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さよならするべき世界  作者: 月見里提督
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おはようございます

幼い頃の記憶が蘇って来る度、嘔吐感と頭痛に苦しんだ体が勝手に俺を起こしやがる。大抵、悪夢を見ているからだろうが、いつもいつも起こされた身としては堪ったもんじゃない。幼い記憶より、明日を見る。過去より未来。そういったものに期待をして、生きていく。夢見がちなのかもしれないが、少なくとも、過去ばっかりを気にするよりかは、幾分楽な気がした。気休め程度でも。だから、その分、フィードバックしてくるとショックが、いつもより大きくなるため吐き気とかに見舞われる。夢に踊らされてる。

とりあえず、ベッドから降りて自分の足があることに安心する。なぜ?俺でも分からない。おそらく、夢では足が動かないのか、それとも無かったのか、切られたのかとかしたのだろう。夢だからといって、俺の脳に残っている記憶は容赦しない。誰よりも許さない。反省しないことを許さない。そんな言葉を延々と夢の中で聞かされている気分だ。

ひとまず、部屋から出ていく。思考はそのままに。夢について。悪夢で起こされたことは何度もあるが、今回のは全く記憶に残らなかった。いや、夢ていうのは記憶の復習なのだから、夢を記憶というより、思い出すのが正しいのか。結局、俺は夢を思い出せない。何があったのか、どんな事があったのか、いつ、どこで、何を、記憶の核心が掴めずにうろうろしている脳は、無駄に考えている。記憶の糸口。どうするべきか。……どうするべきかとか関係なしに、俺はトイレに起きた、と思うようにする。おじいちゃんぽいが、こういう風にしないと、いつまでも眠れなくなる。おかしくなる。脳みそ様が考えてしまい興奮して結局、朝になってましたがあるので、止めるべき思考は止めて、脳みそ様を休めることに集中せねば明日が辛い。

そもそも悪夢で目覚めが悪いことが一番辛い。

夢の核心はともかく、断片的に分かったのは、足がない感覚があったこと。ただそれだけ。

こちらを証拠として悪夢さんを有罪とします。なんて事は出来ないくらい証拠が少ない。未だに逃亡を続ける連続安眠妨害鬼。こちらについて知っている方の情報を随時受付中です。見事当選された方にはかいわれ育成キットをプレゼント。わーいやったー。これでかいわれが作り放題だ。

全部夢であってくれ。

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