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戦えポコ!学園洗脳事件編5

初注意:ヒロインはかわいい時はかわいいです

「ちょっと待った」

横から伸びてきた手にダガーは止められた

双葉は止めた人物、ポコを睨んだ

「…なんで止めるのよ?」

助けられた恩は忘れてないが、それとこれとは別だ

ちょっとドスの効いた声で聞く

「だってこの子、操られてるだけだしなあ……それで殺しちゃダメだよ。フタちゃん?」

ポコは笑顔でそう言った




僕は止めた、双葉を止めた

セイラが操られてるっていうのもあったが、双葉の顔が泣きそうで震えていたからだ

僕が説明すると双葉はダガーを落とす

おっとっと…

セイラに刺さる前に受け止めて、魔力に返す

そこまでしてから双葉を見る

泣いていた。嬉しい涙と怖い思いをした緊張が解けた涙だ

「良かったよぅ…良かったよぅ…」

そういいながらポロポロ涙を流す双葉

僕は双葉の肩に手を置く

「大丈夫だよ。僕が全部守るから…フタちゃんもサユちゃんもミーナもセイラも…全部守ってあげるから……もう泣くのはやめてよ…ね?」

僕がそういうと双葉と茶癒が声を上げて泣き、僕に二人で抱きついてきた

よっぽど怖かったみたいだ

僕は優しく二人の頭を撫でてあげた







SIDE Meena

「はう…なんでしょう…なんだかボクだけ蚊帳の外な感じがします…」

ミーナはとりあえず爆発があった闘技場付近に向かっていた

向かうまでにも操られた生徒や生徒キメラが牙を向いてきたが、さしたる問題でもなく、闘技場付近に着いた

まさに圧巻だった

「なんにもない…」

付近はクレーターだらけで何もなかった

いや、中心にだれか倒れていた

クレーターだらけの地面をクレーターに落ちないようにゆっくり進み、倒れている人に近寄る

「大丈夫ですか!?」

倒れている人は気持ち良さそうにイビキをかいていた

「ふう…良かった…とりあえず起こしましょ…起きて下さ〜い。風邪引いちゃいますよ〜。」

ゆっさゆっさとイビキをかいている人物を揺する

その人物は少し唸ってからガバッと上半身を起こす

「私にも敵が見える!って…あれ?ガン○ムは?俺のジオ○グは?……君は…ララ○?」

意味不明な事を口走るイビキをかいていた人

ガン○ムとか…よほど怖い目にあったのですね…

「大丈夫ですか?指何本に見えますか?」

三本指を立ててイビキをかいていた(これよりイビキ)の前に見せる

「見えるよ……あれ?俺は…ああ…寝てたのか…」

よっこらせ、とイビキは体を起こす

年寄り臭く腰を叩く

「起こしてくれてありがとう。俺は天道真…ま、マコトでいいよ」

頭をポリポリ掻いてだるそうにするイビキ…もといマコト

「えっと…イビキさん…じゃなくて…マコトさんはなんでこんなところで寝てたんです?制服に大きな穴空いてますし」

ミーナは隣にちょこんと座り、訪ねてみた

「んー…腹貫かれて眠いから寝た」

やっぱり、よほど怖い目にあったのでしょうか?

言ってる事が痛いです

「あの…無理しないで下さい…」

と、声をかけてみる

「いや、無理なんかしてないさ…よっこいせ…」

腰を叩きながら立ち上がる彼、背中にはポッカリと穴が空いていた

「きゃわわわわあ!」

びっくりして変な悲鳴を上げてしまった

彼は不審そうな目でボクを睨んでくる

「君こそ大丈夫か?叫んだりなんかして……俺の背中がなにかって…おわ!まだ穴空いてたか!」

彼は自分の背中を見てびっくりしていた

穴が空いてるも何も血がダクダクと流れてるんだから痛くない筈がない…

そんな事を考えながら口をアワアワさせているボク

ボクとは対象に冷静に魔法を唱えている彼

「【ヒール】っと…さ、塞がったし…行くかな…」

ボクはしがみついて止めた

「ダメ!確実に致命傷でしょ!あれは!死にたくないならおとなしくなさい!」

彼はうっとおしそうに息を吐く

そしてボクを押し退けた

「大丈夫だ。俺は死の賢者、死を司る者だ」

彼はそういってニヤリと笑ってみる

…死を司る賢者ですか…

確か首を跳ねられても死なないとか…

「…でも!貴方の魔力全然残ってないじゃないですか!しばらくおとなしくしてください!」

彼はさらにため息を着いた、首を左右に振っている

「確かに…だが…俺はまだやることが…」

ボクは更に大きな声を出す

「だから!ダメなものはダメなの!」

と…長い長い言い争いが続いたとさ…




SIDE ???




「セイラはやられました……のちはどのように…親愛なる魔王よ…」

ある人物が巨大な水晶の前に膝まづいていた

『その判断は貴公に任せる、ルネス卿…』

ルネスと呼ばれた男は嬉しそうに微笑む

「はっ!お任せを!必ず、例の物をあなたの手に…」

そういうと水晶が砕け散る、会話の証拠隠滅である

水晶が砕け散ったのをみるとルネスと呼ばれた男はマントを羽織り、部屋を出る

「先ずは……死の賢者と…あのケンカ娘からだな…クックックッ…」

ブツブツっと呪文をつむぐと、ルネスのマントはコウモリの翼の用に変化した

そして廊下の窓を開け放ち、闘技場後に飛び立った




……続く

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