表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

真夏のキミと花火を見たかった+ 清水静美編

掲載日:2025/12/02

あれから時は過ぎ

僕と清水さんはまた一緒のクラスになった。

「おはよう清水さん!」

「おはよう危川くん!」

付き合ってもうすぐ1年になる僕たち。

清水さんはもう完全に不登校ではなくなった。

「やっほー!危川!」

「よお田島!」

「おっ、相変わらずアツい2人ですな!」

「やめろよ田島!」

「そう、アツアツなのよね!」

「えっ!清水さんまで!」

「あははは!」

「あははは!」

「ねぇ危川くん、次の休み時間に話があるんだけど時間あるかな?」

「次の休み時間?いいよ暇だから!」

「ありがとう!」

「2人そろって話ってなんだよ!」

「田島には関係ないだろ!」

「ったく冷たいな危川は!」


…。


キーンコーンカーンコーン

「っで、話って何?」

「実はね、私、ファミレスでバイトしようと思うの。」

「ファミレスでバイト?!」

「そう、私さ、前よりはもう不登校じゃなくなったけど、どこかにまた内気な自分がいる気がするの。だからなんでも良いから外に出たい!だからコンビニでバイトしたいの!」

「なるほどね。」

「だから危川くん!私の彼氏なら、バイト練習に付き合ってよ!」

「もちろん!付き合うさ!バイト未経験の僕で良ければ!」

「ありがとう!」

「じゃあさっそくだが、明日の放課後、人がいない体育館裏に来てね!」

「体育館裏?なんでそんな場所に?」

「いいからいいから!とりあえず明日ね!」

「わかったよ!」

こうして清水さんと危川のバイト練習が始まった。


…。


「っで体育館裏に来たけど、ここで何をするの?」

「まず、接客の基本をやろうか!」

「接客の基本?」

「だから、いらっしゃいませとかさ」

「あー!なるほどね!」

「じゃあやってみようか。」

「い…いらっしゃいませ…」

「ダメダメ!そんなんじゃお客さん帰っちゃうよ!」

「いっ、いらっしゃいませ…」

「ダメダメ!もっと声出して!」

「いらっしゃいませ!!!!!!」

「そう!それ!その感じよ!」

「はぁ…意外と声使うのね。」

「使うさ!とにかく接客は元気よくね!」

「わかった!いらっしゃいませ!!!!」

「そう!そんな感じ!っで次は…」

こんな感じで危川と清水さんのバイト練習は続いた。


…。


そして迎えたバイト初日。

「今日は確か、清水さんバイト初日だったよな。ファミレスに行ってみるか。」

ウィーン。

「いらっしゃいませ!!!!!!!!!!」

「うわぁぁぁぁ!!!」

「あっ…ごめんなさい!」

「あはは、ちょっと元気が良すぎるよ!」

「ごめんね…バイト初日だから、はりきっちゃって。」

「あははは!大丈夫だよ!それで席は?」

「あ、お席ご案内します!」

…。

「うん、バイト初日にしては接客も商品提供もスムーズだな。このまま順調にいけば良いな。」

こうして清水さんのバイト初日に行った危川であった。


…。


それから数週間後。

「えっ!?ストーカー?!」

「そう!バイト終わりに後ついてきたり、バイト中必要以上に私を呼んだり、もう大変で…」

「そうか…親や警察には言ったのか?」

「それが、言う勇気がなくて…」

「なるほどな…」

「ねぇ、危川くん。今日バイト先来れる?」

「バイト先ってファミレス?」

「そう」

「暇だからいいけど」

「そっか、ちょっと私に考えがあるのよね。」

「なるほど、わかった!とりあえず行くよ!」

「ありがとう!」

…。

ウィーン

「いらっしゃい…あ!来てくれたわね!」

「うん、来たよ!」

「じゃあちょっと席に来て。」

「うん。」

「あそこの席にいるあのおじさん、あの人に迷惑かけられてんのよ。」

「そうだったんだね。」

「そう、だからね、やりたかったこと、やるわよ!」

「え?」

「唇貸して」

「えっ、?」

「いいから!早く!」

「う、うん!」

チュッ。

2人は熱いキスを交わした。

…。


翌日。


「はははは!見せつけてやったわ!あのおじさん、てっきり私に彼氏がいないと思ってたのよ!」

「そうだったんだ!」

「あのキスをした以来、あのおじさん来なくなったわ!きっと私に彼氏がいてショックだったのよ!」

「来なくなったならよかったよ。」

「うん!ありがとね!」

「っでさ、清水さん!今年も夏祭り行く?」

「あぁ…ごめんその日バイトなのよね…」

「あ、じゃあ無理か…」

「うん…ごめん!」

「わかった…」


…。


「はぁ…結局夏祭り当日、清水さんは来なかったな。バイトか、なら仕方ないか。あぁ…あと5分で花火が上がる…。去年は2人で花火見れて楽しかったな。今年は…」

「危川くーん!」

「え?」

「はぁはぁ…お待たせ!」

「清水さん?!あれ?バイトは?」

「店長に頼んで、早上がりにしてもらった!」

「そうなんだ!」

ヒューーーーーッ、パァァァァン!

「あっ、花火が」

「上がったー!」

パァァァァァン!ドーンドーン!!

「ねぇ危川くん。」

「なに?清水さん?」

「今年も一緒に見れたね、花火」

「あ、そうだね。」

「私、幸せよ。またこうして危川くんと花火が見れて。」

「僕も幸せだよ。清水さんと花火が見れて。」

「危川くん…」

「清水さん…」

チュッ。


「ずっと一緒にいようね!」

「もちろん!これから先私の恋は絶対に不登校にならないんだから!」


-END-

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ