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今の戦いは命を落とさぬ

作者: 賀来麻奥

 戦っても死なないのにどうして日本は戦わない。彼らは死んでまでも守りたかったのは何だというのか?

 敵艦はいまや目前だ。この機体もろとも敵艦に衝突すれば父上や母上に恩返しが出来るのであればまさに本望だ。死ぬのはもう俺たちだけでいいんだ。戦争はもうするべきでない。何を持って正義とするのだろうか?自分の意思に会わず敵を殺していくのが正しいと言うのならこの世に俺が信じる正義など存在するのだろうか。

 オレンジ色に赤黒く輝く光線が幾千と上空を飛翔していた。アメリカ人とて人間でないのか。だとしたら殺すべきでないのだ。いや俺も死ぬべきではないのだ。この黒煙に包まれて死ぬなど望んでいない。かといって海中にて姿を消すのも良しとしない。敵艦にぶつかることが正義なのか?


 しかし今は敵を追い落とすしかないのだ…。黄色い煙が立ち込めてひどく火薬のにおいがしてきた。エンジン唸りが今耳をつんざく。

 

 大西中将は「250キロ爆弾を抱えたまま敵艦に突入する以外確実な攻撃戦法は無いと思うがどんなものだろう」と聞かれた…。声を震わして聞かれたこの質問に答えは無いというべきなのだ。


 何故ここまで追い詰められて戦わねばならないだろうか。思うに22まで成長して、遂にこの海で散るべきなのだろうか?そうだ。ここで散るのだ。そのために俺は戦友と共に手を上げたのだ。


 日本人が日本を信じなくて誰が日本の正義を確信しよう?恐らくアメリカを本土に迎えればインディアン虐殺や俺がさっき出発してきたフィリピンを植民地としたやつらが日本をどうするかなどいわずと知れたことだ。これは俺の偏見かもしれない。しかし俺は日本を信じるのだ。今はここまでか。


 涙があふれてくる。22年間いままで生きてこれた要因は親であり日本ではないか。俺は日本が好きだった。4つの季節があり皆が大和民族として誇りを持ち、アジア独立の旗を揚げて大国と戦っている国なのだ。そう。ヤマトだけでなくアジアよ立ち上がれ。さすれば道は開かれるのだ。


 大丈夫だ…日本は。大和民族がいる限り…。今俺は正直言って日本が正しいかやはり信じきれない。ただしこれだけはいえる。"いかなる形の講和になろうとも…友のような若き人間が日本を守ろうとして戦っているのだ。大和民族はこの歴史を残す限り500年たとうと1000年たとうと必ずや再興される"

「母上、父上行って参ります」 スロットルを振り絞り彼は一思いに進んでいった。敵艦へ…名も分からぬ英雄はそのままこの世に生を受けることが出来なかった。ただし残されたは立派な心意気を持った者がいたというだけである。


 

 とある年。 

 フィリピンで慰霊祭が行われた。俺は観光としてきていた。そこではフィリピン人が日本の国旗を持っているではないか。


 "白人は有色人種を見下ろしていました。しかし日本はこれに向かい立ち上がりました。世界中のどんな種族でも平等であると…。彼らは白人の横暴に対し国力尽きても抵抗しました。それが神風特攻隊です。そして日本は負けたのでしょうか。欧州の国々は植民地を失っています。これで日本は勝ったといわずして何と言うのでしょうか?台湾や韓国も日本の教育化で経済的に立派に反映しています。そうした教育を私たちは受けることが出来なかった。アメリカは自分たちで作ったものを押し付けてきてこちらはそれを作る教育さえ受けれなかった”


 「誉れ高い英雄達の生まれた国を崇めよ」これはフィリピンの国歌の中にある一節です。日本に正義というものがなければ果たして、このような国歌が出来ただろうか。 


 いまの日本の敵はなんだろうか?中国か?韓国?いや違う。それは自分御国に誇りを持つことを忘れたものである。自分国がすき似になれないこんな国があるものか?政府もなぜ正しい事を教えないのだ?

 "反日"という勢力はどうして今自由に発言できて、米が食べれているのだろうか?どうしてマレーやインド、フィリピン等の国々から好かれているのだろうか?


 それは"反日"が汚している国に昔いた"戦士"達のおかげなのだ。

 特攻隊が今を見てなんと思う?さあ今度の敵は"反日"だ。誤った教育を受けてしまった彼らに正しき真実を教えなくてはならない。今度の敵は戦っても死なないのだ。彼らと同じ民族ならば勇気を奮い起こし真実を伝えるのだ。


 是非日本人は日本を好きになってほしい。そして胸を張って生きてほしい。

 さあ愛国者よ立ち上がるのだ。

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