いつかどこかで歌った歌
今回は長めです。台詞が多いかも
佳寿君へ
今は1人にして
「♪♪♪」
メールはすぐにきた。泣きながらケータイを開けてメールを見る。
遥へ
逃げるの?
まぁ、確かに親友が亡くなったし1人になりたいっていうのはわかるけどそれって逃げてるよね?あれから考えたんだけど。愛花は
殺されたんだと思う。
「逃げるの?」
その言葉が酷く胸を痛めつけた。
そして「愛花は殺されたんだと思う」
私が殺したということだろうか?
もしくは…自殺じゃないということ?
私はメールを慌てて打った。
佳寿君へ
それってどういう意味?自殺じゃないってこと?
「♪♪♪」
遥へ
詳細は口でね。今着いたから。
結局、来るんだ…。
ピーンポーン
インターホンが鳴る。お母さんがパタパタと玄関に向かう足音が聞こえ、誰か、いや佳寿君との話し声が聞こえる。
「おじゃましまーす」
私の部屋は二階にあるがそこからでもよく聞こえた。
パタパタとスリッパの足音が私の部屋へと向かってくる。
幼い頃、よく佳寿君と一緒に遊んだ。
私はいじめられっ子で佳寿君から守ってもらっていたのだ。小学生になって愛と会って、愛が守ってくれていた。
そういえば、いつも誰かに守ってもらってばかり、いたな。
コンコン
「どうぞ」
ガチャ
「いきなり、ごめんね! ってパジャマじゃん」
佳寿君は勝手に床に腰掛けている。
「お母さんが着替えさせてくれたんじゃないかな」
私はベッドに腰掛けている。
「まぁ、そんなことより大丈夫?」
「それより、さっきのメールどういうこと?」
私は佳寿君の質問には答えず、質問する。
「はぁ、わかったよ。順を追って話す。
愛花さんが死んだ時、僕は見てたよ」
「へ?」
どういうことだろ?私が通っているのは女子高校で佳寿君は男子高校だ。
「侵入したの?」
「そんな目で見ないでくれる?
愛花さんが男子高校にいたんだ。屋上の下から見てたよ。その時は愛花さんしか見えなかったけど、誰かと話していた。それで、
誰かに押されたと思うんだ」
「なんで愛が男子高校にいたの?」
黙って聞いていたが謎が多い。
「会長に会いにじゃないかな」
「会長?」
佳寿君は少し驚いた顔をしている。
「知らないんだ?愛花さんと会長は友達なんだ。いや、会長は愛花さんの事が好きだけど」
「そうなんだ。でも、誰に押されたの?」
佳寿君は首を振る。
「わからない。僕の位置からでは見えなかったし逆光だったしね」
「そっか」
佳寿君は腰を上げる。
「もうそろそろ暗いし帰るよ。」
「えっ、あ、うん」
佳寿君は扉の方に向かって数歩、歩いてから私の方を向いた。
「そうだ。会長は愛花さんを殺した人を探してる。だから、遥のところにも来ると思う。」
「えっ、どうすればいいの!?」
「正直の事を話せばいい。だって遥は殺してない。でも、警戒はしときなよ。なんなら、 僕を呼べばいい。会長の名前は長宮だから」
「うん、ありがとう。じゃあね」
佳寿君は笑いながら答える。
「じゃあ、お大事に」
バタン
長宮 志信 (ながみや しのぶ 通称 会長)
男子高校の生徒会長で金持ち




