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おかしなミミック

続きです。短いですけど、こんな形で不定期に投稿になるかと。

 ファール公国。大陸にある様々な国の一つでかなり大きな国土を有しており、土地の大半は広大な平原となっている。その為広大な放牧地が展開されており、牛や羊がそこかしこでのんびりと草を食んでいるのどかな光景が旅をして来た冒険者達や商人達を出迎えるのがこの国の風物詩であり、この光景を観ることでもうすぐ首都ファールに着くことを教えてくれている。

 そうして彼ら旅人達はその牧草地側の広い街道をある者達は歩いて、ある者達は荷馬車に揺られて、或る者達は乗合馬車に乗って通り抜けて行き、街を囲む城壁へと辿り着くのだ。

 辿り着いた者達は、大まかに分けて城壁にある東西南北4つの門にそれぞれの街道から近づくと貴族門、平民門、商人門の列に順番に並び衛兵から目的と簡易的な検査を受けて問題が無ければ晴れて入城することが出来るのだ。そうしていつも通りの光景がいつも通りに広がる……はずだった。


 城門前には大抵何所でも広場がある。街に入る為には時間が掛かる為、とっても暇な時間が出来てしまう。そうするとそんな人々相手にシートを広げて商品を並べる商人やちょっとした芸を披露する人、やれどこの国で何があったあの街でこんなことが起こったと情報交換を始める商人や冒険者。だが、今日だけはある場所だけに沢山の人だかりが出来ていた。


 「ミミちゃん、お手」

 その言葉に従い、宝箱がススーッと滑らかに動いて少女の差し出した右手に箱の右側のカドを触れさせる。どうやらそこが右手?の様だ。

 「ミミちゃん、おかわり」

 次に左側のカドを右手に同じように触れさせる。そっちは左手?らしい。

 「それじゃあね、ジャンプして宙返り♪」

 見物客達が「まさか?」とおもうが、その宝箱は軽々とジャンプしてみせるとクルリと一回転して見事な着地を披露してみせた。

 「「「おお~~~!!!」」」

 これには見物していた人達から感嘆の声と共に盛大な拍手が沸き起こった。

 そんな中最前列にいた男の子が当然の質問をしてくる。

 「それ、本当にミミックかよ?ただの箱ん中に何か入れてフリをしているだけだろ?」

 そう言って胡散臭そうに見てくる男の子に対して少女はこう言った。

 「ミミちゃん、お口開けて♪」

 ガバッと宝箱のフタが開いた。箱の縁には少し丸みが付いた歯が綺麗に並んでおり、箱の中には赤い舌がありそれがテラテラと涎で光っていた。そして赤い舌が箱の外に伸びるとレロレロと動いて見せる光景は、正真正銘この宝箱がミミックであると示していた。

 「ね♪本物でしょ」

 

まだ主人公は出ません。名前が決まってなくて……

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