コトワザノバレンタイン
「今年もバレンタイン対策をしたい」
「お前が何を言っているのかわかりたくないな」
「分かってくれるか友よ」
「言いたいことは分かるが、対策ねってもしょうがないだろう、どうせ貰えねぇよ」
「そこは、ことわざとか、格言でお前が作戦をたてるんだよ」
「ことわざとか、格言でチョコ貰えねぇよ」
「お前は、なんのために国語を学び、歴史を学んでいるんだ、テストだけよけりゃあ満足なのか、賢い頭を有効活用してくれよ」
「少なくとも、有効ではないと思うが、まぁいいお前が満足するなら付き合うことにしよう」
「よしっなんか頼む」
「敵を知り己をしれば、百戦危うからず」
「俺とリア充との違いは、イケメン度と彼女がいないこと、コレを知ったところで、どうにもならないんだけど」
「確かにどうにもならないな」
「もっと、役に立ちそうな言葉をくれよ」
「実るほど頭をたれる稲穂かな」
「つまり、あれだな貰ったのを自慢するんじゃなく、義理だよ義理それでも嬉しいよみたいなイケメンを目指せって言うことか」
「それは、それでウザい」
「じゃあ、どういう意味だよ」
「チョコという実りが欲しいなら、土下座でもして、頭をさげる必死さが必要という事だ」
「格好わるいの一言だ」
「じゃあ武士は食わねど高楊枝」
「ごめんなさい、格好わるくてもチョコは、やっぱし欲しいです」
「待てば海路の日和あり」
「待っててもこないから、対策しているんだよ、果報は寝て待っても、来る果報は、母からのチョコレートだけだよ、今年こそは欲しいんだよ」
「そんなこと言ってもな、泥棒を見て縄を結う、2月に入ってからチョコを貰わうと色めき立って、画策しても遅いということだ」
「そんなことない、毎年毎年結っているから、縄ぐらいとうに出来てもおかしく無いはずだよ」
「自縄自縛、そんなバカな事ばっかりやっているから一向に貰えないんだよ」