目撃証言91『ボスになるよ突然弱い奴』
「くそおおお!! 何故だ! どうして勝てない! うおおおおおおおおおおおお!」
呻くように髑髏男は、女の人を操りながら何とかドキドキの戦士を殺そうとしていた。
ナイフを持って、怒り狂いながら自分からも攻撃をした。
「当たらないよ! 貴方の攻撃は見切ったよ!」
何とか、食らいつくように、攻撃を躱す。
「貴方……指で攻撃が筒抜けよ」
「!!」
髑髏男に対して、ダークアイシャドウは、指摘すると、焦る様に手を隠す。
「もう遅いよ!」
イエローフレグランスは、一気に詰め寄ると攻撃をする。
「ぐらだあああああああ!!」
髑髏の仮面が砕けると、老けた様な頬が見える。
「糞! 許さない! この私を馬鹿にしやがって! ふざけるな! 俺は! 俺はあああアアアアアアア!」
怒りが徐々に大きくなると、髑髏男はニタリと笑う。
「フン私を馬鹿にするとどうなるか分かってないようだな」
すると、髑髏男が操る女は、突然スピードとパワーが上がる。
「はははははは! お前等はもう勝て……」
「いや……どうせ攻撃が分かれば早くても強くなっても変わらない」
当然、攻撃も早くなりパワーが上がるが、全く当たらない。
「なぜ? なぜなぜなぜ! 許さない!」
都合が悪くなる瞬間、癇癪を起す。
「な! あああああ!!」
それが原因か、攻撃も動くも単調になっていった。




