IF『守護者ルート』その16(学園編その4の下)(10章までのネタバレあり)
「アイドがカナミをTS+洗脳して姉にしようとしていたのを、ラグネが横から奪ってママにして『元の世界』に逃亡したものの、その先に待っていたのは酔っぱらった陽滝だった。なぜか《冬の異世界》じゃなくて『学園世界』が展開されて、みんなが取り込まれてしまったから脱出を試みるラグネ。このふざけた世界を打ち破る鍵は、『理を盗むもの』たちが本当の自分に気づくことらしい(ティアラ談)」
・お題は「魔法少女」
・登場キャラクターは「ラグネ、カナミ、ラスティアラ、パリンクロン」
そして、時刻は深夜。
舞台は街のど真ん中、コンクリートの四車線道路が十字に伸びる交差点。
周囲には人気が一切無い。
とはいえ、もし一般人がいたとしても変わらないだろう。なにせ、この『魔法空間』内では選ばれた者だけしか動けない――という設定を元に、世界管理者であるヒタキが『静止』で頑張り続けているので、邪魔者は絶対に入らない。
揺らめくのは、夜の雲と月明かりのみ。
まともに動いているのは、交差点中央にて「がおおおおおぉーーーー!!」と単純な発声機能だけ付けられて、必死に威嚇するのが少し可愛い魔法人形――それと、対面する本当に可愛い二人の少女だけ。
まずラスティアラが、首にぶら下げたペンダント状の『マジックジェム』とやらを握り締めて、叫ぶ――
「行きましょう、カナミ先輩。《魔法――」
「――変っ、身》ッッ!!」
続いてカナミが、同じく胸の『マジックジェム』を手にして、叫びを合わせた。
同時に、閃光弾が破裂したかのような眩しさが、『マジックジェム』を中心に発生していく。
当然ながら、密度の高い魔力光も一緒に迸って、二人の周囲を渦巻く。
その魔力は二人の身体に纏わり付き、徐々に実体を持ち始める。その魔法成立の光景を、変身中は攻撃しない魔法人形と一緒に、私も見守っていた(ただ、私は気取られないように、近くのビルの屋上に潜んでいる)。
魔法名は、意外なことに直球で、奇をてらうことなく《魔法変身》(少しらしくない……?)。
その効果は見ての通り、変身する魔法――とは厳密に言えば、違うだろう。『魔力物質化』にも似た『術式』で魔力を固めて、自らの衣服に覆い被せていっている。
そして、完成した魔法衣装には、様々な魔法の恩恵があるようだ(さっきのルールブックに書かれてた)。
まず二人は、《魔法変身》によって生成された魔法用杖を、自由に出したり消したりできるようになる。さらに、その魔法衣装は物理的な衝撃だけなく、魔法に対する高い防御力も持つ。最後に、常時発動している単純な身体強化も高く、侮れない。
魔法世界出身者の私でも、中々に優秀な魔法だと思った。
欠陥があるとすれば、なぜか二人でしか使用できない共鳴魔法という点だけだろう。
私は変身中の間(結構長い)に、その疑問点を預かった冊子で検索する。
「なんでっすかね。ええーっと、キャラクター設定集ルールブックによると――」
《魔法変身》の欄の考案者は、当然のようにパリンクロン・レガシィになっていた。
さらに、いまの共鳴に関する疑問を先読みしたかのように、「やっぱ、二人一緒に戦って欲しいだろ? 大事なのは絆。あと愛だぜ」という胡散臭すぎる答えまで書かれていた。
共鳴魔法の必然性はなく、全てはパリンクロンの趣味と分かったところで、ついでなので更に《魔法変身》の力を詳細に読み進めていく。
すると、そこには私にも関係なくはない『鏡』という魔力性質の話が載ってあった。
〝――カナミの『鏡』の魔力を中心にして、《魔法変身》は成立する。
ゆえに、その魔力性質に魔法は引っ張られて、誰かの『理想』を魔法は描くだろう。
その『理想』は、発動時に身近にいる人間が選ばれる。
基本的に物語の舞台は人目に付かないので、共鳴しているラスティアラか自分自身の二択になるはずだ。
《魔法変身》の見た目の変化はコントロールはできない。
魔法効果を重視した『術式』だから――と色々適当な理由を付けて、その魔法衣装の見た目は奔放で、その日の気分や場のノリで決められることに俺は成功した。
ただ、完全にランダムというわけではない。
素晴らしいことに術者二人の想いが、そのまま見た目に反映されて、力にもなるのだ。
なので、この愉快な劇を開始する前には、たっぷりと思考誘導とアニメ布教をする必要があって――〟
と、そこまで読んだところで、交差点中央で発動していた《魔法変身》が完了する。
と同時に、私が居るビルの屋上まで届くカナミママの声。
「え、えぇえっ――!? なんでぇ!?」
そこには、ついっさっき私が履修した日曜朝系アニメの衣装を纏った白と黒の魔法少女姿二人が並んでいた。
そして、《魔法変身》を終えた黒のカナミが、その自分の衣装を見ては困惑している。
「……なんで!? ラ、ライダー系の変身じゃない!? この前まで、格好いいブラックアーマーだったのに!? 急にひらひらとした衣装になってる……!」
どうやら、《魔法変身》の外観は可変だと、カナミは知らされていなかったようだ。
一話と二話では、大型の黒鎧だったことが窺える。
そして、逆に《魔法変身》を終えた白のお嬢は、特殊ルールをよく把握していたようで、外観の変化を大喜びしていた。
「や、やややややったぁ! アニメ視聴お泊まり会を繰り返して……、つ、ついに! ついにヒラヒラドレスこそ、防御力最高って信じて貰えました! 正統派魔法少女系に、私は流れを戻せたんだ! ああ、やっぱり信じることって大切!!」
どうやら、直近に視たアニメに影響されるルールを活かし切って、自分の見たかったカナミの姿に誘導したようだ。
お嬢の喜びに合わせて、私も少し頬が緩んでしまう。
初期型『綺麗なお嬢』だったのが、少しずつ私のよく知る後期型『腹黒お嬢』になっていっているのが、親友として嬉しかった。
ただ、それは私だけで、相棒であるカナミママは裏切られたかのような顔をして、隣に問いただす。
「ラ、ラスティアラ!? 信じて貰えた!? な、流れって、どういうこと!?」
「……も、もう隠しきれませんので、白状ります! どうやら、私たちの《魔法変身》は、近くの人の心を反映するようです! なので、実は毎回ちょっと衣装が違ってました! すみません、先輩!」
「そんな法則あったの!? ラスティアラ、途中で気づいたなら、なんでぇ!?」
「ごめんなさいいっ! い、一度くらい見たかったんです! カナミ先輩の魔法少女姿ぁ!!」
「う、ぐぅうっ……。な、なら構わないよ、ラスティアラ。見たかったなら、仕方ないよね……。す、姿なんて、戦いに関係ないから……。関係ないったら、ない! だから、それよりも、いまは戦わないと……!」
カナミは暗く渋めで格好いい衣装デザインを好んでいたのだろう。
それが腹黒お嬢の強かな布教活動によって、捻じ曲げられてしまった――が、その話をしている場合ではない。
可愛らしい衣装をヒラヒラと揺らしながら、すぐに二人で駆け出していく。
そして、始まるバトルシーン。
まず魔法人形がアロー系の魔法をたくさん放つ。直撃してもダメージはない。事前に聞いたとおり、この物語の敵は記憶を攻撃してくる。ので精神干渉の矢の魔法《オブリビエイト・アロー》といったところだ。
対して、黒と白の魔法少女も同じ《オブリビエイト・アロー》を使いつつ、高い身体能力で駆け回る。その腕には、しっかりと《魔法変身》で生成された杖が握られている。
基本的に、その杖や魔法で、互いの魔法使いとしての核――『人工魔石』の破壊を狙う『象徴落とし』ルールだ。
戦いは魔法少女チームが優勢だった。
素早く動く二人に対して、明らかに魔法人形が対応し切れていない。
「――いけます、先輩! やっぱり、予習でたくさん見たアニメが活きてます!」
「確かに、予習が活きてる! ラスティアラとも呼吸が合う! け、けど――」
優勢だからこそ、もうモンスターを倒せるイメージが頭に浮かんだのだろう。
カナミママは勝利のあとのことまで考えてしまい、動きに淀みが生まれる。
「いままでの魔法人形たちを倒してきて、分かってきた……。パリンクロンの言った通り、本当に……。私は敵を倒せば倒すほど、あの記憶が増える。あ、あの記憶が……」
記憶は戻さない方がいいかもしれないと思い悩む主人公。
王道だ。何かのアニメならば、本当に面白いシーンだろう。
ただ、今回のケースは少し違って――
「戻るんだけど、これ……。最近、戻したら後悔する気がしてきたんだよね……。う、うぅう……」
思い悩む理由は、その記憶がいまの魔法少女としてヒラヒラドレスを纏っている自分――とは対照的な黒髪黒目の少年の記憶だからだろう。
「先輩……? 戻したら後悔するって、それは……」
「いや、違うよ? 違う違う違う。別に、何も後ろめたさは全くないよ? 少しもやばいなんて思ってないよ? ラスティアラや妹たちと一緒に着替えたり、お風呂入ったりしたからって、何も、何も何も何も何も何も――」
その戻っていく記憶は、連合国のものが中心だろう。その中には女装したり、『理を盗むもの』と4姉妹になったり――私と親子だったママの記憶もあって――その混沌とした思い出によって、カナミは少しずつ目が虚ろになっていく。
ふらふらと身体が揺らぐ。
精神的動揺が、如実に戦いへ影響していた。
結果、魔法人形の放つ矢の魔法をいくつか避けきれず、体勢を崩す。
頑丈な魔法衣装のおかげで、まだ無事だが……、明らかに危険な状況だった。
この状態で、魔法人形の何気ないパンチなどが当たれば不味い。間違いなく、ピンチ――私の出番が来た。だからこそ、私はいま見ている戦場に向かって――は行かず、あえて振り返って、周囲を見回した。
そして、見つける。
違うビルの屋上にて、一瞬だけ煌めいた光。
闇に紛れて、大型の撮影用カメラを肩に背負った真っ黒な不審者――
「…………っ!」
すぐに不審者のいるビルに向かって、私は屋上を次々と跳躍していく。
そこまで危険のある幅はないが、しっかりと魔法補助を使って落ちないようにして、駆け抜けていった。
そして、不審者のいるビルに着地して、全身黒尽くめの上に顔を黒い布で隠した男に話しかける。
「そこまでっす、変態不審者!」
「おいおい……。こっちじゃねえだろ? いま、カナミが危険だぜ? 助けに行かないのか? お助けヒーローさん」
「本当の危険と言えるのはあなただけっすから、パリンクロンさん。というか、なーにしてるんすか」
顔は見えないが、その胡散臭い語り口で、不審者が現在指名手配中の変質者であると確信できる。
パリンクロンは指名手配されていることに開き直っているようで、本当に酷い格好だった。
もはや職質は確実で、黙っていても逮捕される格好である。
「なにって……? 聞いてるだろ? 俺はあいつら二人を魔法少女に誘ったマスコット役だ。だから、二人が頑張っている間は、こっそりと近くで見守ってるのは当たり前……。ああ、おまえも俺と契約して、魔法少女になりたいのか?」
「なりたいわけないっす。というか、どこにあなたみたいに邪悪なマスコットがいるんすか。私たちの世界だと完全に暗殺者で……、こっちだとただの変態不審者っす」
私と話しながら尚、カメラのレンズはしっかりと美少女二人に向けている。その(変態としての)パリンクロンのプロ根性に呆れる。
という私の反応を、向こうは面白そうに頷く。
「へー、もう魔法少女って概念は理解できてるんだな……。ただ、あんま亜種ジャンルまでは見ずに、ゲームスキルばっか伸ばしてる感じか。確認の為のネタ振りは余り好きじゃないが、やってみるもんだ」
いまの短い会話で、何かの情報を得たようだ。
相変わらずのパリンクロン・レガシィなので、もうこれ以上は会話しないほうが良さそうだ……。
と私は思ったが、それは止めてくれと、元後輩騎士をパリンクロンは露骨に褒めてくる。
「しかし、良い格好だ。似合ってるぜ、まじで。格好いいと思うぜ」
「……そっちの格好が変態過ぎて、褒められても気持ち悪いだけっすね」
「変態じゃないっての。黒子って言う由緒正しい正装だ」
「そのでかい撮影用カメラのせいで、由緒正しかろうが変態出歯亀野郎なんすよ。……私のママを、変なカメラで撮らないで欲しいっす」
「そうはいかねえな。あとでこれを、ヒタキまで持って行かないといかねえんだ」
「……はあ。やっぱり、完全にグルじゃないっすか。もう少しくらい争ってる空気を維持しませんか?」
「争ってはいるぜ? ただ、これが流れを提案したときの交換条件なんだよ。こういう旨みがないと、あの化け物を俺のペースに引きずり込めるわけないだろ? ……あ、ちなみに、おまえの姿もしっかりと撮れって言われてるぜ」
「あ、あんの、酒カスめぇ……」
いつの間にか自分までヒタキに売られていたので、かなりオブラートの剥がれた言葉が出てきてしまった。
そのヒタキの呼称を聞いて、パリンクロンは私たちの関係性を読み取る。
「へえ。いつの間にか、マジで仲良くなってんじゃねえか。本当にそういうのが得意だよな、後輩騎士よ。あっ、もしヒタキ裏切って背中を刺すときは、俺も呼んでくれよな? ばっちし協力するぜ」
「そのときは、刺し終わった私の背中を裏切って刺すでしょうに。絶対嫌っす」
そう断りつつ、私は『魔力物質化』で刃物を生成しようかと悩む。
もういまここで後顧と背中の憂いを絶っておいた方が、世のため人のためな気がしてきたからだ。
「そう殺気立つなよ。あとでアイドたちにもデータを持って行って、巻き込まないといけないんだからよ」
「ほんと相変わらずっすね……。裏にこそこそと隠れて、ブローカーみたいな真似をして、被害だけは拡大していく感じが」
「いや、今回はそうでもないぜ? たぶん、俺は泳がされてるだけだ。だから、十二話分ほど茶番をやったあとは、ポイッって捨てられるだろうな。ヒタキやティアラたちの気が変わるまでに、次を考えておかねえとな……。とか言ってる間に、決めシーンが来てるぜ」
少し予想外な弱気な発言がパリンクロンから出たあと、ビルの階下から強烈な光が広がっていく。
一筋の巨大閃光が交差点から発生して、道路の彼方まで伸びていた。
そして、その閃光に巻き込まれた魔法人形は、その核である魔石を破壊されて、魔力の粒子となって消えていく。
ただ、巨大閃光を放ったと思われるカナミママが、杖を構えたまま目を丸くして困惑していた。
「勝った……! 変なビームが出て、勝った!? パワーアップは付きものかもだけど……、ビ、ビーム!?」
止め技は魔力光線だったらしい。
それに対して、隣のお嬢は杖を抱き締めながら、目を輝かせて大喜びしていく。
「ああ、やっぱり! この《魔法変身》は、まだまだ発展途上の未完成! 事前に見たアニメの力を模倣して……いや、見た数だけ、重ねて強まっていくのでしょうか!? ああ、そういうことだった! そういうことだったんですね、やっほう!」
「え、えぇ? そうなの? それって、ラスティアラに都合の良い魔法過ぎない……?」
オタク的な興奮を爆発させる相棒に、カナミは少し引いていた。
けれど、なんとか魔法人形に勝利したことには安堵していて、抱きついてくるラスティアラを柔らかく抱き返していく。
ただ、その勝利の余韻は長く続かない。
この茶番劇のルールである「魔法人形のジェムを破壊する毎に、その魔力の粒子を吸収して、カナミの記憶が戻っていく」が成立するからだ。
「――うっ。き、記憶が……、やっぱり……。……うわぁ、何やってんの、僕のほうの私……。う、うぅううっ……!」
記憶が戻って苦しむカナミ。
とはいえ、その内容は迷宮連合国で『理を盗むもの』たちと馬鹿をやっている思い出がメインだろう。
状況はシリアスのようでいて、どこかコメディめいているシーンだったが――それでもカナミは膝を突き、油汗を額に垂らして、頭を掻き毟る。
見ていられない。カナミへの精神的ダメージもだが、このままでは人格が私のカナミママから遠ざかってしまう。
焦りのままに、私はビルから大きく跳躍して、飛び降りる。
着地地点は交差点。
カナミのすぐ側。
当然ながら、唐突に上から現れた不審者にお嬢は警戒する。
「――――っ!? な、何者ですか!?」
聞かれてしまい、悩む。
そういえば名乗りを、まだ考えていなかった。お助け役なんて流れに合わせて、適当でいいだろうと思っていた弊害だ。
誤魔化すように「名乗るほどの者でもない」と言おうか……。
しかし、この状況では一定の信用を得ないと、お嬢と対立することになる。それでは記憶が戻るカナミママの治療ができない。
仕方なく、端的に真実を少し交えて、且つお助け役の要素を含んだ名乗りとして――
「――む、娘です。そこの人の……」
そう名乗ってしまった。
急に現れた黒尽くめの不審者が、急に「娘」を自称している。
流石に失敗だったかと思ったが、意外にもお嬢からの受けは――
「え、えぇえ、娘!? い、言われてみれば、声が似てる? あと仕草も……」
受けは良かった。私を見て、どこか納得した様子も見せていた。
仮面の下に貼り付けたボイスチェンジャーが、セルドラ製で助かった。あと無駄に『女神カナミ』の動きが身体に染みついていたおかげもありそうだ。
その幸運に感謝しながら、私はカナミママの記憶回復を邪魔していく。
「とりあえず、任せてください。私のママに良くない記憶が戻っていくのを止めます。【星の理】よ、『想起』を『反転』させろ……」
「星の理ぃ!? いいですねっ! 新しいキャラは、星の魔法少女ですかぁ! しかも、先輩の娘! ……あっ、もしかして貴方は未来からやってきた感じですか!?」
結構必死に【星の理】を維持している私の隣で、お嬢は「ねえねえ」と聞いてくる。
普段ならば嬉しいスキンシップだが、いまは少しきつい。
「ご、極秘事項っす……」
「極秘事項……! ということは、巨大組織的なものが背後に!? それとも、世界のルールで禁止されてるパターン!? なんか未来から何か重大な事件を止めに来たっぽい!! タイムリープものだったんだ、これぇ!! っへえええええ! っへええええええーー!!」
自分が巻き込まれている物語のジャンルがちょっと解明されて、当事者なのに大興奮である。
そのハイテンションお嬢は置いといて、ちらりと上を見る。
ビルの上には、カメラを向けながらサムズアップする変態不審者がいた。
読唇術を使って、パリンクロンが「ナイスアドリブ! いい流れだから、その設定で行こうか。タイムリープ系でも、ヒタキと協力して『執筆』すれば、いけるいける!」と言っているのが読み取れる。
つまり、あの監督気取りの変態出歯亀にとって、ここで私が記憶回復の邪魔をするのは折り込み済みだったのだろう。
私はカナミママを治療しつつ、お嬢から根掘り葉掘り聞かれつつ、自分の敗北を悟っていく。
準備不足もあって、今回はヒタキにもパリンクロンにも上手く利用されてしまった気がする。
だが、次の四話は違う。
必ず目に物を見せてやる。
次、面白い羽目に陥るのはおまえたち二人だ――と、この新しいゲームの遊び方を理解して、本格的な参加を決めていくのだった。
ティアラとAIちゃんの導火線ゲージ||||||
ということで今年の一旦IFは切り上げて、後日談に移ります。
7/9の20:00あたりに手動で新頁作ろうかなあと思っています。
あと今年のIFは色々あって、練り込みが足りず、ちょっと申し訳ないです……。
それではではー。




