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戦えポコ!学園洗脳事件編2

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SIDE POCO…



学校についた僕たちはそれぞれ別れて教室に向かう

ミーナは一学年下だから別教室、双葉は職員室に用があったらしい

僕はゆっくりと教室に向かう

しかし道中、中庭で

―グルォォォォォ…―

―ガルググググ…―

―ウガァァァ…―

甲冑三体に囲まれた

「…なんだろ…すっごいイライラする…」

ポコはパチンと指を鳴らす

それだけで甲冑は粉々に砕け散る

「……こんな魔物…みたことない…種類的には……人間を媒介としたキメラだな!」

ポコの表情が一瞬で憤怒の表情に変わる

「はあ…こんなにイライラするのは初めてだ……人間で遊ぶなんて…許せないね」

ポコの怒りで膨れ上がる魔力、それは突風を産み、雨を降らせ電を呼んだ

「おっと…あぶないあぶない…」

ポコは魔力を押さえ、ゆっくり校舎に向かう




SIDE Meena




「なんなんですか!?アナタ達は〜!キャー!やめて〜!」

手足が伸び、クモのように動き回る生徒に追い掛けられ、教室の中をキャーキャー言いながら逃げるミーナ

「ニゲルナ、エサ」

機械が発したような無機質な声、それは生徒から発せられた声であった

「……そうですか。アナタ、人間やめたんですね」

ミーナは拳を握り、バキバキと音を鳴らす

そしてクモ生徒の前から姿が消える

クモ生徒は辺りをキョロキョロと見渡す

「下ですよ」

クモ生徒が反応し、下を向いたのと同時にミーナの拳がクモ生徒の顔にめり込み、クモ生徒の体が浮き上がる

「終わりです。我流体術奥技【獅子猛脚】」

ミーナは空中でジタバタしているクモ生徒に獅子の様な蹴りを複数繰り出す

音速を越えた蹴りは刃となり、クモ生徒を輪切りにした

「ふう……ポコ先輩とか双葉先輩…大丈夫かな?」

そういうと椅子を引き寄せて座る

ポケットからポコにもらったアメを取り出し頬張る

「んむ…甘くておいしいのですぅ〜♪」




SIDE Futaba




職員室についた双葉

「失礼しま〜す」

そういうとドアを開けて中を覗き込む

「…誰もいないし……あ、これは」

床に落ちている物に目をやる

血痕だ

それは点々と職員室の奥に続いている

「……」

サーベルを召喚し、身構える

そして床に座り、壁によりかかっていた者に剣をつきつけた

「動かないで…って茶癒!」

そこには息を荒くした茶癒が青い顔でコッチを見ていた

「…ふ、双葉……?」

息も絶えだえで苦しそうにうめいていた

双葉は腰に召喚していた鞘にサーベルをしまうと魔法薬を召喚する

「これのんで、苦いけど、我慢しなさい!」

茶癒の口にドロリとした紫色の液体が入った瓶を押し付ける

茶癒は顔をしかめながらも無理矢理薬を飲み下す

「……まず…」

茶癒がそう呟いた直ぐ後に傷口が光り、塞がる

茶癒の青い顔に血の気が戻ってくる

「…助かった」

それだけ言うとゆっくり立ち上がる

そして職員室を出て行こうとする

「ちょっと!待ちなさいよ!!この学園がどうなってるか説明なさいよ!」

双葉が茶癒の肩を掴んで引き戻す

やはりまだ完全には治っていないみたいで、直ぐに引き戻された

「…この学園は占拠された」

茶癒は仕方なさげにパイプ椅子に座り、呟いた

「占拠って…ここの生徒達がそう簡単に…」

そう、この学園は警察よりも戦闘能力が高く、たまに戦場に連れて行かれる生徒もいる位だ

「………その生徒を使って、支配した」

双葉はゆっくりと崩れ落ちる

と言う事は…友達も既に操られて……ん?

「ちょっと待って…どうやって操っているの?」

集団催眠など効くわけがない奴らだ

操るには何かしら使っている

「蟲使い、矢内セイラが主犯」

双葉はクラッと床に座り込んだ

「嘘…あの子が…」

双葉の後輩であるセイラ、よく双葉の後ろにくっついて回っていた

「嘘じゃない。悲しいのはわかる、けど……これが現実」

茶癒はそう言い放つと椅子から立ち上がり、床を見つめている双葉の近くまで歩いていく

「……何へこんでるの?この馬鹿」

双葉の顔を思いきり蹴り飛ばした

威力で床をゴロゴロ転がり、倒れたまま茶癒を見上げる双葉

「……アイツを、助けられるのはアナタだけだ、三柳双葉。そんな…アナタが…ふ抜けでどうする?…目を覚ませ」

そういうと茶癒は背を向ける

「待ちなさいよ」

双葉の声がした

振り向くと双葉が笑って立っていた

双葉は鼻血を拭うと茶癒を殴る

「ありがと、気合が入ったわ……でも顔は蹴らないでよ!」

双葉がそう怒鳴ると

茶癒は膝をついた状態からゆっくり立ち上がる

「…そう」

血を吐き捨てると手を差し出す

「……協力しない?」

双葉は少し首を傾げた後、握手に応じた

「ええ、援護は任せたわよ?」

ちなみに、この二人のコンビは昨年度の学園魔法大会で優勝を飾っていた

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