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藪AI ~YABU-AI~  作者: KOJHIRO
EPISODE 0
7/15

幕間:ある騎士たらんとした男の場合 2

 続きは続きなのですが、少々生ものの臭いがきつくて前話にくっつけようか悩んで外しておいた部分です。


 ですので、蛇足・追加分の"あっち世界の話し"になります。とても短いです。


 情報提供は、元ミィのモデルさん。イロイロ訊いた行為ってセクハセになんのかなぁ。アハハ


 日付が変わる頃、それはやってきた。


 その影響で足取りといっしょに気持ちまで重くなる。

 この世界でも自分の余命は残り少ないのだろうと感じ始めたのは二月前。

 予兆はあった。それは夜通し騎士物語の本を読んでいて寝不足から来るただの体調不良だと思っていたが、頭痛と脱力感、そして出血。ありえねぇー。

 原因も分らず、それが数日も続くと宇宙の終わりかとも。


 残された寿命を使って、念願の遍歴する騎士あらため剣士になるんだと焦りを募らせた。


 いそがねば。


 旅の友として声を掛けていた、サンちゃんと離れるのに悔いはなかった。

 むしろどこで果ててもおかしくない自分の道楽につきあわせるのには忍びないと感じてもいた。


 簡易な地図を見て出発前には2日も歩けば国境も越えて、あと1日ぐらいでどこかの町にでも着くだろうと想像していたが、突然の発作に、予定は崩れ持ち出した食料も底を突いて覚悟とは違う形で終わるのだと覚悟した。


 野党からの危険回避として視界を確保しながら交易道を少し離れて移動をしていたが食料調達の為に茂みに見えていた森の中へと足を踏み入れたはいいけど、冷静な判断を欠き・・・・迷ってしまった。


 食べられそうな野草を手にし、日の沈みかけた森の中で立ちすくんだ。


 暗闇の森の中で動くのは危険だ。


 これまでは、窪地となる場所などで、仮眠を取っていたが森の中ではそうもいくまい。


 丁度良さそうな手頃な枝振りをした二本の木が見つかったので、荷からロープと縄ばしごを取り出して、頭上の幹に近い枝へ縄はしごを投げ掛けた。それを昇り、もう一本の木の枝へ数本のロープを少し間を開けながら渡していく。

 ロープにはあらかじめこぶを作っていて予め作っていた感覚を固定するバーを広げたシートに噛ませ、地上3~4メートルぐらいに簡易なハンモックをこさえた。

 荷と下にたれている縄ばしごを引き上げれば完璧だ。


「さぁ寝ようっと、おやすみなさい」


 誰に言うと無く呟いて、帳に意識を渡した。



</></></></></></></>


○自宅にて


母「あの子、夜中の内に出て行ったんだわ」

父「そうか。いつだったか『冒険に行くんだ』といって野営のつもりで納屋の隅で寝ていたりしたっけ。腹が減ればそのうち帰ってくるよ」

母「ナニ呑気なことを言ってるのよっ。あっ、そうだわサンちゃんに知らないか訊いてみるわ」

父「おい、朝飯を食ってからにしろよ」


 家族たちの朝食の後片付けをしてから、元は食堂を営んでいたパンザ商店の"サンちゃん"こと販座(ハンザ)アレクサンダー君へ聞きに行く。


 ここ、萬茶(まんちゃ)村は、長女アリスの"知識チート"でなにかと周辺の村と比べて活気があり、とりわけ便利商品を扱うパンザ商店に恩恵が集中していた。

 つまり奇才に奇行はつきものだと、周囲に受け入れられていた。


 とりわけ村内と言わず近隣の集落はもとより周辺の友好国すらまでをも文明開化の旋風を巻き起こした数年前に刊行された木肌家著パンザ商会編集『誰も知らなかった先人の知恵』とおととし刊行された『賢者アーロンの呟き』に掲載された技術などの知識の出本は、村民に木肌家の三男坊(・・・)だと噂された。

 パンザ商会はパンザ商店が食堂時代にのれん分けした新宅である。



</></></></></></></>


 ん?


 今朝はとくに体が重いなぁと、虚ろな意識で思った。

 しびれているようだし下半身が動けないし、とうとうオレの運命も終わるんだな。


 今生こそ天寿を全うしたかったんだがなぁ。


 お読みいただき、感謝します。


 聡い方なら、自称アランくんの"不治の病"にお気づきでしょうね。

 はい。元祖ミィに重いときの症状を根掘り葉掘り聞き、最近疎遠となっております。(T-T)


 睡眠前に浮かんだネタが朝になると忘れているという老化現象(?)とは思いたくない"水子ネタ"って最近多いんですよ。



 このネタは、『ヤバイ:幕間』では、たぶん続けないので、書いてなかった設定と予定していたこの後の展開をちょこっとだけかいつまんで記しておきます。

 独立した"連載"にしたかったのですが、同時連載中のEpisodeがまだ幾つも閉じれていませんからね。


</>


 本名アリスでは自分には似合わないからと、最初は騎士と言えばでアーサーと名乗っていましたが、よくよく考えればあまり気持ちのいい最後じゃなかったしと、アランと名乗り始めました。

 小さい頃、大人達がアレクサンダーくんを名前でなくて"三男坊"と言っていたのを自分なりに呼びやすい"サンちゃん"と言い始めると周囲もそう呼ぶようになりました。周囲は"アレクサン(・・)ダー"の"サン"からだと思っているようです。


 さて、木の上で目覚めたアランくんは自分の下半身に抱きつくように眠るサンちゃんに気づきます。

 誰かさんの影響で、木登りも不得手じゃなくなり、小さな時からかくれんぼで培われたアリスレーダーで追跡できたそうです。主に臭い。犬かよっ。▽・w・▽

 地上に降りた二人は、アランの病について話します。頭と心の方はスルーして体の方ね。サンちゃんからグッズを受け取り、自分の本来の性を残酷にも認識させられて、地面に手を突きます。_| ̄|○

 気を取り直して二人は隣の国の町に入ります。この頃にはアロンのアレは収まっていました。

 無事互助会(ハローワークと派遣業社員の中間)に加入します。

 町はこじんまりとしていて、農家も含み地産地消の特に旅目的の二人にはこれと言った仕事が見つからず、次の大きな町へ行くことになります。(ノリでテンプレするかしないか)

 大きな町へは街道が整備され治安もよく、まだ護衛任務をするには実績のない二人には受けられなかったので徒歩での移動となる。

 大きな町にはアレクサンダーの伝手でパンザ商会の支店の納屋を定宿として借りることになった。 大きな町で仕事はたくさんあるけど実績の低い二人が受けられるものは限られていて副業で生活を維持していた。副業は商会の経営するメイドカフェでサンの男の娘っぷりに街の男どもは震撼した。アランは鳴かず飛ばず。

 見た目は大盛況なのだが、サン目当ての男達が長く居座るので、客層も偏り常連化することで回転がわるく収益が悪化し、サンの叔父でオーナーにアランはボーイズディを提案したが、またも男装アランは鳴かず飛ばず。サンはショタ好きお姉様方に・・・・。

 支店の裏口から出ると娼婦の母娘が住んでいて親しくなると、娘は客を取った経験がないからアランかサンに初めての相手してもらえないかと依頼される。


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