side-B 残り2日
多少のアクシデントはあったものの、ある程度軍として仕上がったと思う。ゴブリンの町襲撃作戦決行は2日後の予定だ。
町を囲っている壁に関しては登るための鉤爪を作らせていたけれど、これも問題なく完成する見込みだ。恐らくは獣の襲撃を防ぐために作られたものだから、壁の上に櫓などは設置されていなかった。つまりいくら侵入を防ごうとしても上からなにかをすると言うことは出来ないはずだ。
現状注意しておく点は子供が捕まった両親の部隊だろう。あそこは父親が元々やり手の狩人だったらしく10人長を任せていたのだけれど、ここ数日の動きがどうも緩慢だ。やる気が無いのであれば先発として特攻させるのも有りかもしれない。
明日1日は英気を養うために休息日にしてある。少し明後日の作戦について確認しておこうか。
ゴブリンの町は基本石壁が周囲を覆っている。ただしこの壁は鉤爪なら引っかけられる程度の溝はあるし、上に櫓などはないため登っている最中に襲われることもない筈だ。
壁は北と南にゴブリン達が出入りするためのスペースが空けてあり、そこには24時間交代制で見張りが立っているようだ。
今回僕が立てた作戦はこうだ。
まず南から3つ分の部隊でゴブリンの見張りに目立つように進軍。そのまま敵主力が出てくるまで乱戦に持ち込む。
敵の主力が現れたら北西から鉤爪を支給した2つの部隊で町の中へ、非戦闘員を制圧しつつ北へ、そのまま残りの部隊と合流し南下、敵主力を挟み撃ちする予定だ。
僕は戦えないし西の森中で待機。戦況を見つつ近衛用の3人に指示を出し、逐一情報を入れつつそれに沿った形で部隊への指揮を出す。
まぁ、ゴブリンなんかに負けるはずがないよね。僕の旅はここから始まるのだから。




