死んでも治らない馬鹿
短いです。
微睡みながら思考を巡らせる。
そもそも、自分でもなんで、ここが物語りの世界か、その類似世界だと気づいたのか分からない。ただなんとなく"あ、ここ物語りの世界だ"と感じただけ。我ながら馬鹿だ。馬鹿っぽすぎる。死んでも治らなかった、と悲しくなる。
この世界がどの世界だとかは、本当はどうでもいい。こんなに考えてるけれど、どうでもいいのだ。来週で7歳の誕生日を迎えることの方が、重大で重要な問題なのだから。7歳になること自体は喜ばしいし、いつも以上にワガママを言いたい放題できるし、嬉しいことづくめなのでいい。ただ、婚約者が決まる、というのが許せない。そんなものいらない。ゴミだ、ゴミ。捨てろ馬鹿。それくらいいらない。
婚約者が私に従順なヤツならいいのだ。私のワガママになんでも答えてくれる、都合のいい男なら問題ない。だが現実は違う。国の王子様との婚約だ。ワガママなんか言ってられない。将来は国母にならなくちゃいけない、ゴミクズ物件だ。パパの馬鹿。大嫌い。
話が逸れたけれど、私のことを本気で天使だと思ってる家族が、私の将来の為に勝手にもぎ取ってきた婚約の所為で毎日世界を呪わなくちゃいけなくなったのだ。本当に腹立つ。マナーレッスンも厳しくなったし、勉強だって沢山やらされるし、苛立ちで最近は毎日癇癪を起こしてる気がしないでもない。
婚約したくないと癇癪を起こしても、これだけは通らない。よくわからないけれど、ママ曰く"天使のあなたには、それそうの身分と容姿の人間でなくちゃ釣り合わないのよ"だそうだ。意味がわからない。天使に結婚させるなよ。涙流すくらいなら破棄させてよ。本当腹立つ。いっそのこと暗殺でもしてやりたい。
世界が絶望に染まって王子様との婚約が消えればいいのに。
何が書きたかったのか自分でもわからない。