな!私達ゴブリンだって頑張ってここまでやってきたんだよ!それを奪うなんて!」
ナッピさんの怒りももっともだろう。と言うかそいつはどんだけ短絡的なんだ?足りなければ奪うとか…そんな野蛮なやつならば俺と同郷の可能性は薄くなってくるな。
「一応俺もハイヒューマンらしいんですけど、例えば俺がゴブリンを襲うのを止めろと言ったらどうなりますか?」
「それは…」
そう言ってリリのお父さんは俺をしばらく見つめていた。結構体格のいい人だからじろじろ見られると怖いものがあるな。
「貴方は我らが王より格が上のようです。貴方が我々を導いてくれると言うならば、我らは従いましょう」
格が上?よくわからないが俺の言う事を優先してくれるらしい。そこへナッピさんが近付いてきて、格の事を教えてくれた。
「単純に上位種っていってもね、その中でこっちが上位とかは更にあるわけ、クロウ君は私達がその中でも格の高いのを選んで連れてきてるから、クロウ君より上の格って言うのはヒューマン種じゃほとんどないわね」
そうなのか…そうなればやることはひとつだな、ヒューマン達を止めて、今彼らを煽っているハイヒューマンを捕まえるだけだ。




