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我、マナノ流レヲ掌握セリ
「クロウ君がこの世界に来てから数日のマナが体に入ってきていた感覚は覚えてるかな?」
「それは、何となくですが覚えがあります」
「じゃあこれから私が腕を通してマナを送るからその動きを感覚として捉えてね」
「わかりました」
そう言ってナッピさんは俺の腕を掴むと目を閉じて集中しはじめた。
「うーん、やっぱクロウ君のマナの内包量はすごいなぁ!私の2倍くらいは有りそうだよ!」
「そもそもの基準がわからないのですが…」
「そうだねー私は常人の3倍くらいはマナを体に貯められるからクレイダル君は常人の6倍ってことかな!」
それって結構な数値だと思うが…おおざっぱにだけどね!とナッピさんはカラカラ笑っている。
「んークロウ君、まだマナの感覚は掴めないかい?」
「すいません、全然です…」
「こうなれば荒療治だよ!クロウ君のマナを使って魔法を使うから気を抜かないでね!」
そう言ってナッピさんが詠唱を始めると体から力がスッと抜けていく感覚がして次いで目の前に火の玉が浮かぶと意識が遠くなっていく感覚と、新たにマナが体に入っていく感覚がした。
あぁ、これがマナの感覚か…そう考えながら俺の意識はまた沈んでいった。




