第零話 世界の始まり
CAUTION!!外伝と本編、どちらから読んでも大丈夫な仕様になっていますが…。
本編における伏線や用語などもここで補完されていきます。性質上本編より更新は遅めです。
これは、とある兄妹が主人公となる少し前の話である。
これは、日本という国が二つの名家に牛耳られる以前の話である。
これは、少年少女の小さな出会い。
しかしこれこそが、後の世の始まりとなることを知る者はまだいない。
世界は、戦争と言う暗い破壊者を内に飼っていた。
二度の大戦を経験した世界は、もう繰り返したりはしないと宣言したにも関わらず。
表向きは、平穏。仮初の平和。
かつて著名な作家は「平和とは争いにおける小休止であり、争いこそが世界の本質である」と述べた。
判ってはいるのだろう。
誰もがその破壊者を隠していることは。
けれども、それを表には出さない。
内なる破壊者に脅えつつも、世界は仮初の平穏にまどろむのである。
日本。
かつての歴史の流れを汲み、天皇を象徴とする国家である。
天皇家と密接なつながりを持ち、行政府にも幅を利かせているのが旧家・赤坂家。
実質的な国のトップであった。
二度の大戦後、各国は自国内の経済活動を著しく損なってしまった。
内需を満たすため、各国行政は貿易と言う名の複数国家間の経済活動を著しく制限した。
その実態はさながら「鎖国」であった。
二度の大戦からたった三年でこの鎖国状態は終わりを告げる。
地域間の統合である。
いわゆるヨーロッパ諸国&アフリカ諸国で構成されるEAU。
南北に細長い南北アメリカ大陸で構成された超米。
そして、アジア諸国で構成されたAFYF。
そして日本。
日本が何処とも結びつかなかったのはこの国が持つ独創的な文化性も一因であるが、何より通貨単位Yenを残そうとした財務官僚たちの最期の責務とでも言えるのか。
閑話休題。
これを含め紆余曲折を経ながらも世界は立ち直っていくのである。
そして、物語は大戦が終わって四年後から始まるのである。
ついに補完が始まりました…。
およそ本編の半分のスピードで書き上げていきます。