カカシゴーレム戦
俺を取り囲んでいるカカシの容姿は胴体と四肢、それと頭に当たる部分に丸太を取り付けたような見た目だ。
人間の肘や膝の部分は無いので足を伸ばしたまま歩いてきててかなり滑稽だ。とは言え一本一本は俺の頭と変わらないくらいの丸太を使っているからあんなんで殴られたら死ねる。
木剣が闘技場の真ん中に置かれていた都合上、俺は今闘技場の真ん中に立っているし、カカシ達は取り囲むようにせりあがってきたから最初に囲まれているのは演習の常なのだろう。
と言うか穴があいてせりあがって来るとかどんなだよ!格好いいわ!これで見た目も良かったら完璧だっただろう。
カカシの動きは速くない、一歩一歩体を捻って足を前に出しているのだからまぁ仕方ないのだろう。
俺は包囲網の範囲が狭まる前に一体のカカシの横をすり抜ける。カカシが振りかぶって殴ろうとしてくるが攻撃自体も緩慢だ。走り抜ければ問題のないレベルだった。
いくらカカシが遅いとは言え後ろから襲われたら避けることなんて不可能だ。その為常に全てのカカシを目に見える範囲に置いたまま戦うべきだと思ったのだ。
すり抜けた後急いで振り返り木剣を構える。昔少しだけ剣道を習っていて助かった。木刀や竹刀とは使い勝手が全然違うが持ち方なんかはそんなに変わらないはずだ。
ゆっくり迫ってくるカカシ達、その中の一番近くにいた一体に構えたまま近付いていく。カカシが横凪ぎに振ってきた腕をバックステップの要領でかわし、カカシの頭に全力で木剣を打ち付けた。
バキン。その音と共に砕けたのはカカシの頭ではなく持っていた木剣の方だった。
「な!?」
驚いて動けない俺にカカシが振り抜いていた腕をそのまま戻しがてら振り抜き、俺の脇腹に当たった。とてつもない衝撃で吹っ飛びながら思う。
ここ最近俺、気絶してばっかりだよなぁ…
そんなアホなことを考えながら意識が遠退いていった。




