IF『守護者ルート』その7(上)(7-3章までのネタバレあり)
※7-3章までのネタバレがありますのでご注意ください。
IFの続きです。ご注意くださいませ。
アイドの反乱によって連合国に『夜空を食らう巨樹人』という伝説が生まれ、カナミが女性としてエルトラリュー学院に逸話を一つ残し、多くの犠牲が払われつつも解決した事件から――数日後。
いま、連合国の迷宮内部には、一つの問題が浮上していた。
それは守護者たちが生きる意味そのもの。
彼ら彼女らにとっては存在意義に関わる重大なこと。
当初の当初に在ったはずの最大目的――
「ねえ……。最近、連合国の探索者さんたち減ってない……?」
それを『次元の理を盗むもの』カナミは口にした。
いま彼がいるのは、いつもの二十層の隅っこに建つ黒い液体の家屋の中。
その無駄に快適な魔法的空間に、迷宮のボスたちが緊急招集で勢揃いしていた。そして、カナミの疑問を受けて、全員が一斉に目をそらす。
全員が理解していた。
さらに言えば、全員が原因は自分かもしれないと思っていた。
それほどまでに、ここ最近の守護者たちは自由だったのだ。
迷宮の探索者たちを放置して身内で修行をしたり。
担当すべきボスの層を空にして地上でレストランを開いたり。
齢千を超えて女学生の振りをして学院に潜入したり。
その都度に『理を盗むもの』の力で我侭と暴虐の限りを尽くしてきた。
当然だが、その存在を地上の住民たちに隠し切ることはできず、いまでは街を散策する守護者たちは名物の一つになっている始末だ。
「ティ、ティーダが悪いのじゃ!!」
まず最初に口を開いたのは『風の理を盗むもの』ティティーだった。
彼女は学んでいた。こういった責任追及のとき、大体はお祭り好きで悪戯好きな自分が悪い流れになる。その前に、二番目くらいに悪そうなやつの名前をあげたのだ。
「え、ええ!? 私が悪いのか!?」
「この時代で一番長く遊んでるのはティーダじゃん! つまり、ティーダが悪い!」
びしっと指を刺された『闇の理を盗むもの』ティーダは困惑する。
「そりゃ、一年前から地上で遊んでたけど……。ただ、私はこんな姿だからね。余り外には出ていないよ。市井に混じっていた時間が長いのは、アルティのほうだ」
「む、ここで私か……」
会話のパスを受けた『火の理を盗むもの』アルティは、冷静に処理をしていく。
「確かに、外に出ていた時間は私が最も長い。だが、その際は必ず立場も力も隠していたよ。いまのように、堂々と『理を盗むもの』の力で暴れたことは一度もないかな」
何の気負いもなく断言するアルティを前に、ティティーとティーダはそれ以上の追求をできなくなる。
代わりに続くのは『光の理を盗むもの』ノスフィー。彼女は『木の理を盗むもの』アイドに問いかける。
「ティティー、余り昔の話をしても意味がありません。それよりも、問題は『いま』です。最近だと、アイドが地上で一番やらかしたのではありませんか? ねえ、アイド。心当たりはありませんか?」
「ははは、ノスフィー様。あなた様が何を仰っているのか、自分にはわかりませんね。いつだって、自分は真面目で勤勉な守護者ですから」
「つい数日前、カナミ様にしたことを忘れていませんか? その際、あなたが本当の『魔法』にも匹敵する力で暴れたこと、わたくしは覚えていますよ」
「あれは本当の『魔法』でなく、入念な前準備をしただけの普通の魔法です。カナミ様にしたことは、カナミ様が許してくれているので問題ありません」
「ふふふ、面白いことを言いますね。このひょろ眼鏡は。これは再度、入念な教育が必要かもしれません」
「ははは、教育ですか。自分も嫌いではありませんよ、教育。かの高名な『光の御旗』様の教育となると、後学のためにもこちらから勉強させてもらいたいほどです」
「ふふふふふっ」
「はははははっ」
二人の笑い声が部屋の中に響く。
放っておくと延々と嫌味を言い合うとわかっているカナミは、急いで二人を止める。
「はい、そこまで! 二人の話はいつも長くなるし、ささっと本題に入ろう!」
こういった場においての司会進行は、カナミが預かることが多い。
公平な判断をしてくれるという信頼が彼にはあった。ただ、本当のところは、凄く単純な好感度総数の問題である。
「では、第十二回! 迷宮の来場者数を増やして、本来の形に戻るにはどうすればいいか! ぶっちゃけると、『迷宮改造計画』会議! 開始っ!!」
そして、カナミはどこからか車輪付き黒板を持ってきた。お手製である。
ついでに、いましがた手に持ったチョークも、お手製である。
暇があれば、元の世界の物品を再現していった結果、無駄で多様なアイテムが二十層の部屋には保管されているのだ。
こうして、会議という名の恒例の暇潰しが始まり、娯楽に飢えているティーダ・ティティー・リーパーあたりは「わー」と拍手をもって迎える。その他のメンバーも、少しだけわくわくした様子だ。
ただ、その中で困惑しているものが一人。
つい先日に迷宮攻略の末に呼び出された『血の理を盗むもの』ファフナー・ヘルヴィルシャインである。
「だ、第十二回ぃ? おまえら……。いつも、こんなことをしてるのか……? 正直、俺はちょっとノリについていけてねえぞ……」
目覚める前の世界と余りに違う空気に、彼は困惑の極みにあった。
なにせ、千年前だとこいつらは不幸のどん底で、人生の敗北者同士で凄惨な殺し合いを世界規模で行っていたのだ。
それが、いまやこれである。
夕方に田舎の町外れの原っぱに集まるチビッ子達のノリである。
その困惑する彼に、ここで最も若い少女『死神』グリム・リム・リーパーは答える。
「そうだね! うちはいつもこんなだよ! 仲良しの賑やかさんだよ!」
保護者『地の理を盗むもの』ローウェン・アレイスも答える。とても真剣に、かつての同僚の身を案じて。
「しっ。迂闊だぞ、ヘルヴィルシャイン。こんなときは巻き込まれないように静かにしておくのが一番だ」
「お、おう……。あのアレイスが、ここまで顔を青くするのかよ」
少しずつファフナーは現状を理解しつつあった。
いま『理を盗むもの』たちに殺気や敵意はない。
その代わり、あの千年前の戦いに使った強大な力を、無邪気な子供の気分で振るって遊んでいる最中なのだと察した。
そして、その察しの通り、ティティーとティーダは陽気に笑う。
「ふふふ、巻き込まれないようにじゃとぉ? 無駄じゃ! 『地獄の明かりたち』よ! このノリにはすぐ慣れてもらうぞ!」
「ふふっ、そうだね。そのために、あれだけの魔法を積み重ねて、一時的に『死者の声』を遮断しているんだ。千年前の因縁は忘れて、童心に帰ってもらうよ。元同僚ぉー」
「いや、まあ、いいんだぜ? 例の魔法には感謝してるし……。俺もはっちゃけるのは嫌いじゃないし……。カナミもいるし……」
いまファフナーには『闇の理を盗むもの』『木の理を盗むもの』『風の理を盗むもの』『次元の理を盗むもの』『光の理を盗むもの』の五人による精神干渉の魔法がかかっている。それによって、いまファフナーは完全でないとはいえ一つの心の問題を誤魔化し切っている状態だ。
ファフナーが納得したところで、ようやく会議が始まる。
イベントごとに積極的なティーダと、こういった内政ごとの好きなアイドが率先して話し合っていく。
「それじゃあ、『迷宮改造計画』のほうに話を戻そうか。んー……。まず、ボス層に私たちボスがいないのが一番の問題じゃないのかな?」
「でしょうね。それと、あと『想起収束』アイテムも、一度回収されたら二度と出てこないというのが新規層によろしくありません。どちらも、探索者のモチベーションを下げていると自分は思います」
「いや、強大なボスが留守なのは、探索者たちにとってプラスの話だろう。もう何年も連合国で生活している私だから、はっきり言える。いま現在、金のために生きるために仕方なく潜っている探索者がほとんどだ。宝や冒険を夢見る時代は終わっている」
「ふむ。かといって、ダンジョンを温くする一方ですと本来の目的である『百層に辿りつける人間の育成』や『大地に溜まった魔の毒の地上への安全な返還』に支障が出ますよ」
「ボスの存在は保留として、『想起収束』アイテムの再生産は悪くないと思うけどなあ。どちらも目的に沿ってる。そういう新しい術式、アイドならできるんじゃないのか?」
「できなくはないです。ただ、カナミ様の協力が不可欠ですが」
声をかけられたカナミは頷き返すことで、了承の意志を示す。
そして、続いてカナミが現代人らしい意見を出す。
「うん、僕もアイドとティーダの『想起収束』アイテムの増産意見には賛成だよ。その上で、一つ提案があるんだけど……まず、みんなでお店をやるのはどうかな?」
その完全なゲーム脳に、周囲の仲間たちは「お店……?」呆然とする。
迷宮とお店の関係性が理解できなかったのだ。
比較的、カナミと感性の近いアイドだけが話についてきて、確認を取る。
「カナミ様、その口ぶりだと前みたいに地上でやるわけではありませんよね。ダンジョンの中にですか? ダンジョンの中でお店を構えるという意味で合っていますか?」
「そう。ダンジョンの中でお店をやるんだ。探索者さんたちを応援するお店をね」
「それは……確かに、応援にはなるでしょう。自分たちにしかできないことでもあります。けど、それは余りに……」
アイドは唸りながら思案し、その考えの現実性を計り出す。
対してティーダは大乗り気で、テンションのエンジンがかかってくる。
「へえ! ほうほう! そういう話か! なるほど! 確かに、迷宮内で物品交換はあった! 同じくらい強盗もあったがな! それを本格的に組織的に敵役的に、私たちでやろうってことかあ! これは……リーパー! どうだい!?」
「いいね、ティーダお兄ちゃん! アタシたち好みだよ! 楽しそう!!」
リーパーを釣って、自然とローウェン票も獲得する老獪なティーダである。
続いて、お祭り空気を感じたティティーが同意し、ノスフィーも頷いていく。
「うむ! 国の人気は商いの人気と比例するからのう! 迷宮の人気のために、内部で商いというわけじゃな! これならば、物品や貨幣の流通だけでなく、『魔の毒』の流通も加速させられるのじゃ!」
「流石は、カナミ様。モンスターの蔓延る場所で、あえてお店ですか。その発想はありませんでした。これで探索者たちは消耗品の補給場所が増えて、突発的な死亡事故が減ることでしょう」
突発的な死亡事故が減る。
そのノスフィーの言葉が、今回のカナミの個人的な狙いだった。
実のところ、今回の探索者減少事件において、カナミが問題視していたのは『人類の進化の停滞』ではない。単純に今現在、迷宮に挑戦する探索者のほとんどが、『食うに困った追い詰められた人』になってしまっていることだ。そういった人たちは前準備できることなく、迷宮の中で些細なことが原因で死んでしまうパターンが多い。
その迷宮の現状をカナミは憂いたのだ。
つまり、カナミの狙いは迷宮内での『死者数の減少』。
ただ、これをまともに提案しても、賛同してくれるのはノスフィーくらいだと彼は知っていた。
なにせ、ここにいる千年前の暗黒時代を生きた偉人たちは――生きている以上はいつ死ぬかわからないのは当然で、何かを得たいのならば命程度は賭けるもの――という価値観が根底にある。
事実、もしカナミが、ただ『迷宮で死者が出ないようにしよう』とだけ提案すれば、心優しいはずのローウェン・アレイスが最も反対する。
彼の言い分は「いまの迷宮で十分にリスクリターンは見合っている。むしろ、リターンのほうが大きい」「甘く温くするだけの行為は、むしろ必死で生き抜こうとする挑戦者たちの成長を阻害する」だ。
なので、今回カナミは、こうして面白さを前面に押し出せる『ダンジョンでのお店経営』を提案したわけだ。これならば、ローウェンは「リーパーが楽しそうなら、まあいいか」となる。
とカナミの巧妙なローウェン対策が通ったところで、アイドとカナミの話は進んでいく。
「それで、カナミ様。具体的にはどうするのです? ギルドの認可や商品の補充はカナミ様ならば、地上の人脈でなんとかなるでしょうが……人員の確保はなかなか難しいと思いますよ。我々が交代で担当するのですか?」
「いや、違うよ。僕たち守護者は管理する側で、店頭は別にしようと思ってる。アイドの言うとおり、地上の人たちに迷宮で働いて貰うのは難しいから、前に暴走したファフナーと戦ったときに見たアレでいこう」
「ああ、『血の人形』ですね。外見がモンスターに近いのですが、それは衣装で覆うのですか?」
「そうだね。できるだけ、探索者たちを刺激しない姿になってもらおうって思ってる」
カナミは端で静かにしていたファフナーに声をかける。
「ファフナー、頼める?」
「ああ、もちろんだぜ。友達からの頼みだ。商売の道を志半ばで断念した死者たちを、いますぐ百人ほど――」
「いや、普通の『血の人形』でいいよ。単純命令だけがわかる意志のないやつで」
「……わかった。もし死者を呼び出すにしても、気心の知れた千年前の知り合いだけにしよう。無作為に呼び出すのは、友の心の負担になるようだからな」
「ありがとう。ファフナー」
ふっと笑って、ファフナーはカナミの繊細すぎる心を察した。
それを同じく察せられるのは、他にはノスフィーくらいだろう。
こうして、ローウェンが『カナミの一番の親友』の座が揺らぎ始めていることに気付かないまま、さらに話は進む。
「それで、場所はどうするのですか?」
「というわけで、マップがどん! もう候補地はマーキング済みだよ!」
カナミはアイドの質問を予期し、バッと中央のテーブルに書き込み済みの地図を広げた。
「流石はカナミ様。話が早い。……ふむ。地上の入り口に一つずつ、各層の中心部に一つずつ、さらに僻地にも随所設置。その上、これは……隠し店舗ですね。隠し店舗は移動形式ですか……。なるほど、探索者側のマッピング意欲を高める狙いですか。確かに、最近は特定の狩場にしか向かわない探索者ばかりです。これで、色々と探索目的を分散できるでしょう」
「アイド。これは理想図だから、参考までにして。実際の設置は、もっと柔軟に対応するよ」
「かしこまりました。今回自分はカナミ様の補佐で、助言役に徹しましょう」
「ありがとう、助かるよ。アイドほど心強い補佐はいないからね。そして、今回の計画において、君の能力ほど適しているものはいない」
「ええ、承知しています。ゆえに言葉にはしませんでした。店舗建築は、この『木の理を盗むもの』にお任せを」
「ふふふ……」
「ふふふふふ……」
興奮し、にやにやするアイドとカナミ。
千年前の『南』に味噌汁といった日本文化を広めたときに近い二人が、いまそこにはいた。
そして、そのなんちゃって宰相と騎士兼軍師を先導するのも、千年前と同じだ。
「ようわからんが、大体はいつもどおりじゃな! 難しいことはカナミとアイドに任せて、童は号令! ではっ、みなのもの、ゆくぞー!!」
「ゆくぞー! えっと、地図見る限り……ここらへんは、アタシが設置済みだね! というわけで、どん! ――魔法《コネクション》!」
ただ、千年前と違い、今回は三人だけではない。
リーパーが魔法の扉を作り、その中にティティーと共に飛び込む。その後ろを保護者のローウェンが続き、ティーダは初参加のファフナーと談笑しながら入る。
そのあとに、にやにやの止まらないカナミとアイドが「リアルダンジョンで経営もの……。それも異世界で……。ふふ、箱庭的高まりを感じる……!」「久しぶりの内政です……! それも国でなく迷宮の経営とは……!」と呟きつつ、扉をくぐる。
そして、残るは少女二人。
ノスフィーとアルティだった。
「アルティ、嫌な予感しませんか?」
「……まあ、少しするね。いつもの流れだ」
「ええ、いつものです。そして、その流れに最も乗れない常識人のわたくしが、また貧乏くじを引く気がします。これ」
「その可能性は高いね。君は狂気的な性格をしているが、この中だと少し薄味だ。なんというか……、事後処理役になりやすい」
「はあ、やっぱり……。どうして、わたくしが暴走を止める役なんて……。本来のわたくしは、もっと、こう……みなを扇動し、混乱させる役のはずなのですが……」
ノスフィーは今現在の自分の立場を嘆く。
それをアルティは、じっと見つめる。
そして、ふと思いついた言葉は口にせず、そっとノスフィーの肩を持つ。
「まあ、そのときは私も一緒に貧乏くじを引いてあげると約束しよう」
その優しさにノスフィーは少し意外そうな顔を見せて、アルティの手の置かれた肩を見て呟く。
「……アルティ。最近、妙にわたくしに優しいですね」
「そうかな? だとしても、それは君と仲良くなろうと努力をしているだけだよ」
「仲良くなる努力ですか……」
「アイドくらい、君と仲良くなりたいんだ」
「わたくしとアイドくらいって……。あれは、むしろ……」
仲が悪い。嫌いだ。敵だ。
という言葉は、死んでも口に出さないのがノスフィーという少女だ。
「――とは、言い切れませんね。確かに、そこそこアイドとは仲がいいでしょう。面と向かって、嫌味を言えて、いざとなったら本気で魔法を放てるくらいには」
「ふふっ。アイドも私も、『理を盗むもの』になってからは対等な相手がいなかったからね。とても貴重な関係だ。千年超えた甲斐がある」
「別に……。わたくしの対等な相手はカナミ様だけで構いません。ただ一人だけでもいれば、それで……」
そして、同時に、カナミ一人を追い求め続けるのがノスフィーという少女でもある。
それを見て、アルティの心に新たな炎が灯った。
その感情のままに、彼女は感想を口にする。偽りない本心がアルティの一番の長所だ。
「本当にノスフィーは殊勝で謙虚で健気だね」
「わたくしが殊勝で謙虚で健気……? このわたくしが?」
「ああ。君は自由気ままに振舞いつつも、実のところは周囲に気を遣っている。誰も不幸にならないように、ずっと……」
アルティは身体の呪布の隙間から炎を漏らしつつ、ノスフィーに近づく。
「では、行こうか。ノスフィー」
「って、なんで手を握って……熱っ! アルティの手、あっついです!」
アルティは二度とノスフィーに「ただ一人だけでも」と言わせまいと誓い、強く彼女の手を握った。が、それは想い=魔力の原理で、とても熱を伴った。
「いや、本当に熱いのですって! は、な、し、て、ください!!」
「ふふふ。それでも、強引に手を振り解かないのがノスフィーらしいね」
「え、ええ!? あ、あなた! 本当にわたくしと仲良くなりたいって思ってます!?」
「思ってるよ。そう思う相手しか、私は燃やさない」
「えぇえぇ……!? 薄らとそんな感じはしてましたが、やっぱりあなたもどこか変ですね……!! ああ、やっぱり、またわたくしがツッコミ役……!!」
二人は仲良く手を繋ぎ、扉をくぐっていく。
こうして、守護者たち八名と死神一名の計九名は、第一店舗建設予定地へと訪れる。『迷宮改造計画』の第一段階が始まった。




