目撃証言88『私の実力』
髑髏男は、怒りに震えながらも冷静に指示を送る。
「行け……」
指を動かすと同時に女怪人は揺れる様に動きながらいつの間にか、霧雨事ネイルブルーを吹き飛ばす。
「がは!!」
「え……」
ネイルブルーは、血を吐きながらその場でグッタリと倒れる。
「何! 何が起こった……」
「フン……これが私の力だ……」
「ほう、ボスを語るだけはあるのか……雑な作戦ではあるけど……技量はあるのか……」
唖然としながらも風美は、メッセージを送る。
「さて……これで良いのかな?」
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「っち……ボスめ……これだけの技量があるなら俺達にあんなに言わなくてもいいだろうに……」
「そうよ……私達が居なくても自分一人で出来るじゃない」
「糞が!」
その光景を見て、3人は怒り狂う。
「ああ、なるほど……これは弱点だわ……どうしてこれにも気付けない……あまりにも雑……目の前に居るんだから分かるでしょうに……」
「え?」
「ああ、先輩方は初めてですしメッセージ越しですから分かりづらいですが……ここ……良く見てください」
「??」
「あ、本当だ」
「これ……」
「ああ、そういう……これなら私でも出来るぞ」
ヴィラン達は、そのトリックに気付く。




