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獣道2

とりあえず次話投稿。

 ヤッホー、みんな元気か?俺は元気だ。

 元気が有り余りすぎて森の中を全力疾走中だ。

 今まで居た棲み家から、独り立ちの旅をして早一日、今の季節は穏やかだから野宿だってヘッチャラさ。

 『ギギャッ!ギャギャッ!』

 えっ?元々野宿みたいなモノだって?

 チッチッチッ、甘いな、蜂蜜にメープルシロップにガムシロップを合わせて、ジックリコトコト煮込んだモノ並みに甘い。

 『ギギギャッ!』

 野生の獣にとって棲み家とは、棲息域(生息域)、つまり、その場所で自然に還っても良い(死んでも良い)と思えるところを意味するのだ!

 故に、新しい棲み家を決めるまでは、我ら野の獣は常に野宿の様なモノなのだ。

 『ギャッギャッ!ギャギャッ!』

 因みに俺(角兎)の食性は雑食だ。

 草の根から木の根、昆虫から動物の肉、食い物と呼んで良いのか分からないモノまで、食えるものなら大抵のモノが食える……らしい。

 『ギャーッ!ギャッギャッ!』

 らしい、と言うのも、両親や棲み家の近くの角兎仲間に聞いた話だからだ。

 まぁ実際に、草や木の根、昆虫何かは忌避感無く食えたし、角兎仲間の言う通りなんだろう。

 『ギャギャギャッ!ギャギャッ!』

 でも毒素とかは体内に蓄積してくらしい。

 過剰摂取キャパオーバーすると状態異常になるようだ。場合によっては死に至る事もある。

 『ギャギャーッ!』、『ギャッギャッ!』、『ギャギャギャッ!』



 …………。



 『『『ギャギャギャギャッ!!!』』』



 「クキュッキュキュッキュッ!!(ウッサイわボケ!!)」


 「クキュキュキュッキュキュッキュキュッ!(いつまでも追ってきてんじゃねーよ!)」


 みんなも薄々気付いていたと思うが、説明の途中途中でギャッギャッ、ギャッギャッ言ってたのは、誰かに話掛けられてたからじゃなく、ただ五月蝿うるさかっただけ。

 因みにその五月蝿い奴等は、人間の八歳くらいの子供の大きさで、緑色の肌、汚い腰巻き(のみ)を身につけ、大きい鷲鼻わしばなの醜悪な顔の魔物、所謂ゴブリンと言うやつだ。

 片手にどっかで拾った太い木の棒を持って、三匹で追いかけてくる。

 そろそろ残りの体力が気になってきたし、この三匹には退場してもらうか。






 最初はどんなモフモフに逢えるか楽しみにしてたのに……。

 こんの腐れゴブリン共のせいで、ワクワク気分が台無しだ!

 この落とし前、キッチリとってもらおうか。

 

お読み頂き有り難う御座います。

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