カカシゴーレム対策講座
俺がカカシに負けてから一週間が経った。
キアさんから許しが出たのが昨日だから、6日もベット生活をしていたわけだ。俺は今闘技場の観客席でカカシに相対しているロプスさんを見ている。
キアさんにきついお灸を据えられたようで初日みたいなまず実戦、ではなく対策を交えながら戦い方を見せてくれるらしい。
最初の状況は俺が戦ったときと同じだ。真ん中にロプスさんが立っていて、その周囲を取り囲むように5体のカカシだ。
カカシ達がロプスさんとの距離をゆっくりと詰めていく。
「まず一番やっちゃいけねぇのが、囲まれたままいることだな。まぁその点クロウが包囲網を抜けたのは悪い判断じゃねぇ」
ロプスさんはそう言うが未だにたっている場所から動く様子はない、カカシ達が腕の範囲にロプスさんを捉え時間差で少しずつタイミングがずれながら振りかぶる、しかしロプスさんは隻眼で見える範囲も狭いはずなのに全く当たる様子はなく、危なげなく攻撃を避けている。
「囲まれたままだとこうやって見えない所からも攻撃されるからな、まぁカカシゴーレム程度の攻撃なら腕を振るその音だけで避けれるが」
ロプスさんは木剣を逆手に構えカカシの首を薙ぐ。その攻撃を受けたカカシは頭の部分がポンっと外れそのまま動かなくなった。4体に減ったことで包囲網に穴があき、ロプスさんはそこから包囲を抜けて残りのカカシを視界に納まる位置まで距離を取った。
「ゴーレムってのは2種類いるんだ、1つは形をある程度指定した状態で文字や記号で行動定義を定めるタイプだな、このカカシゴーレムもそのタイプだ。形の指定ってのは言葉だと説明し辛いがまぁこのゴーレムで言えば頭と四肢がある状態。ってのが定義されてる。だから頭が無くなったり、よっと」
話ながらカカシの一体の腕を弾き飛ばすロプスさん、そして腕が飛ばされたカカシはまだ動けるはずなのに活動を止めた。
「別にゴーレムに頭なんて無くてもいいんだがな、ヒトガタの方が条件定義しやすいんだと、まぁこうやって腕や足が無くなっても動かなくなって楽なやつさ」
別のカカシの腕を弾き飛ばすロプスさん、残り2体、左へ振り抜いた先にいたカカシの首を狙うが威力が足りずに弾かれるとカカシの胴体を蹴り飛ばし距離をとる。
「あー、2体纏めて処理できねぇとか、俺も随分鈍っちまってんな。あぁ、そうだクロウ、ゴーレムってのは基本的に関節が弱いからな。基本は胴体に何かで後付けして作ってあるから抜いちまうように切りつけるのが正解だ。初日みたいに正面を打ち付けても剣の方が負けちまうからな」
俺へのアドバイスをしながら難なく5体のカカシを行動不能に追いこんだロプスさんだった。




