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side-B 読みのズレと謎の静寂
「南門主力来ました!数は合わせて約600ほどです」
作戦は予定通りに進行中だ。南からの襲撃、混戦を目的とした剣を中心とした近接戦闘。ここに敵の主力が来ても咄嗟には動けないだろう。近衛の一人に撤退を指示。このまま戦いつつ森まで後退してくる筈だ。
敵がそれを追ってくれば森の中に待機させてある部隊で包囲、そのまま殲滅。追ってこなくても今北西から進行しているはずの部隊が内部から攻めるのに合わせ反転攻勢を掛ける。
どちらにしろゴブリンを殲滅するつもりなんだ。ここで勝てなければこの世界の人間に先はないだろうし、転移者である僕がいるんだ、負けるはずがない。
南を攻めていた部隊が森中まで撤退してきた。敵の動きは無しか、あとは奇襲部隊の正否次第か…
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おかしい…もう随分時間が経っているのに動きがない。中の部隊が全滅したのであれば、未だに主力部隊が南門に陣取り続ける必要はないはずだ。
後1時間経って動きがなければ日没前に仕掛けるぞ!




