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side-B 戦闘チートは無しか…

ハッと気付くと森の中だった。魔法陣に飛び込んだ最初の方は意識もあったんだけどな…

おそらく転移をしていたであろう瞬間の上下左右が判らなくなる感覚は酷いものだった。あれか所謂転移酔いの原因なんだろうな…


さて、ここが異世界かどうかなんてのは現状で判る由も無いわけだけど、今まで僕が居た部屋ではないのは間違いない。


後は一体何が転移特典として付いてきたか、だよね。


「ステータスオープン!」


叫んでみたけれど何も出てこなかった、ふむ、アイテムで視れるとかなのかな?……誰も居ないとは言え叫んで何もないと恥ずかしいな…


後は身体強化の可能性か…

取り敢えず近くの木を素手で殴ってみる。滅茶苦茶痛い。

じゃあスピードか?

全力で走ってみる。30メートルもしないうちに息切れてしまった。

ちくしょう、もしやのチート無し系なのか…?引きこもりの体力なめんなよ?こんなん魔物なんて出たら速攻死ぬじゃん。


なんて考えてたからなのかな、後ろからがさがさと音がしている。

待て待て僕、冷静に状況を考えるんだ。


魔法陣に乗り異世界へ

チートがないかの検証のため叫んだり走ったり@森の中

後ろから生き物の気配→イマココ


僕はバカか!?せめて近くに町か村が有るのを確認すべきだった!


そんな事を考えているうちに茂みの中からその姿を現し…現し…


…ネコ?出てきたのは黒いネコだった。


いやーそうだよねー、流石にそんなバイオレンスな生き物は出ないよねー。取り敢えずこのネコちゃんはどうしよう。


「ほらほら怖くないよー」


両手を広げて無害アピールをする僕、警戒しているのか後ろに下がるネコ。そのネコが左の木に爪を立てるとその木が音を立てて倒れた…え?


待って待って待って、見た目ネコなのに化け物じゃんこいつ!

今度は僕が後ずさる番だった、下がる僕低く構えながら僕を狙うネコ。


何十分その状態で居たのだろうか、もしかしたらほんの数十秒だったかもしれない、その膠着は新たな乱入者によって崩された。


草むらから飛び出してきた影がネコの首を切り落としたのだ。

声も出せず倒れるネコの体、恐怖によって崩れ落ちる僕の体。


「ダイジョウブカ?」


片言ながらわかる言葉で話しかけられたのだけれど、僕はその手に持っている剣に驚き、気絶してしまった。


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