表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

出会いは、


「おーいっ!メガネっ」



いつものように放課後、学校の図書室で委員の仕事をしている時だった。

ひとつ上の先輩、通称『隊長』が俺を呼んだ。



「隊長何ですか?」



さっき返却された本を確認しながら隊長に返事をする。



「今日俺ん家で遊ばねえ?」



ちなみに隊長は一人称は『俺』だがれっきとした女の子だ。


山本 美咲・中3

図書委員長

あだ名は『隊長』

なぜ隊長かというと、委員長だし何かとリーダーシップがあるし、性格もサバサバしてて男勝りだから隊長ぽいなって。

俺がそのあだ名で先輩の事を呼んでたっけ、いつの間にか図書委員全体に広がっていた。

今では山本先輩の事を隊長と呼ぶ人がほとんどだと思う。


容姿はなかなかのもので。

いつもポニーテールに結っている長いクセのかかった茶色な髪の毛。

男勝りな性格とは逆に結構大きな胸の膨らみ。


実は男だけではなく女にもモテるという噂がある。



俺とはどういう関係かというと図書委員になってまだ日が浅かったころ

隊長が筆箱につけていたストラップのキャラクターが俺の好きなゲームのキャラだった。

そこで隊長に話し掛けてみると趣味が合い意気投合したという訳だ。


今では良い話し相手だったりする。



ま、とりあえず話を戻そう。



「今日ですか?」


と返すと隊長は唇を尖らした。


「だってさ今日は部活無いし授業とか四時限だったし時間いっぱいあるだろ?」



それもそうだな……

俺も部活無いし

家に帰っても暇だしな。


「分かりました、家に帰ったらすぐ隊長の家に行きます。」



すると隊長は少し目を瞑った。


どうしたんだ?

急に目なんか閉じて。

隊長の訳分からない行動に戸惑いながら

とりあえず肩を叩こうとした時だった。



「おい、メガネ」



クワッと目を開いた隊長がドアップで映った。

肩を叩こうとしたはずが逆に肩を軽く叩かれ



「貴様が知らない女の子がいるかもしれないが動揺しちゃ駄目だぜぃ?」


「………。」



この突っ込みどころ満載なセリフに一切ツッコミを入れなかった俺はすでに動揺していたのだろうか?


「…女の…子?」




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ