戦えポコ!学園洗脳事件編1
初注意:茶癒の武器は危険です
さて…再び学校だ
僕はミーナと並んで登校する
「フンフフーン♪」
ミーナは上機嫌である、何故かと言うと昨日、僕がミーナにガントレットをプレゼントしたからだ
まあ…茶癒から守ってもらったお礼でもあるが
「ポコ先輩!この銀のガントレット…大事にしますね!」
ミーナが満面の笑みでそう言う
「うん、ありがとう!」
僕も満面の笑みで返す
ああ…なんて平和なんだ…
そう思っていると双葉が目の前でモジモジしていた
「あ、双葉ちゃん。おはよう!」
僕は手を振る
昨日、ミーナとの同居がバレてから双葉の様子が変だった
「おっおはよ……あっあの…私も…一緒に学校に行っていい?」
なんだ…今日は雪でも降るのか?
いつもだったら容赦なくパシるのに…
「いいよ!…でも…どうしたの?落ちてるパンでもたべた?」
僕が思わず聞くと双葉が顔を赤くして怒鳴る
「そんな訳ないでしょ!……私だって女の子なんだからおしとやかになっても…」
「ダメだよ」
僕は珍しく目付きを鋭くする
「え?」
双葉が不安そうな顔で僕を見てくる
「何を考えてるのかわからないけど、フタちゃんは元気一杯でいつも宝石みたいにキラキラ笑ってなきゃダメなんだよ」
ちょっと長いて臭いセリフだが僕は双葉のそういう所が好きなんだ
「…フフ、そうね。私ったらどうかしてたわね。という訳で……ほら!ポコ、約束のお弁当、早起きして作ったんだからね?千回噛んで食べなさい」
青い布に包まれた弁当を僕に渡してくる
「……ありがとう。味わって食べるよ!」
双葉の最高の笑顔に僕も最高の笑顔で返す
「当たり前よ!ほら、のんびりしてないで…学校に行くわよ!ポコ!ミーナ!」
僕とミーナは走り出した双葉を見て苦笑し、走り出す
しかし……まさか…学校があんな事になっているとは…
SIDE…Sayu
「く……」
茶癒は走りながら後ろに手榴弾を投げる
そして瞬時に振り向きハンドガンでソレを撃ち抜く
手榴弾は空中で爆発し、茶癒を追い掛けてきた目を紅く光らせる生徒を倒した
「…一体なにが…」
ちなみに生徒はこれでも死んでいない
また復活してくる
茶癒が再び歩き始める
「……(殺気?)…」
殺気の出処を探す、そして今まで立っていた床から飛び退く
床を突き破り現れた巨大な甲冑に半分同化した女性生徒
天井まで三メートルはある廊下、しかし甲冑はそれでも身を屈めていた
女性生徒は頭の部分に同化していた
「……ごめんね…直ぐ楽にしてあげる…」
茶癒はそう呟くと異次元に通じたスカートのポケットからバズーカを取り出す
そして女性生徒に標準を合わせて引き金を引く
スティンガーと呼ばれるバズーカは戦車も粉砕するミサイルを吐き出す
ミサイルは茶癒の風魔法をエンチャントし、速度を上げて甲冑に着弾した
爆風を起こし、廊下の窓が振動で砕け散る
茶癒はソレを見てバズーカを下ろす
「……ごめん…」
そういって背中を向けた
―グルォォォォォ!―
爆煙の中から雄叫びが聞こえ、しまった、と思い振り返る
それと同時に甲冑の腕が伸び、茶癒の細いウエストを掴んだ
「くっ…」
爆煙が晴れる、そこには体半分を吹き飛ばされた甲冑がいた
女性生徒はニヤリと笑みを作った
そのままコンクリートの壁に茶癒を叩きつけた
「ぐふぅ…」
グシャボキと、内臓と骨の潰れる音がした
…大腸と肋が逝ったかな…
茶癒の口からはどす黒い血が溢れてくる
壁をズリズリと滑り落ちる
茶癒はガクガク笑う膝に活を入れ無理矢理立ち上がる
甲冑はトドメとばかりに腕を大きく振り上げる
「…甘い」
茶癒は地面を思いきり蹴り、前転する
拳は空を切り、壁にめり込む
そして茶癒は甲冑の足元にあったバズーカを拾う
そして仰向けのまま、バズーカを構え微笑む
「くたばれ、化け物」
笑顔とは裏腹の冷たい声で言った
バズーカの先には女性生徒の頭がある
バズーカの引き金を再び引く
ミサイルは女性生徒の口の中に入り、そのまま爆発を起こし、頭を吹き飛ばした
すると甲冑はピクリと動かなくなった
「……再生する前に…逃げなきゃ…」
茶癒はバズーカをポケットしまうと壁に寄りかかりながらヨロヨロと歩き出す
キャラプロフ
その3
名前:茶癒
年齢:18
性別女:
T/W:160/40
B/W/H:70/55/73
ステータス:筋力A魔力B知識B抗魔力B
備考:アメリカ陸軍大佐ユウヤの娘、純粋な戦闘能力ならかなりの高さで魔法に関しては銃撃のサポートに使う程度
ちなみに口数が少ないのは日本語が上手く話せないからである
双葉のプロフ追項
T/W:158/45
B/W/H:90/58/83