ナッピさんとリリ
マナの流れを掴めるようになってから3日が経った。その間はほとんどナッピさんからの魔法基礎ばかりだったのでほとんど変わらない毎日だった。
「んー、そろそろ中級の魔法を教えても大丈夫かな!」
そう言って今日からは中級の魔法を教えてもらうとのことだったのだが…
「えっとナッピさん…なぜリリがここに?」
俺と同じヘッドフォンを着けた状態のリリが来ていたのだった。
「リリちゃんもずっと閉じ込めておくわけにもいかないでしょ?だからブーロ君とどうするか話してたんだけどね、ハイヒューマンのクロウ君と一緒なら問題を起こすこともないだろうって話に落ち着いたし、クロウ君も初級魔法を暴発させる心配も無くなってきたからね!」
「よろしくお願いします。クロウ様」
そう言って頭を下げるリリの喋り方はヘッドフォンのお陰か前ほどの片言ではなく聞こえた。
「あ、あぁよろしくな。でもリリ俺も呼び捨てだし俺のことも呼び捨てで構わないよ」
「そう言うわけには…では、ナッピさんと同じくクロウ君とお呼びしてもよろしいですか?」
「わかったよ、変に気を使わなくて俺は気にしないからな」
「うん、大丈夫そうだねー、そうそうもう一個クロウ君に言わなきゃいけないことがあるんだった」
「もう正直お腹いっぱい何ですが…それって今聞かなきゃ不味いことですかね?」
何となく嫌な予感ししないので、ナッピさんにそう聞いてみたが
「多分今聞かないと更にビックリしちゃうと思うよー?」
ナッピさんの笑い方が完全に俺をからかうときのモードだった。
「はぁ…わかりました。聞きますよ。それで言わなきゃいけないことってなんですか?」
「うん、リリちゃんなんだけどね。クロウ君と同じ部屋で寝てもらうから」
変な気は起こさないでよーとナッピさんは茶化しながらカラカラ笑っているけど、俺は驚き過ぎて何も返すことが出来なかった。




