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第4話 王宮騎士団の二人

 「嬢ちゃん、さっきはすまへんかったの。」

 金髪の男は、両手の指先を突き合わせながら、申し訳なさそうに口を開いた。

「悲しい時こそ思い切り笑おうっちゅうんが俺の家の家訓やねん。そやから……。」

「お前は単に無神経なだけだ。」

 金髪の男が言い終わらぬうちに、黒髪の男が口を挟んだ。

「……無神経はどっちやねん! あの状況で何とかしろ言われたこっちの身にもなりや! お前が何とかしろ言うたから、俺はちょっとでも楽しい雰囲気にしよ思てやなあ……。」

「その思考回路が無神経なんだよ、お前は。」

「俺は無神経ちゃう! 人のこと無神経言う奴の方が無神経なんや!」

 金髪の男は勢いよくテーブルを叩いて立ち上がるが、黒髪の男はもはや彼の相手をする気がないようで、平然と茶をすすっている。

「なあなあ、嬢ちゃんは俺のほんまの心、分かってくれるやろ? 悪気があってあないなこと言うたんとちゃうんやで?」

 金髪の男はアスティの前にひざまずくと、さっとアスティの両手を取って見上げた。金髪の男の青い瞳は潤んでおり、アスティは戸惑いながら頷いた。すると、金髪の男はにこりと微笑み、

「ほれみい! 俺の真心は分かる人には分かるんや!」

 と黒髪の男を振り返った。アスティはその隙にそっと両手を引っ込める。


 ここは、アスティの家——アスティとムリクが暮らしてきたテントの中である。

 黒髪の男と金髪の男にムリクの死を告げられてアスティが大泣きした後、二人はアスティが泣き止むまでその場に留まり、ムリクの遺体を集落まで運ぶと申し出てくれた。今、ムリクの遺体はカーテンで仕切られたテントの奥の部屋に安置されている。

 そして今、アスティはムリクを家まで運んでくれたお礼として、二人に茶を振る舞っている。

「あ、そうや!」

 突然、金髪の男が声を上げた。

「俺ら、まだ自己紹介もしてへんかったんとちゃうか? 俺はナウル。んで、あっちが……。」

「イニスだ。」

 金髪の男——ナウルが視線を向けると、黒髪の男——イニスはアスティを一瞥して端的に答え、すぐにまた手にしたカップの底へと視線を戻した。

 ナウルが大げさな身振りを交えてころころと表情を変えるのに対し、イニスはほとんど表情を変えない。それどころか、にこりともしない。

 森でアスティが泣いた後、ムリクの遺体を運ぶのを手伝うと最初に申し出てくれたのは彼だったし、アスティに対する態度はナウルよりもむしろ丁寧に思えたが、それだけに、アスティはイニスが何を考えているのか理解しかねていた。

「で、嬢ちゃんは?」

 アスティがぼんやりイニスの横顔を眺めていると、ナウルが首を傾げてアスティの顔を覗き込んで来た。

「あ、アスティです。」

「アスティちゃんか、かわええ名前やん! よろしゅうな。」

 アスティが慌てて名乗ると、ナウルはアスティに右手を差し出した。

 ナウルは最初こそ「無神経」な言動でアスティを動揺させたものの、その後は自らの失言を反省したのか随分とアスティを気遣ってくれた。多少「無神経」ではあっても、悪い人ではなさそうだ。

 アスティが恐る恐る右手を差し出すと、ナウルは左手を添えてアスティの手をぎゅっと握った。それから大げさに両手を二回上下させたかと思うと、ぱっとアスティの手を離し、イニスを見やりながら右手を口元に添え、アスティに耳打ちした。

「そうそう、ちなみにな、イニスはああ見えて、なんと王宮騎士団の団長なんや! そして、そしてやで……?」

 ナウルはそこでいったん言葉を切ると、すうっと息を吸い込み、仁王立ちして続きを叫んだ。

「このナウル様は、公式の肩書きこそあらへんけど、王宮騎士団の真のナンバーワンなんや!」

「……王宮騎士団……って、何ですか?」

 アスティが素朴な疑問を返すと、自信に満ちていたナウルの表情が固まった。

「……アスティちゃん、王宮騎士団を知らへんの?」

「ずっと森で暮らしているので、森の外のことはあまり……。」

 アスティはありのままに答えた。

「王宮騎士団は国王のための護衛組織だが、国体維持のために国の警察権の執行も担ってる。密猟者や交通違反者の取り締まりも俺たちの仕事だ。」

 答えたのはイニスだった。

「ええと、つまり、お二人とも政府のお役人さんってことですね!」

 アスティがぽんと手を打って答えると、ナウルが少し不満そうな顔をした。

「まあ、そうなんやけど……な。」

「お役人さんならこれまで何度も会ったことがありますよ。先週も早く森を出て王都に移住しろって説得に来て……」

 言い掛けて、アスティは息を飲んだ。この二人が政府の役人なのだとすれば、彼らはムリクとアスティに森を出ろと言うためにこの東の森へやって来たのかもしれない。これまでは、頑固なムリクが政府の役人を追い返していたが、ムリクはもうこの世にいない。

 これを機に、王都へ移れと彼らはアスティに言うのだろう。

「あ、俺たちは別にアスティちゃんに移住しろて説得に来たわけやないで! そういう下っ端の仕事は俺らはせえへんし。」

 アスティの不安を察したらしいナウルの答えは意外なものだった。

「俺らは姫様の特命で伝説の黄金の鳥を探しに来たんや!」

「黄金の……鳥?」

「そうや! 古文書によると、森の奥に住んどるらしいんや。全身を黄金の羽に覆われた鳥が! 嬢ちゃん、聞いたことあらへん? 森の民に伝わる伝説なんや。」

 ナウルは嬉々として語るが、アスティには思い当たる節はなかった。

「私はそういう話は聞いたことがないです。くちばしが金色の鳥なら知ってますけど……全身が黄金色の鳥なんて……。」

 アスティが答えると、ナウルはがっくりと肩を落とした。

「はあ、さよか。まあ、そう簡単に知ってる言われても有り難みがないんやけどな……。」

 ナウルは落ち込んではいないとでも言うように付け足したが、その表情は明らかに曇っている。

「くちばしが金色の鳥っていうのは、お前の周りをうろちょろしてたあの不格好な鳥のことか?」

 イニスが口を挟んだ。「不格好」という言葉は、キーロの一際大きなくちばしを指しているのだろう。今や家族の一員であり、親友でもある彼を「不格好」などとと呼びたくはないが、キーロの大きなくちばしは確かに東の森に暮らす他の多くの鳥類とは明らかに異なっていたから、都会暮らしのイニスが彼を変な鳥だと思っても仕方がないことではある。

 イニスに悪気はないのだろうし、あえてイニスと口げんかを始めようという気もないアスティは、イニスの問い掛けに素直に頷いた。

「はい。キーロって言うんですよ。」

「嬢ちゃんのペット?」

 間髪入れずに問いを挟んだのはナウルだ。

「いえ……森で弱っていたのを見つけて保護したら何だか懐かれてしまって……飼っているわけではないんですけど……。」

「ふうん……つまり、あの鳥——キーロやったっけ? そいつは、嬢ちゃんの友達っちゅうこっちゃな。」

 ナウルがにこりと笑みを見せ、アスティは驚いた。都会の人間は皆、あの密猟者たちのように、動物たちを「商品」としか見ておらず、平気で傷つけ、殺してしまえる者たちなのだと思っていた。

「はい、大事な友達です!」

 キーロが「友達」として認められたことが嬉しくて、アスティは微笑みながら頷いた。

「……まあ、あれのくちばしは金色じゃなくて黄色だと思うがな。」

 イニスがぼそりと呟いたが、その指摘についてはアスティも十分理解している。だからこそ、「キーロ」と名付けたのだ。

 しかし、現実に、金色の鳥なんているはずがない。黄色の鳥を見た者が、光の加減などで金色と思い込んだというのが妥当なところではないだろうか。もし本当に全身金色の鳥がいるとしたら、森の守護者であるムリクが知らなかったはずはない。ムリクは、東の森に暮らすほとんどの生き物について、その姿形はもちろん、生態までも熟知していた。

「さて、茶も済んだことだし、俺たちはそろそろ帰るぞ。」

 イニスがカップをテーブルに置き、立ち上がった。

「えー、せっかくアスティちゃんとも友達になったんやし、もう少しゆっくりしていかへん?」

 ナウルが名残惜しそうに声を上げる。

「お前は少し他人の迷惑を考えろ、この無神経男。」

 イニスが呆れた様子でナウルと見下ろし、吐き捨てた。イニスの台詞に、ナウルが明らかに不愉快そうな表情を浮かべる。これは良くない傾向だ。

「そんな、迷惑だなんて……私、イニスさんやナウルさんとお話できて楽しかったです。」

 アスティは、慌ててナウルとイニスの間に割って入った。放っておくと二人が再び口論を始めそうな予感がしたからだが、口にした言葉は間違いなく本心だ。

 集落の人々が次々と森を出て行き、アスティは長いことムリクと二人きりで暮らしてきた。移住を勧めに来る役人を除けば、イニスとナウルは久々の客人なのだ。

「ほうら、アスティちゃんもこう言ってくれてることやし! お言葉に甘えてここはもう少しゆっくりしていくんがむしろ礼儀っちゅうもんや!」

 ナウルが嬉しそうに声を上げたが、イニスはナウルの意見を一蹴した。

「いや、俺は帰る。」

 有無を言わせぬ口振りに、アスティは何か自分がイニスの機嫌を損ねるようなことをしたのではないかと不安になった。元々ナウルのように口数が多いタイプではないのだろうが、出会ってからずっと、イニスは一度も笑みを見せていない。

 だが、続けてイニスが発した言葉は、アスティを混乱させた。

「一度王宮に戻って野宿用の装備を持ってきた方がいい。」

「え?」

「東の森の民は、死者を土葬して自然に還すんだろう? 埋葬には人手が必要だろうからな。墓穴を掘るくらいは手伝ってやれる。日が暮れる前に戻る。」

 イニスはそう言い残し、すっとテントの外に出た。

「さっすがイニス! 分かっとるやないか! ほんなら、俺はアスティちゃんとここで留守番……あ痛っ!」

 ナウルが嬉しそうに声を上げ、イニスを見送るようにテントの入り口に下がった布の隙間から顔だけ出すと、テントの外からぬっと手が延びてきて、ナウルを外へと引きずり出した。

「お前も来るんだよ! 荷物持ちが必要だからな!」

 イニスの声が聞こえ、アスティはナウルを追ってテントの外へ出た。

「えー。荷物くらい移動用円盤(ディスク・ボード)にくっつけて運べばええやん。」

 テントの前にしゃがみ込んだナウルが不満そうにイニスを見上げている。移動用円盤という単語は聞き慣れないが、きっとこれも王都の便利な道具の一つなのだろう。

「この鬱蒼とした森の中で移動用円盤が使えるならな。それができないから、俺たちはわざわざ森の外に移動用円盤を乗り捨ててきたんだろうが。」

 イニスはナウルの提案を一蹴し、右耳に手を添える。その瞬間、イニスの顔の前に青白く光る薄いガラスのような板が現れた。板上では文字や記号が点滅している。

「え?」

 突然空中に現れたガラス板に驚いたアスティは、イニスの顔を覗き込むようにしてガラス板に顔を近づけた。

「な、何だ!?」

 イニスがのけぞるように顔を後ずさると、ガラス板も動く。

「あ、あの……このガラス板はどうして宙に浮いているんでしょうか!?」

 アスティがイニスに尋ねると、イニスはきょとんとした。

「ああ、アスティちゃんはホログラムを知らんのやな。それはガラス板があるんやのうて、空中に映像を映し出しとるんや。イニスが頭にくっつけとる携帯端末装置(モバイル・ギア)からな。」

 ナウルが立ち上がって答える。

「空中に?」

「そ。原理を説明するのは難しいんやけど……。」

 ナウルが自分の右耳に掛けた携帯端末装置に触れると、ナウルの顔の前にもイニスの顔の前にあるのと同じガラス板——のようなものが現れる。

「ほれ、こんな風に、実際は何もあらへんねん。」

 ナウルはそのガラス板——のようなものを切るように手を顔の前で前後させるが、ガラス板——のようなものは割れることなく、すうっとナウルの手が通過する。確かに、ガラス板があるはずの空間には何もないらしい。

「すごい、ですねえ……。」

 アスティは感嘆の息を漏らしながら、目の前の不思議なガラスの板——のように見えるものをしげしげと眺めた。

 イニスが不愉快そうな表情でアスティを見ている。いや、正確には、イニスは眼前に浮かび上がった画面上の地図を見ており、アスティがその画面を下から見上げていたために、半透明の画面を通して視線が合ったのだ。

「……。」

 イニスがふいと顔を背け、同時にイニスの前の画面も動く。

「あ……。」

 アスティは慌てて、場所を変えた観察対象のガラス板を追いかけた。どんなに眺めても仕組みはさっぱり分からないが、ガラス板の上できらきらと光っている文字や記号は夜の星空を映し出しているかのようで、とても綺麗だった。

「……頼むから、そうやって下から画面を覗くのはやめてくれないか。」

 アスティが不思議なガラス板の観察に夢中になっていると、イニスがため息を吐きながら言った。

「え?」

「画面の向こうに入られると画面が見づらい……。」

 イニスに視線を逸らしながら言われ、アスティははっとした。どうやらイニスの邪魔をしてしまったらしい。

「……なーんて言って、ほんまはかわいい女の子に見つめられて照れとるだけやろ?」

 隣でナウルがけらけらと笑うが、イニスは不機嫌そうにナウルを睨みつけただけで、何も言わない。

「あ、あの、すみません。すごく、綺麗だったから……。」

 アスティがイニスに謝ると、イニスはやはり無言のまま視線を逸らした。イニスの頬に差した赤みは怒りのせいだろうか。ムリクは密猟者を捕まえると、よく顔を真っ赤にして彼らを怒鳴りつけていた。

「とにかく、王都まで最短距離を通って帰るぞ。日暮れ前に戻りたいからな。」

 イニスが右耳に掛けた携帯端末装置をこつこつと叩くと、イニスの前のガラス板の色が変わる。アスティには全く仕組みが分からないが、何だか面白そうな道具だ。アスティは東の森を出たことはないが、既に都市へと出ていったかつての集落の仲間たちが、王都には素晴らしいものがたくさんあって、とても面白いと盛んに語っていたことを思い出す。ムリクは、くだらないものばかりで三日で飽きると言っていたが、イニスとナウルが身につけている携帯端末装置と言うらしい機械はとても素敵なもののような気がする。

「またあの茂みをかき分けて帰るのかと思うとうんざりするが、仕方ないな。一度俺たちが通ってる分、多少は通りやすくなってるといいんだが……。」

 イニスは空中の画面と南西の方角とを交互に眺めつつ、ため息を吐いている。イニスの独り言を聞きながら、アスティは首を傾げた。

「あ、あの……王都に行くんだったら、こっちの木立の脇を抜ければ、舗装された道に出ますよ。西の道は王都の外れまで真っ直ぐ繋がってるって、前に来たお役人さんが言ってました。」

 アスティは西の方角を指差した。

「舗装された道? そんなもの地図にはないぞ。」

 イニスが目の前に映し出された画面を眺めながら言う。

「でも……。」

「そもそも、舗装された道があるなら、俺たちは最初からそれを使ってるはずだし……な?」

 言いながら、イニスは表情を緩ませた。

「……舗装された道があるなら、それを使うのが当然だよなあ、ナウル?」

 アスティは初めてイニスが笑うのを見た。しかし、ナウルに向けられたイニスの笑みはどこかぎこちない。口元は笑っているが、目が笑っていないのだ。

「あー、まー、なんちゅうか……地図が間違っとるっちゅうこともたまにはあるんとちゃうか?」

 ナウルは空を見上げ、人差し指で頬をかきながら答える。

「あり得ない。俺は国土庁が昨日付けで更新したばかりの最新データをダウンロードしたんだ。」

 イニスの表情からは既に笑みが消え、イニスはナウルを睨みつけている。

「最近の役人は真面目に仕事してへんからなあ。ちょっとしたいたずら心でデータから道を一本落とすくらいするかもしれへんで。」

「……お前がやったんだな?」

 不自然な沈黙の後、イニスが口を開いた。

「いややなあ。そんな政府のデータベースを書き換えるなんて大それた真似、機械が苦手な俺にできるわけないやんかぁ。」

 ナウルは笑っているが、視線は上方へ向いたまま、イニスと視線を合わせようとしない。

「お前がやったんだな?」

 イニスが表情を変えずにナウルに重ねて問うた。

「お、俺はサーバーコンピューターのデータはいじってへんで? お前が国土庁の地図データを携帯端末装置にダウンロードした後で、こっそりナウル様お手製のスペシャルな地図データを上書きしただけや!」

「どっちにしたって犯罪だろうが!」

「ちゃうわ! そもそもの原因は、お前が携帯端末装置にまともなパスワードを設定しとらんかったせいや! 今時、昔の女の名前をパスワードにする奴なんかおらへんわ!」

 そうナウルが叫んだ後、イニスは言葉を失ったように黙り込んだ。反対に、ナウルは勝ち誇ったような笑みを浮かべる。

「……あ、あれは別に……。」

 呟くようにイニスが反論を始めるが、ナウルはイニスを無視してくるりとアスティに向き直った。

「ほな、さっさと王都に戻るとしましょか。日没までに戻って来ぇへんと、アスティちゃんが寂しくなるねんな?」

 ナウルはアスティに向かって微笑みかけたが、その背後で無視されたイニスがナウルを睨み付けている。

「ああ、そうだな。お前には、荷物持ちに加えて道案内の役割もしっかり果たしてもらおうか。」

 イニスはナウルの背後から静かに近づくとナウルの服の後ろ襟を掴んだ。

「あ、ちょっ、待っ……!」

 突然イニスに引っ張られたナウルは、バランスを崩しながら片足で跳ねた。

「あ、アスティちゃん、そういうことやねん。すぐに戻るからちょっと待っとってやー!」

 ナウルはイニスに襟首を捕まれて引きずられるように歩きながら、アスティに向かって叫び、ひらひらと手を振った。

「ほら、しっかり歩け! 道案内!」

 イニスに背中を押され、ナウルはアスティに背を向ける。アスティは反射的に手を振り返しながら、ぼんやりと木立の奥に消える二人の背を見送った。

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