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ポコと入院

初注意:魔法は便利です

あの戦いから3日がたった

ちなみに僕…ポコは戦いが終わって一時間位たった頃ようやく双葉達の元に辿り着けた

現場につくとミーナに叩かれた

それからミーナとは一言も口を聞いて貰えなかったりする

「ミーナ…そろそろ機嫌直してくれないかな…双葉に叩きのめされて気絶してたんだってば…」

僕はソファーに足を組んで座るミーナの前に正座をして話している

「……ぷーん」

とそっぽを向くミーナ、ちょっと可愛い

僕は深々と頭を下げた

「ごめんなさ〜い!期待にそえられませんでした〜!」

と言ったところでミーナが口を開いた

「…双葉先輩の時は…すっごくかっこよく登場したみたいですね?」

僕は頭をあげずコクコクと頷く

「それでボクの時はああなんだ?ふーん?一時間もほったらかしにして?ボクはポコ先輩が助けに来るって信じてたのになー?痛い思いしながら頑張って耐えてたのになー?寝ちゃってたんですかー?へぇ?ふーん?」

どうしたと言うのだろう…ミーナから禍禍しい魔力が立ち上る

「ミーナ!待っ…」

「問答無用です!かめ○め波ー!」

「ぎゃわわわわ!」

ミーナの手から青白い光線が発射された、ソレはボクに着弾し爆発する

「ポコ先輩の馬鹿!信じてたのに!オラオラオラオラ!」

「ス、スタープ○チナ!?ぎゃあああああ!」

さらに守護霊みたいなのにボコられる

「うえーん!北○壊骨拳!」

「ちょ……ヒデブ!」

更に訳のわからない神拳まで喰らい、倒れる僕

体が持ちませぬ

「ポコ先輩なんて死んじゃえ!うえーん!本当に怖かったんですからね!」

ミーナが座り込んで泣き出す、やっぱり怖かったんだろう

だけど…

「…ぼ、僕は…それ以上に君が怖いよ…ガク…」

と意識を手放した

「きゃわー!ポコ先輩!自分でガクって言わないで下さいよ!」




さて…全身粉砕骨折と全身打撲…え?なんの事かって?

…僕の怪我…ちなみにミーナにやられた傷が10割で前の戦いが0割かな?

「ごめんなさい……まさかそこまで重傷とは…」

ミーナが隣でシュンとしている

僕は苦笑いしながらミーナの頭を撫でる

「大丈夫大丈夫…この病院なら一日で治るからさ…」

ちなみに入院中でベッドの上、体中痛い

アッハッハ…あだだ…

「……ミーナ」

僕がミーナの名前を呼ぶとミーナは身をすくませる

「なんですか…?」

ちょっと文句を言おうと思ったけど…そんな泣きそうな顔されちゃあね…

「お腹すいたからリンゴ…食べさせて?」

ミーナは頷くと急いでリンゴを剥き始める

僕はそれを見ながら微笑む

皮が剥きおわり、食べやすいように切ってくれた

「ポコ先輩…アーンしてください」

とリンゴを差し出してくる

「い、いいよ…右手はなんとか動くし…」

そういうとミーナは悲しそうな顔をした

僕は焦りながら口をあけた

「あ、あーん…」

楊枝に刺さったリンゴが口の中に入ってきた

ミーナが嬉しそうな顔をした

「美味しいですか?」

僕は笑顔で

「うん!」と答えた

ミーナが手を合わせて喜ぶ

…機嫌直してくれたみたいだね

その微笑ましい光景を入り口付近で見ていた男がいた

「ふっ…ポコよ。お邪魔だったかな?」

それは花束を持った真だった

目を瞑って笑っていた

「あ、真くん、お見舞い?ありがとー」

真はウム、と頷いてミーナの隣の椅子に座ってミーナに花束を渡す

「生けてくれ」

それだけ言うと黙りこむこの男…他になんか言えよ

大丈夫か位さ

「……そういえば…」

真がポツリと呟く、僕は首を傾る

珍しい、いつもならずーっと黙ってる男が

「どうしたの?」

「いやな…ここに来る途中、あのデコボココンビを見てな。二人とも弁当を持っていたな」

それを聞いた途端ポコは窓を突き破り逃走を開始した

「ちょ…ポコせんぱーい!どこいくんですか!」

ミーナが窓から顔を出してすっとんきょうな声を出している

「だ、誰も知らない地へ!」

僕は叫んだ

体中が軋みを上げている、が、そんな事は全く関係ない

「死にたくない!」

それ一心だった

「待って下さい!」

ミーナが羽を広げて追ってくる

パタパタと可愛らしく羽ばたいているが

「は、速いぃぃぃ!?」

まわりこまれてしまった







ミーナが現れた

コマンド?

→戦う

魔法

アイテム

逃げる

んーっと…

戦う

→魔法

アイテム

逃げる

えい!ピッ…

ポコは魔法が使えない!

「ええ!僕魔法使いだよ!?」

じゃあ…

戦う

魔法

アイテム

→逃げる

えい!ピッ…

ポコは逃げ出した

しかしまわりこまれた!

「おっ…お約束!?」

ミーナの攻撃!

「ポコ先輩…何してるんですか?」

ミーナは質問している!

…なんで!?

それなら…

戦う

魔法

→アイテム

逃げる

どうかな…ピッ…



アイテム欄

→リンゴ

リンゴ

リンゴ

リンゴ

リンゴ

リンゴ

リンゴ

リンゴ

仲西さん

リンゴ

リンゴ

リンゴ


「リンゴ多!つーか仲西さんって誰だよ!?」

…つっこんでる内にミーナに捕まり病室に戻された僕……なにしてんだか…

そんなこんなしてる内に

「ポコー!お見舞いに来たわよー!」

「…双葉うるさい」

ガラッと病室のドアを開けて双葉と茶癒とちっちゃい子が入ってきた

「いいの!どうせポコだから死なないって!それより…ほら…セイラ…」

ちっちゃい子がモジモジと前に出てきた

「あ…あわわ…先日は…どうも助かりました…」

ぺこんちょと頭を下げるセイラ

…小学生みたいで可愛いな…

「気にしないで、あ…怪我とかなかったかな?……それよりお名前は?」

ポコがベッドから降り目線を合わせて、そう聞いた

「矢内セイラ……」

ポコはうんうんと頷き、二人に視線を戻す

「さぁ、ポコ!」

「…どっちが…」

「美味しいか!」

「「決めて!」」

双葉と茶癒が弁当を差し出して此方を睨んでくる

とりあえず落ち着いて…二人の弁当を見極めよう

双葉の弁当はご飯に卵焼き、プチトマトにポテトサラダか…

茶癒は…サンドイッチにミートボール、デザートに桃がある

「い、いただきます…」

まず双葉のから…茶癒ちゃん…そんなに睨まないでよ

…卵焼きがフワフワしていてとても甘い、ポテトサラダも手作りみたいだね

美味しかった

次は茶癒

サンドイッチの卵サンドはいい感じだ

ミートボールも手作りでソースみたいなのも作ったみたいだ

桃は今まで食べたどんな桃より甘くてみずみずしい

うーん…きめられないなあ…

「きめられないよ」

ポコがそういうと二人は怒るでもなくシュンとした

「二人ともとても美味しいし…僕は二人が大好きだからドチラを選ぶってのも出来ないしさ」

ポコがそう二人に向かって微笑むと双葉は顔を真っ赤にしてうつ向き、茶癒は無表情だったが同じく顔を赤くしていた

「「そっそれはずるい…」」

二人でハモってから顔を会わせて笑っていた

ポコはこの笑顔がいつまでも続けばいいと思った

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